ゴールデンカムイ第97話旭川第七師団潜入大作戦!!の感想(ネタバレを含む)と考察。第七師団司令部へ堂々と入っていく、変装済みの鈴川と杉元。

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第97話 旭川第七師団潜入大作戦!!

ゴールデンカムイ第96話千里眼の感想(ネタバレを含む)と考察。チンピラに絡まれ...
第96話 千里眼前回第95話の感想記事は上記リンクをクリックしてくださいね。さらわれたインカㇻマッの運命やいかに。谷垣&チカパシの名コンビの活躍が光る回。森の中。谷垣とチカパシ。「見ろチカパシ」「ヒグマが蕗を食べた跡だ」「ヒグマ?」怯えるチカパシ。「...

前回第96話の感想記事は上記リンクをクリックしてくださいね。

犬童に扮した鈴川聖弘の鮮やかな騙しの手口。
インカㇻマッの拘束を解く谷垣。

「助けにきてくれたんですね」とインカㇻマッ。

「礼ならチカパシに言うんだな」と谷垣。

「インカㇻマッはは家族だから助けるとさ……」

「俺ちんちん出しただけだけど!」あっけらかんと言うチカパシ。
インカㇻマッ
インカㇻマッとても良い笑顔。

「とりあえずここを早く立ち去って美味しいものでも食べましょう」
とインカㇻマッが谷垣とチカパシに呼びかける。
「おごります」

「やったあ」と喜ぶチカパシ。

微笑ましい。家族とまではいかないけど、仲は良くなっているね。

チカパシも谷垣もいいやつだな。

インカㇻマッもかなりかわいい。これまでに無かった表情を見せているように思う。


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「あの……」と、谷垣ら3人のやりとりを見ていた三船千鶴子。

「三船千鶴子さん…」
インカㇻマッが答える。

「あなたたちは東にむかうのですね?」
これから行く方角を当ててくる三船千鶴子。

「なにものだ? あんたは」谷垣が問う。

問いには答えず忠告する三船千鶴子。

97_02png

「行ってはいけませんあなたは…」
インカㇻマッを見る。
「殺されてしまいます」

白石?
「あなたが追っている男によって…」
白石を思い浮かべるインカㇻマッ。

一体どういうことだ?

いつも予言めいた発言をする側だったインカㇻマッに予言を告げる三船千鶴子。

果たしてこの予言は当たってしまうのか?


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「白石はカムイコタンで俺の手を掴もうとするとき……確かに躊躇した」
キロランケが思い出しながら、確信をもって言う。
「考えられるとすれば杉元の言うように土方歳三と内通していたことだが……」

「この状況ならもう過ぎたことでは?」と永倉新八。

「土方たちとは結果的にこうなっただけだ」と杉元。

アシリパ
「杉元……」
アシリパが杉元に真剣に言う。
「殺さなくて済む人間は殺すな」

キロランケ、やっぱり気づいていたんだな。

それを聞かされて杉元がちょっとかわいそう。

白石を害そうなんて、そんなつもりはなかったのに。

アシリパもそんな杉元を責めちゃだめ。
諭しているんだけど今の杉元には効きそう。


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場面転換。旭川

「随分と栄えているな」と杉元。
「北海道のど真ん中なのに」

土方歳三と犬童四郎助に扮した鈴川聖弘が並び、やや離れて後方を尾形がついていく。

鈴川(犬童)
「囚人らはもとより悪徒労であるから懲罰として苦役させれば工事が安上がり」
鈴川が犬童の立場を演じるかの如く宣う。
「斃れ死んでも監獄費の節約になる」
「ぐふふふ」

鈴川が犬童の立場で遊びで言った言葉。

残酷ではあるけど実利から言ったら間違いなく正しい言葉なんだよなぁ。

ただ、国事犯は可哀想。せめて凶悪な罪を犯した人間でないと。

現代においてはまず無理な発言だけど、近いことをしている国はある。
たとえば中国では死刑囚で危険な治験を行ったりして医療技術がどんどん高まっているらしい。


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「樺戸に収容されたのは戊辰戦争と西南戦争で負けた国事犯と呼ばれる武士たちだ」

「勝てば官軍。負ければ賊軍」
「戦争というのは負けてはいかんのだ」

杉元、土方、鈴川らが白石が一体第七師団のどの聯隊に連れていかれたかを離している。

会話から27連隊だと気付いた尾形。

「いやお前らアホか」

「あ…そうだったっけ」杉元も気づく。
「鶴見も同じ聯隊か」

「白石は27聯隊がひそかに確保している可能性が高い」
「なぜなら聯隊長は鶴見の息がかかった淀川中佐だ」

さすがは尾形。

ついに相手がはっきりした。

場面転換。樺戸監獄。

「なに? 網走監獄の典獄が私に会いたいだと」

「一体何の用だ」

杉元と鈴川

「網走監獄典獄犬童四郎助です」
「はじめまして」

「…イヌドウ」

顔全体を覆う白いマスクの異様な男を見て淀川。
「あのこちらのかたは」

「網走で看守をやっている杉元です」犬童に扮した鈴川が淀みなく答える。
「5年前家永という凶悪犯によって顔をズタズタに食いちぎられましてね」
「見た目はこんなですが私の優秀な部下です」

