ゴールデンカムイ最新第155話ヤマダ曲馬団の感想(ネタバレ含む)と考察。意外な人物に発覚した芸の才能。

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第154話 残り時間のあらすじ

空を舞うエトピリカ

海岸の岩場。

用一郎は土方に斬られた腹から血を流し、ちょこんと胡坐をかいている。

その前で刀を片手に立つ土方。

犬童四郎助から取り返してきた、とエトピリカの嘴を用一郎に手渡す。

「このあたりにしかいない海鳥だそうだな…」

用一郎は息を切らしながら答える。
「根室を忘れないようにと 妻が…」

土方は用一郎の辛そうな様子に、いま楽にする、と声をかける。

用一郎はその申し出を、楽に死ぬのは申し訳ない、と断る。

自分は言わば『勤皇派の道具』として、天下国家の為という大義名分を掲げて大勢の相反する主張の人間を殺してきた、とその理由を語り始める。

「『アイヌ』とは…『人間』という意味だそうだ」

「俺はこの土地に流れ着いて…『人間』として生きた…」

自分だけ申し訳ない…、とぽつりと続ける。


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用一郎がふと海の方角に目を投じると、そこにはアイヌの衣装を身にまとい、用一郎に微笑んでいる女性が立っている。

女性を見つめる用一郎。

その時、エトピリカがすぐそばで海原に向けて飛び立つ。

牛山と永倉は、土方と用一郎に追いついていた。

「私は箱館で死ねなかったことを負い目になどしていない…役目があるから生き残ったのだ」

土方は永倉に振り向くことなく、静かに宣言する。
無言で土方の言葉を聞く永倉。

「まだまだ走れる そうだろう? ガムシン…」

二羽のエトピリカが空を舞う。


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置き引き

待てコラァ! と悪態をつきながら杉元たちが全速力で街中を走る。

杉元たちから逃げる子供。その背には杉元の背嚢を担いでいる。

「置き引き」だから誰か捕まえてくれ、と叫ぶ杉元。

子供は背後の杉元たちを冷静に確認しながら走り続ける。

あの背嚢に岩息舞治の刺青の写しが入っているのか、という月島軍曹に杉元は、そうだ、と答える。

杉元は、はさみうちにするために二手に分かれる、と月島軍曹と鯉登少尉に指示する。


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聞き込み

豊原に辿り着いていた杉元たち。

谷垣とチカパシはキロランケの写真を片手に街の人たちに聞き込みをしている。

しかし、中々目撃情報を得られずにいた。

谷垣は、立ち寄っている可能性は高いが、豊原は大き過ぎる、と弱音を口にする。

疲れたか? と谷垣に問われたチカパシは頭を横に振る。

「おれ…インカラマッを刺したキロランケ許さない あいつ見つけるために頑張る」

ベッドで苦しむインカラマッの姿を思い出す谷垣。
「インカラマッも網走で頑張ってるはずだ…『疲れた』なんて弱音は吐けない」

聞き込みを再開する谷垣。

「すみません この男を知りませんか?」

男に自身の裸が被写体になっている写真を見せる。

これあんただろ、と突っ込まれる谷垣。

だいぶ疲れてるみたいだ、と谷垣はチカパシに呟く。


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軽業

杉元たちから逃げていた子供は民家の外壁に立てかけられていた長い竹を一本手に取る。
それを屋根まで届くように立てかけたかと思うと、竹を登って見る見るうちに屋根に上がってしまう。

「!?」
驚く杉元。

そうこうしている内に、子供は屋根の上を走って逃げていく。

鯉登少尉は負けじと屋根の上に登って子供を追いかけ追いつき始める。

しかし、子供は今度は電線の上を綱渡りの要領で渡って地面に着地する。

「……!!」
屋根の上から、逃げていく子供の背中を見つめる鯉登少尉。
子供の軽業に驚きさえ見せる。


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サーカス

子供はサーカスのテントに辿り着いていた。

「長吉!!」
ギクリとする子供――長吉。

「設営ほったらかしてどこ行ってやがった」
長吉の頭を拳骨で殴るシルクハットを被った髭の男。

髭の男は長吉が背負っている背嚢に気付き、それをどこで手に入れたのかと問いかける。
「まさか…またやったのか!?」
子供が顔を青くしているのを見て、答えを待たずに問い質す。

