ゴールデンカムイ最新第168話灯台守の老夫婦の感想(ネタバレ含む)と考察。灯台の光に助けられた杉元たち。灯台の下に住み続ける老夫婦に起こった悲劇を知った杉元は……。

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前話第167話 白くらみのあらすじ

マタギの知恵

雪上に吹き荒れる大風を受け、立ち往生するばかりの杉元たち。

必死に地面を掘って雪と風を少しでも避けようとするが、度重なる雪によって固まった地面を掘ることが出来ない。

結局、杉元たちはほんの少し掘った状態に過ぎない浅い穴に伏せてこの猛吹雪をしのぐことを決めるのだった。
そして、ここまで自分たちを運んできた橇を壊し始める。

一方、杉元たちを必死に探す月島軍曹。
そんな彼に、鯉登少尉がこのままだと自分たちも危険と声をかける。

鯉登少尉と月島軍曹は一旦杉元たちの捜索を止め、エノノカの祖父の駆る橇に乗り、猛吹雪からの避難するために、さきほど見えていたという建物へと向かう。

「どうだ?」
浅い穴の上で身を屈め、毛布を被る杉元。
やはり杉元と同様に毛布に包まったチカパシと身体を寄せ合っている杉元が谷垣に訊ねる。


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「ついた」
杉元と向かい合う形で同じように座る谷垣。
杉元と自分の間に薪を円錐状に並べ、火を点けようとしていた。

「やった」
薪は火を上げて燃えていく。

「おい何やってんだ!?」
谷垣がその薪を雪で埋め始めたのを杉元が咎める。
「どうして消すんだ」

谷垣は、橇一台分の薪はすぐに燃え尽きるが、こうやって埋める事でゆっくりと燃やすことが出来る。この上に横になる事で少しでも長く暖を取る事が出来るのだと杉元に説明する。

「さすがマタギの谷垣さんだぜ」
谷垣の行動を褒める杉元。

だがそれに対する谷垣の返答は、これでは穴が浅すぎて風よけにしかならないと危機感に満ちたものでしかなかった。


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「お前らちょっと来いッ」
谷垣はここまで橇を引いて来てくれた犬たちのリードを引き、自分たちの周りに呼び寄せる。

「樺太犬の掛け布団だぜ」
杉元に身を寄せ、チカパシを抱き寄せる谷垣を、丸くなった犬たちが囲む。

「リュウたち大丈夫なの?」

チカパシの問いかけに谷垣は、この犬たちは寒さに強い犬だから大丈夫だと答える。

それよりももうすぐ日が暮れる中で自分たちがどれだけもつか、と谷垣はこの先の見通しの不安さを口にする。


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鯉登少尉たちが避難した場所は……

先に見えていた建物へ辿り着いた鯉登少尉たち。

そこは牛舎だった。

誰かが住んでる、と鯉登少尉。

それを受け月島軍曹は、住民を探すのは後にして今は火を起こして暖まりましょう、と声をかける。

「杉元たちはどうする?」

「谷垣がいるから簡単には死なないと思いますが…」

白い息を吐きながらやりとりする鯉登少尉と月島軍曹。

猛吹雪は続く。

「け」
谷垣が、体温維持のために食べるのと食べないのとでは大きく違う、と一つしかないカネ餅割ってチカパシの口に入れる。

杉元もまた分けてもらった少しばかりのカネ餅を咀嚼しながら、前にも同じものを食べたことがある気がする、と呟く。
杉元は寒さによる睡魔に襲われ若干朦朧としていた。


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「それはない」
はっきりと否定する谷垣。
「俺の地元の秘伝のモチでしかも味付けも俺が少し変えたものだから」