杉元、危ない人間の演技が巧いな(笑)。

鈴川の語るエピソードにも妙な真実味があって笑える。


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実ははじめてではないと言われ焦る杉元。
動じた様子は見せない鈴川。

「これは失礼」
「以前どこかで?」

やばい面識あるんじゃねぇかよ、と杉元。

淀川の返答は10年以上前知人の葬式で一度ということだったので事なきを得る鈴川と杉元。

危ねぇ~。

でも。用心深い人間でも鈴川の無反応からは怪しさを感じ取ることは相当困難だろう。

鈴川は知能と度胸が一級品だと感じる。

「今日はどういったご用件で?」と淀川。

「白石由竹がこちらにいると聞きました」鈴川が堂々と要求する。
「身柄を網走に返してほしい」

「白石? そんな男はおりませんが」
明らかに焦る淀川。
(どこからもれた? 誰が漏らした?)

「とぼけないで頂きたいッ」声を張る鈴川。

「イヌドウ」鈴川をよしよしする杉元。

犬童よしよし

「ふ~」深く息を吐く鈴川。

鈴川
「私が出張で網走を留守にしているすきを見計らって不法に囚人たちを移送した挙げ句全員を逃したあなたたち第七師団の尻拭いをしているのですよ」
すごむ鈴川。
「聯隊長殿」

脅している。鈴川があまりに堂々としているし、シナリオもしっかりしているから騙されるんだろう。

唐突に白石の名前を出したのも相手にしてみれば殴られたような気分になったはず。

弱ったスキをついてどんどん前に出て行く技術は鈴川の交渉能力の高さを物語る。


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「鶴見中将へ連絡しろ」と外で聞き耳をたてていた兵士が手下に命令を出す。
「急げっ」

場面転換。小樽。

「先程旭川から連絡があり網走監獄の典獄と名乗る人物が白石をひき渡せと」

「犬童四郎助と名乗る人物?」と鶴見。

さあこの報告を聞いて鶴見はこれが対抗勢力による攻撃だと気づくのか?

場面は旭川に戻る。

「金塊なんぞが本当にあるとお考えか? 集団脱獄の方便というのが私どもの見解ですが」
淀川を非難するかのように言う鈴川。
「第七師団はまんまと引っ掛かったようですな」

鈴川、目の前のテーブルに金束を出す。

「こんな大金どういうつもりですか?」
焦りながら言う淀川。
「この金で白石を売れとでも?」

鈴川
「いいえ」鈴川即答。
「それは贋札です」
「こっちは原板」
「天才贋作犯の熊岸長庵から押収したものです」
「樺戸から逃げたところを我々が確保している」
淀川に畳みかけるように言う鈴川。
「アメリカ独立戦争時の大陸紙幣やナポレオンによる戦争時にて敵国の贋札をバラまき経済を混乱させる手段は非常に有効だ」
「熊岸長庵はどこの国の紙幣だろうが精巧なものを作るでしょう」
「今後の日本軍にとって有益な人材に違いないと思うが…」

「興味はございませんか」

鈴川に驚く杉元
(こいつ最初はしょぼくれた結婚詐欺しかと思ったがタダもんじゃねえぜ鈴川聖弘)
鈴川の力の凄さに驚く杉元。
(もう一押しでこの中佐は落ちる)

「熊岸長庵と白石を交換しましょう」と鈴川。

来たーーー!

鈴川の白石奪回のシナリオが秀逸過ぎる。

この鮮やかな手口。

そりゃ杉元も驚くだろう。

白石のようなプロフェッショナルだと伝わるやりとり。


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場面転換。電話の交換手。

「申します申します」

「市内ですか? 市内ですか?」

「市内です」と鶴見。
「旭川第七27聯隊司令部に」

おお~。鶴見は手を打つのが早い。

「申します申します」が縮まってもしもしになったんだとは聞いたことがあるけど、こういうところをきちんと描写してくれる野田サトル先生最高。

「淀川中佐…」

「日露戦争が終わって中佐だった他の聯隊は次々と大佐に昇進してるのにあなたはいまだに中佐の聯隊長だ」

「冷遇されていると思いませんか?」
「これはあなたの手柄だ」

鈴川はとんでもない説得術の持ち主だな。

脅し、餌をちらつかせて目的達成に有利な方向へ人を動かす。

これくらいの詐術があれば結婚詐欺なんて楽勝なんだろうな。

杉元が驚愕したように、思ったより技量があって感心した。

まぁ一つの村を滅ぼしかけた超悪人なんだけどね。

受話器に叫ぶ鶴見

「鶴見だ」
鶴見が電話に向かって叫ぶ。
「淀川中佐の独断に従ってはならんぞッ」
「白石を誰にも接触させるな」

さすがは鶴見。
何かおかしいと気づき、すかさず的確な指示を飛ばしている。

淀川と鈴川、杉元の居る部屋に白石が入室する。

「え?」何故ここに呼ばれたのか意味が分かっていない白石。
「なにこれ」

白石(笑)。
みんなここまで白石で苦労しているのに全く自覚していなくて面白い。

以上、ゴールデンカムイ第97話のネタバレを含む感想と考察でした。

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前回第98話の感想記事は上記リンクをクリックしてくださいね。

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