パァン パァン

まだ街中を探し回っていた杉元と月島軍曹が銃声に気付く。

子供の元に追いついていた鯉登少尉が二発ピストルを空に発射していた。
「逃げ切ったと思ったか?」
鯉登少尉は子供を見据え、冷静に問いかける。

鯉登少尉の姿を見て、おどろいたな、と呟く長吉。
「追いつかれたのは初めてだ。」

「申し訳ございません!! よりにもよって兵隊様から荷物を盗むとは…」
シルクハットを地面に置き、土下座する髭の男。
その隣で長吉も並んで土下座している。


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髭の男は、長吉はみなしごで育ちが悪く何度罰を与えても盗癖が治らない、と申し開きをする。

「土下座なんてもういいよ」
おおごとにする気はなく、そもそもそんな場合でもない、と速やかにこの場を終わらせようとする杉元。

「これ以上世間様にご迷惑をおかけするわけにはいきません」
髭の男は顔を上げる。
「今日この場で保護者として責任を取らせて頂きます」
立ち上がり、素早く抜き放った腰の刀で長吉の顔を切りつける。

「なにやってんだテメエッ まだ子供だぞ!!」
杉元は髭の男の横顔を殴りつける。

「傷をおさえてろ 医者へ連れて行く」
谷垣は心配そうな様子で長吉に声をかける。

「あれ? 切れてない…」
谷垣は、長吉のこめかみから頬にかけて走っていた血の下に傷が無い事に気付く。

偽物の血か!! と髭の男に突っ込む杉元。

ええ、こっちは本物ですけど、と口から血を流した髭の男は笑う。


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ヤマダ一座

「驚かせてすみません」
場を和ますつもりが、と言い、髭の男は手持ちの刀を杉元たちに見せる。
「これは『手品』というものです 刀に仕掛けがあるのです」

「海外公演で大反響だった演目『ハラキリ』の小道具です」

あんたら『芸人』か、と月島軍曹。

長吉は軽業師だと髭の男に紹介される。

どうりで、と鯉登少尉。

「曲馬団『ヤマダ一座』 座長の山田と申します」
シルクハットを被り直す山田。

山田は、自分たちヤマダ一座はロシア各地での巡業を終えて日本に凱旋したのだと説明する。
そして、樺太での公演を控えていると付け加える。

これだ!! と杉元が叫ぶ。

なにが? と谷垣。

アシリパたちがまだそれほど自分たちと離れているとは思わない、と杉元。
豊原という広い街を聞き取りするよりも、自分が生きていることをアシリパに伝えた方が早いと言って髭の男を指さす。

「俺を樺太巡業に出せ! 『不死身の杉元ハラキリショー』でこの大都市豊原に俺の名前を轟かすんだ!!」


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第154話 残り時間の振り返り感想

用一郎と土方

用一郎は自身を勤皇派の道具だったと言った。
文脈からは、自分の当時の行いを後悔していると読み取れる。

用一郎は身分差別のない国の為という大義名分で、”先生”から指示された暗殺をこなした。
多分、それ自体ではなく、その”先生”が自分を裏切るような人間だと見抜けなかったことが用一郎を苛んでいるのかな。

「アイヌ」という言葉の意味……「人間」として根室のアイヌコタンで妻と一緒に生きた。
そんなささやかな平穏も、他者の命を奪ってきた自分が享受するのは申し訳ないと思ってしまうくらいに罪悪感に苦しんでいる。