「そうなのか…おかしいな」
確かに食べたことがあるんだけど、と杉元。

ダァーン

風の音に紛れ、遠くで銃声らしき音が響く。

「おい今の…銃声か? それとも波の音か?」

杉元の呟きに、谷垣は、猛吹雪の中ではたとえ互いに声をかけ続けてもはぐれてしまうほど方向感覚が狂うのだと答える。
「音の方角に正しく行けるとは限らない」

銃声は杉元たちに自分たちの位置を知らせようとしていた月島軍曹によるものだった。
効果があるのかと疑問に感じている様子で排莢していると、光源を持った人物の接近に気付く。


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親切なロシア人

「(どうしたんだ?)」
住人のロシア人が月島軍曹たちに呼びかける。

「(仲間が近くで迷っている)」
ロシア人に対し、端的に答える月島軍曹。

ロシア人は一瞬の間の後、ついてこい、と叫ぶ。
呆然としている月島軍曹と鯉登少尉に向かって、急げと繰り返す。

先程の牛舎とは別らしき建物に着いた一行。

階段を先導して登っていくロシア人の後をついていく。

その先の部屋には燈台のレンズがある。

「これは…」
ロシア人の持つランプに照らされた巨大なレンズに目を見張る月島軍曹。


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「しばらく使ってない」
ロシア人は、レンズの内側のススを拭け、と布を差し出す。

月島軍曹がレンズの内側を布で拭く間、ロシア人は灯油を入れる。
磨いていると月島軍曹から、透明になったレンズ越しに月島軍曹を見つめる鯉登少尉の姿が透けて見える。

ロシア人は給油し終えた光源に火を付けると、レンズを装着する。

「寒い穴の中にいると…塹壕を思い出すな」
谷垣が呟く。

「…」
杉元は半ば目を閉じ、今にも眠りに落ちようとしている。


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「眠るなよ杉元…! 死ぬぞ」
谷垣が杉元の方を見て声をかける。

「ああ…」
朦朧とした様子でありながらも杉元は目を薄く開ける。

その脳裏か、はたまた夢か、寅次との会話が始まる。

「寒いなぁ 寅次」

隣に立つ寅次が杉元を見つめる。
「帰りたいよ佐一…」

思い出す幼少時の寅次の泣き顔。

内臓を撒き散らし、今にも意識を失う寸前の寅次が呟く。
「帰りたい…」


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寅次、赤子を抱く梅子が一緒に写っている写真に、まるで二人の仲を切り裂くように血がこびりついている。

次々と倒れていく味方。戦場は死体で埋め尽くされていく。

ロシア人は猛然たる殺気と共に、銃剣を携えて襲い掛かってくる。

杉元は、あるロシア軍人の喉元に銃剣を突き立て、また別のロシア人の目元に拳大の石を振り下ろす。

銃から外した剣をまた別のロシア人の腹に刺す。

戦場で、鬼神の如き働きをする杉元。
その目には狂気が宿る。

(杉元…)
血に塗れた杉元の肩に何者かの小さな手が置かれる。


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杉元はゆっくりと振り向く。その双眸から涙が流れている。
(アシリパさん)

ふと意識を撮り戻す杉元。遠くに光を発見していた。
「光だ…」
空をぼうっと見つめている谷垣に、おい、と問いかける。
「見えるか? あの光…月かな?」

杉元に促され光を発見した谷垣は、網走潜入がちょうど二カ月前だから月があれほど大きいはずがないと答える。

鯉登少尉は燦燦と輝く燈台の光源の前でうろうろし、雪上を観察している。

月島軍曹はそんな鯉登少尉に光を遮るのでうろちょろしないでください、と注意する。

「瞬いてるッ」

「絶対に月の光じゃない」

光が明滅するの気付き、完全に睡魔から覚醒した杉元が叫ぶ。
「あれは…燈台の明かりだ!!」


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第167話 白くらみの振り返り感想

燈台=アシリパ

あまりにも過酷な極寒の地。

猛吹雪が容赦なく体温を奪い去り、視界も、動きも制限して人をその場に張り付けにする。

視界が著しく悪くなるため、陸地にも関わらず燈台が設置されているのか、と思ったけど、よく考えれば杉元たちがいるのは海岸線だった。
つまり、やはり燈台は航海中の船の為のものということだろう。
たまたま燈台が近くにあった杉元たちは、単純にツイていたのだと思う。