土方だって新選組で随分と志士を殺したけど、特に気に病んでいる様子は見られない。

この二人を分けているのは、前回土方と用一郎とのやりとりの中で浮かび上がった意思の有無だろう。

前を見ている土方と過去に生きる用一郎。

「役目があるから生き残ったのだ」

まだまだ走れる、そうだろう? と永倉に問いかけたのは、幕末を自分と同じく信念の元に生きた用一郎の最後の姿を見て何か感じるところがあったのかな。

あと、仲間も地味に重要だろう。

土方には、つい最近合流したのだが、今なお若い頃と同じように行動を共にして一つの目標に向かう永倉の存在がある。

しかし、暗殺稼業に身をやつしていた用一郎には当時からそんな仲間はいなかったのではないか。
おそらく、最終的には自身を裏切る”先生”以外には……。


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ハラキリショー

これまた想像を超えた展開だなぁ(笑)。

探すんじゃなくてこちらの存在を知らせるという発想の転換は賢い。

何だか、幽遊白書を思い出した。

次元屋敷に臨む際、飛影と接触する為に蔵馬、桑原、ぼたんが最終的にとった手段である、妖怪の耳にだけ大音量で響く笛を吹くシーン。

ぼたんが思いっきり笛を吹くと、そのすぐそばの木からぼとっとカブトムシみたいに飛影が落ちて来るんだよね(笑)。

アシリパ達も杉元の読み通り、同じ豊原にいるんじゃないのかな。

アシリパさんからしたら杉元の安否がまだ分かっていない状況なわけで、杉元の生存を知れただけでも吉報だろう。

杉元の生存を信じていると口では言っても、心中では相当心配してるだろうから……。

ゴールデンカムイ最新第154話残り時間の感想(ネタバレ含む)と考察。豊原に着いた...
追っ手たちが建物の中の用一郎に襲い掛かろうと裏口から迫る。そんな追っ手たちと戦う土方と牛山。土方は、逃げた用一郎を追う。第153話 京都のあらすじ追っ手労働者たちが休憩している建物から響く銃声。 別の、人斬り用一郎を追っている男たちのグループは、...

154話の感想記事は上記リンクをクリックしてくださいね。

第155話 ヤマダ曲馬団

長吉のアイデア

ハラキリショー出演で有名になり、アシリパに自身の生存を伝えようという杉元だったが、ヤマダ座長は杉元の案の実行に渋っていた。

杉元は長吉を置き引きの罪で警察に突き出すとヤマダ座長を脅す。

ヤマダ座長は、長吉がヤマダ曲馬団の花形だと言い、警察に突き出されるのは困ると答える。
加えて、杉元に手品である「ハラキリ」を演じさせるということは、そのからくりを明かすことであると杉元のハラキリショーに乗り気ではない。

「俺は芸人になる気はサラサラねえ」
杉元はヤマダ座長の首に腕を回し、説得を続ける。
「墓場まで持ってくよ いいだろ? な?」

しかし、ヤマダ座長は首を縦に振らない。

その様子を黙ってみていた長吉は、杉元以外の面々にも出演してもらえるなら良いのでは? と提案する。

「なに?」
月島軍曹が声を上げる。

谷垣も月島軍曹と同じように戸惑いを見せている。

鯉登少尉だけは変わらぬ様子で長吉をじっと見つめる。

何人か体調不良の人間がおり、演目に穴があきそうだという長吉。
人数あわせの為に、杉元以外にも出演して欲しいと続ける。

とくにそちらの方、と長吉は鯉登少尉を見る。
「オイラが見るにこの世界が向いていると思いますよ」


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意外な人物の意外な才能

テント内に入った杉元たちはヤマダ一座の演目を見学していた。

地面に仰向けになった男が両足で大きな樽を支える。
そして、その上にタライを載せ、不安定な状態になったタライの上に乗ったもう一人の男が見事にバランスをとっている。

ヤマダ座長は、色々な物を手・足・肩などで持ち上げ、それを操る、いわゆる日本に古くからある『曲持(きょくもち)』という芸だと説明する。

タライの上でバランスをとっていた男が飛び上がる。
下で樽を支えていた男は樽をどかしてガラ空きになった両足で、上の男を足の裏を合わせる形で受け止める。

見事な芸に、杉元たちは思わず歓声をあげる。

ヤマダ座長は、日本の曲馬師は幕末くらいから海外で興行するようになり、以来、日本の軽業師の技は欧米の曲芸を凌駕していると説明をする。

「ええ? ウソ…!?」
ヤマダ座長は鯉戸少尉を見て驚いている。


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鯉登少尉はプロ顔負けのパフォーマンスを見せていた。
樽のフチを両手で掴み、バランスをとりながら逆立ちの状態をキープしている。