ロシア人はレンズの内側にススがついているから拭けと月島軍曹に指示した。
漁の時期ではないから暫く動かしていなかったということなのかな。

しかしこんな猛吹雪があるような地では、船の為と同時に陸を行く人の為にも燈台の明りは必要ではないか。
実際、陸を行く人の為にも燈台を動かすことがあったりしたのだろうか。


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燈台の効果は非常に重要だと思う。
目指す方角が分かるのはもちろん、あの光の元に行けば何とかなるという意識が生まれることで、まるで目指す方角が分からず弱っていた意識を力強く鼓舞し奮い立たせる効果がある。

まさに命の光だわ。

杉元は朦朧とする意識の中で、戦場で親友を失い、自らもロシア兵との血みどろの戦いに埋没し、人間性を失いかけていた。
それがアシリパの存在によって繋ぎとめられたのを、猛吹雪で視界が極めて悪く、立ち往生する中に差した燈台の光に重ねているのは上手い演出だと思った。

杉元にとってアシリパがどれだけ大切な存在と認識しているのかが改めてよくわかる。


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谷垣のマタギとしてのサバイバル知識

さすがは東北阿仁マタギ。

折角起こした命のかがり火とも言える焚火を埋めて長持ちさせるとか普通はまず思いつかない。

月島軍曹の銃声にも、猛吹雪の中では方向感覚が狂ってしまい正しい方向にいけるとは限らないと冷静にその場にとどまり続ける。

これらは雪国のマタギに受け継がれてきた知恵なんだろうな。

そしてカネ餅が出てきた。

谷垣を象徴する重要なアイテムの一つだけど、ここで活躍したか。

カネ餅を食べて、これは以前食べたことがあると杉元は言った。
その言葉を谷垣は否定する。

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しかし杉元の舌及び記憶が正しい。谷垣は203高地で杉元から何か食べ物を持っていないかとの無心を受けた時の事を覚えてなかったらしい。
もしくはあげた人物を杉元と認識していなかった。


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この時杉元から、谷垣がそれまで探しに探していた賢吉の情報を得て一目散に賢吉の元に向かうので、谷垣の記憶から杉元の事など吹っ飛んでいたとしてもおかしくはないと思う。

ちょっと脇道にそれるけど、203高地での戦いにおいて、ゴールデンカムイの登場人物が度々ニアミスしてるのが面白いんだよなぁ。

杉元や谷垣などレギュラーの登場人物だけじゃなく、第七師団の兵士もきちんと203高地での戦いで描写されている。

あと、犬布団が超可愛かったなぁ。

作中の解説にあったけど、樺太犬は極寒の吹雪の中でも3~4日は寝ることが出来、60日間もの絶食も可能らしい。
犬ってのは単に人間に忠実で可愛いだけじゃなく、本当にすごい動物だと思った。


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親切なロシア人

鯉戸少尉、月島軍曹、エノノカ、おじいちゃんが何とか辿り着いた牛舎の持ち主。

このロシア人は燈台の管理人だろうか?

見ず知らずの月島軍曹たちのためによく動いてくれたよなぁ。
あと少し燈台の明りが灯るのが遅かったら杉元たちは凍死していたかもしれない。

少なくとも、戦地の悪夢を見ていた杉元は意識を失っていたと思ってよいだろう。

空を見ていた谷垣もチカパシも結構ヤバかったと思う。

今回出てきたロシア人も、皇帝を暗殺した主犯の一人であるキロランケに対しては敵意があるのかな……。


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もうキロランケ達は先に行ってしまったのでこのロシア人とキロランケが出会うことはないけど、もしこのロシア人が国から派遣された燈台の管理人とかだったらキロランケが国境に近づいてきているという情報を得ていたかもしれない。

でもそうだとしたら、怪しげな東洋人の為に動くかな。
キロランケと何か関係があると思われて掲載されてもおかしくはない。

正体はただの親切なおじさんかな。

燈台の光を目指して杉元、谷垣、チカパシもこのロシア人のいる建物を目指し、合流するだろうし、次回それが分かるわけだ。

まぁ、多分親切なおじさんだろう。
キロランケ追跡関連で何か情報は得られるかな。


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ゴールデンカムイ最新第167話白くらみの感想(ネタバレ含む)と考察。猛吹雪で体力...
前話第166話 頼みのあらすじ占いウイルタ民族の男が何かを削っている。 それを見たアシリパが何をしているのかと疑問を口にすると、キロランケは自分たちを占う為にトナカイの肩甲骨の肉を削いできれいにしてくれているのだと答える。 ウイルタ民族は骨を...

167話の感想記事は上記リンクをクリックしてくださいね。

第168話 灯台守の老夫婦

鯉戸少尉たちと合流した杉元たち

その後、杉元たちは燈台の灯りを目指して進み、そこにあった小屋に入って鯉登少尉らのグループに合流する。

鯉登少尉は、猛吹雪の中を決死の思いで進み、何とか生き残ったことで放心状態の杉元たちを無視し、テーブルで優雅にお茶をする。

暖炉の元にいるロシア人の老夫婦の言葉を訳す月島軍曹。
ペチカの上がこの部屋で元も暖かい、と杉元らに体を温める様に勧める。

あっという間にペチカの上部のスペースに集まる杉元、谷垣、チカパシ。

それを見て、虫みたい、と笑う鯉登少尉。

月島軍曹は、命拾いしたな、と杉元たちに声をかける。
杉元たちをこの小屋に導いたあの燈台は、日露戦争以降は使われていなかったのだという。
この人たちがいなかったら今頃は、と月島軍曹は老夫婦に向き直る。
「(ありがとう)」


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翌日。

杉元はエノノカの祖父が自分たちの犬橇を作ってくれるのを手伝っていた。

すぐに完成した犬橇を見て、ありあわせの材料で作った橇にしては出来過ぎ、とテンションを上げる杉元。

谷垣はあの時犬橇の隊列を乱したリュウが、実は前を走っていたヘンケの橇について行こうとしていたのだと口にする。

疑ってごめんな、とリュウの顎を両手でもみくちゃにするように撫でる杉元。
リュウのことを優秀な犬だと言い、それどころか立派な橇犬にもなれると褒めたたえる。

リュウはライバル視している犬橇のリーダー、イソホセタに向けて視線から火花を飛ばすのだった。

鯉登少尉が、自分の右手の掌に金槌がくっついていると月島軍曹に助けを求める。


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この寒さの中、素手で金属に触ればそうなる、と答える月島軍曹。

無理矢理剥がすと手の皮が破れると言い、誰か小便かけて融かしてやれ、と指示する。

「オレ…出るぜ」
杉元がその指示に応じて立ち上がる。
「手ぇ出しな」
杉元は外に逃げた鯉登少尉を追いかけている。

おばさんは炉で何やら調理をしていた。
金槌が手から離れた鯉戸少尉を笑顔で見つめている。


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ロシア料理に舌鼓

おばさんの作った料理がテーブルに並ぶ。

月島軍曹は、杉元が驚いている赤い汁物はボルシチで、赤いのはビーツの色素だと説明する。

『美味しい』はロシア語でなんていう? というチカパシの質問に、月島軍曹は『フクースナ』と答える。

『フクースナ』と口々に呟く杉元たち。

その光景をニコニコと見つめる老夫婦。

月島軍曹は老夫婦の、いつもふたりだけなので賑やかな食事はうれしい、という意思を伝える。

ご家族は他にいないの? と杉元が何気なく切り出す。

続けて、あの写真は娘か? と鯉戸少尉が壁にある写真に指さす。
その写真には一人の若い女性。

老夫婦の顔から先程までの朗らかな笑顔が消え、深刻そうな表情で黙ってしまう。


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待ち続ける

どうしたんだ? と杉元が問う。

月島軍曹は、おじさんが説明しているのをじっと聞いていた。
そして、おじさんから聞いた話を説明し始める。

夫婦と娘は三人で日露戦争が勃発する前から燈台守として暮らしていた。
ある日、彼らの前にロシア軍の脱走兵が現れ、彼は暫く燈台に住み続ける。
しかし突然、大切なひとり娘を連れて消えてしまったのだという。