「なんという身体能力…!!」
今度は片手でバランスをとっている鯉登少尉の驚異の才能に、ヤマダ座長は驚く。

「思った通りだ」
笑顔で呟く長吉。

鯉登少尉は樽の上から飛び降りて下の男の足の裏に着地し、今度は体育座りの姿勢でバランスをとる。
下の男は鯉戸少尉をまるでボールを転がすかのようにグルグルと空中で回転させる。

「気持ちわりい」
鯉戸少尉を見て一言漏らす杉元。

「あなた達いったい何者なんですか!?」
ヤマダ座長は月島軍曹に真剣な表情で問いかける。

…いや、とだけ答える月島軍曹。


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樽の上でのバランスに挑戦

「なんで俺が下なんだ ちょっと待て いったん置いてくれ」
地面に仰向けに寝て樽を支えている月島軍曹。

その脇に立つ谷垣と、ちょっとやる気に欠けた杉元が二人で樽を支える。

「いや…!! お前じゃないだろッ」
月島軍曹は谷垣が樽の上に登ろうとするのを見て突っ込む。

谷垣は樽の上でバランスをとるどころか登ることすらできない。
樽と一緒に地面に転がり、樽の中に入ってしまう。

杉元は谷垣の入った樽を転がして遊ぶ。

それを見てチカパシがキャッキャッと喜ぶ。

ヤマダ座長は驚きのパフォーマンスを見せた鯉登少尉に、どこの曲馬団に所属していたのかと質問する。

「陸軍第七師団だ」
堂々と答える鯉戸少尉。

次に杉元たちはサイカホールという演目の舞台に案内されていた。

目の前には、格子で出来たすり鉢状の舞台がある。

なにすんのこれ、とヤマダ座長に問う杉元。

女性を肩車した男が自転車に乗って走り、遠心力で舞台内を回転している。

日本の伝統的な芸を軸に、海外で観た芸を積極的に取り入れているのだとヤマダ座長は説明する。

すげーッ、と喜ぶ杉元。


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自転車

杉元と谷垣は自転車に挑戦していた。

チカパシに、危ないから離れてなさい、と言いながら谷垣は一生懸命に自転車に乗ってバランスをとる。

杉元は自転車に乗って転ばないようにバランスをとる。
その背後で自転車を支えてくれている月島軍曹に、絶対離すなよ、と必死に呼びかける。

チカパシは頑張れ、勃起だと谷垣を応援する。

谷垣は真剣にバランスをとりながら、勃起と何度も繰り返し口にする。

杉元は、うるせえ、と本気で怒る。

派手に自転車ごと転んでしまう杉元をよそに、鯉登少尉は自転車で見事な曲乗りをこなす。

難なく曲乗りを成功させた鯉戸少尉を見て、軽業の天才だとヤマダ座長は驚くばかり。

絶対離すなっていったのにッ、と怒る杉元。
月島軍曹はそんな杉元の怒りにも一切動じる事無くそっぽを見ている。

ヤマダ座長は杉元に「ハラキリ」をきちんと練習するように言う。

練習がいるのかという杉元に、ヤマダ座長は客を盛り上げつつハラキリを演じるのだから当然だと答える。

そして、ヤマダ座長は谷垣と月島軍曹に対して曲芸の才能が皆無だと言い、曲芸の脇で踊る『少女団』に入るように指示する。


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少女団

谷垣と月島軍曹は扇子を片手に舞う少女の集団に混じっていた。

「おらおら源次郎ッ」
少女団のダンスの振り付け担当山田フミエ先生が、パンパンと手を鳴らしながら谷垣を指導する。
「また手がお留守だよッ 足にばっかり集中してるからッ」

谷垣は、すみません、としか言えない。

「源次郎の手は〇〇〇いじるだけの手なのかい?」
フミエ先生は谷垣に向かってくわっと目を剥く。

違います、と谷垣。

「少女団だからって舐めてんのかい? 舐めるなら座長の〇玉の裏でも舐めてなッ」
フミエ先生は谷垣をメチャクチャに罵倒する。

「何見てんだよあんた!! アタシに惚れたのかい?」
月島軍曹に迫るフミエ先生。

いいえ、と冷静な月島軍曹。

「アタシと寝たらえこ贔屓すると思ったかい?」

月島軍曹は、いいえ、と否定する。

「アタシに枕は効かないよ」

はい、と月島軍曹は表情を全く変えずに答える。


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貴公子

鯉登少尉は二頭の馬にバランスよく乗っている。

プロ顔負けの堂々たるパフォーマンスにヤマダ座長は、鯉登音之進くんの器は花形どころではなく、見た目も貴公子だと、と興奮した様子を見せる。

「鯉登少尉! もういいやめろッ」
杉元は鯉登少尉に釘を刺す。
「『不死身の杉元ハラキリショー』が話題にならなきゃ意味がないんだぞ」

「嫉妬か!!」
鯉登少尉は、本末転倒だと自分を非難してくる杉元にピシャリと言う。
そして、見苦しいぞ杉元佐一、と勝ち誇ったように杉元を見下ろす。

いやアホか!! と杉元は鯉登少尉にツッコむ。

嘆きの谷垣

踊りの練習を終え、テントの外で休憩する谷垣。

月島軍曹は谷垣がいまいち元気が無いのを気にしたのか、悔しいだろうが耐えろと声をかける。
「これもアシリパを見つけることに繋がれば…やる意味はあるだろ?」

「俺は少女団のお荷物です…ッ」
谷垣は目から涙を溢れさせて、ブヒィッと息を吐き出す。
「うまく…踊れない!!」

俯きさめざめと泣く谷垣を、月島軍曹は無言で見つめる。


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第155話 ヤマダ曲馬団の感想

ハラキリショーはうまくいくのか

どうやら杉元は鯉登少尉ほどの芸の才能は無いようだ。

杉元の演目「ハラキリ」は手品であり、からくり(タネ)があるからそれを忠実に実行すれば形にはなる。

しかし、ヤマダ座長曰く、きちんとそれを”魅せる”為には訓練が必要なのだという。

ヤマダ座長の反応を見る限りでは、鯉登少尉は身体能力だけではなく、芸を魅せる才能にも光ものがあると思われる。

果たしてそれを持ち合わせていない杉元が短期間でオーディエンスを沸かせるだけの芸を身につけることができるのか。

まぁ、仮にハラキリショーが失敗に終わり、大した評判を呼ばなくてもダメージを受けるのはヤマダ一座だけなんだが(笑)。

しかし杉元は悪い奴だな。
長吉の犯した置き引きの罪を黙っている代わりにショーに出させろとか、抜けた発想だけどヤマダ一座の迷惑は考えてない。

これは、アシリパさんにメッセージを伝えるのに杉元がそれだけ必死であることの証左でもあるんだろうな。

話の流れとしては、見事樺太中に「不死身の杉元ハラキリショー」の評判がいきわたり、その噂をアシリパさんが聞いて杉元の生存を知るという、杉元の狙い通りになる可能性が高いだろうな。

早くアシリパさんの安心した顔が見たい。


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谷垣たちの芸にも注目したい

自分は少女団のお荷物だと男泣きする谷垣が面白すぎる。

そもそも谷垣と月島軍曹は少女とはかけ離れているのに、ヤマダ座長は何故普通に少女団で踊れって指示したんだろう(笑)。
それってむしろ迷惑なんじゃないか。

谷垣にしても月島軍曹にしても腕力があるんだし、他に出来ることがありそうなもんだけど……。

今は真剣に取り組んでいるのにも関わらずうまく踊れないことを谷垣は嘆いているけど、このままで終わってほしくないなぁ。

月島軍曹との必死の練習の末、少女団の中で異彩を放つ踊り子として評判を呼ぶ展開を期待したい。

以上、ゴールデンカムイ第155話のネタバレを含む感想と考察でした。

第156話に続きます。

ゴールデンカムイ最新第156話不死身の杉元ハラキリショーの感想(ネタバレ含む)と...
第155話 ヤマダ曲馬団のあらすじ「向いている」杉元から”ハラキリショーに出演させろ”と言われ、いきなり言われても、と渋るヤマダ座長。 杉元は長吉を置き引きの罪で警察に突き出してもいいのかと長吉を指さす。 ヤマダ座長は、長吉はヤマダ曲馬団の花形...

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