娘は見つからず、軍や政府にも捜索を依頼するが動いてくれない。
その後、日露戦争が起こる。
おじさんは、日本軍が樺太に上陸した時に日本軍に燈台を利用されないよう、事前にロシア政府から燈台を破壊する為の爆薬をもらっていた。

しかしおじさんは娘を探してくれなかったロシア政府に怒りを抱いていた。その結果燈台を破壊することなく、素直に日本軍に明け渡したのだった。

それからしばらくして、日本軍はさらに前線の北の地に新たに燈台を建設する。
そうして現在のここの燈台は不要のものとなったのだという。


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このご夫婦は娘の帰りをこの燈台でずっと待っているそうだ、と話を締める月島軍曹。

月島軍曹が語り騙り終える頃には、おばさんはさめざめと泣いていた。
そのおばさんをおじさんが抱き寄せる。

その光景に食事をする手が止まる杉元たち。
エノノカはボロボロと泣いている。

月島軍曹も何か思いつめたような表情で黙っている。

杉元は、老夫婦が娘のことがあって燈台がここに残り、そのおかげで自分たちの命が救われた、と呟く。
そして娘の写真を見つめてから、振り返って老夫婦に訊ねる。
「この娘さんの写真 一枚借りていってもいいか?」


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出発

「(色々とありがとう)」
出発直前、月島軍曹が老夫婦に挨拶をする。

「(お願いします 娘を見つけてください)」
おばさんは目に涙を浮かべながら、杉元の手を取る。

オイ杉元、と杉元に向かって呟く月島軍曹。

杉元は、分かってる、と言い返し、行く先々で聞いて回ることくらいは大した負担にはならないと月島軍曹を説得する。
「本来の目的が最優先だが何も恩返しせずにサヨナラはできねえよ」

杉元はおばさんに、娘の写真を抜いて代わりに額に自分の写真を入れておいた、と伝える。
そしてアシリパの写真を見せて、もしこの燈台にこのアイヌの女の子が立ち寄ったら、『杉元佐一が生きてる』と伝えてくれと笑顔で頼む。

犬橇で出発する杉元、チカパシ、谷垣。
「よし行け!! トホトホトォー!!」

娘の写真の代わりに杉元の写真がある。
その写真に写る杉本の表情は明らかに変で、おまけに手つきは怪しげで、見るものに複雑な感情を抱かせるのだった。

それを見て呆然とする老夫婦。


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第168話 灯台守の老夫婦の感想

主人公杉元

老夫婦にとっては久々の客人たち。

相当賑やかで愉快な彼らを前に、老夫婦はきっと楽しい思いをしていたのだろう。

しかしそれも大事な娘が行方不明という事実の前には簡単に悲しみに変わってしまう。

きっとおばさんは思い出しては泣いているんだろうな。その身になって考えると実に辛い。
そんなおばさんを支え続けるおじさんも辛いわな。

娘が自らの足で帰還するとしたら、この燈台を目印にやってくるはず。

そう思ってここに住み続けて、しかし未だに帰ってこないというのは、ただただ悲しい。

毎日娘が帰ってくるんじゃないか? と心のどこかで期待して、でも今日もやっぱり帰って来なくて、という繰り返しはきつい。

杉元は今、他のことに関わっている暇は本来ないんだけど、でも助けを差し伸べたいと思って実際娘の写真を借りていった杉元の気持ちは良く分かる。
老夫婦は命の恩人。そんな人たちが困ってるならお返しに助けになりたいと思うのが人間だと思う。月島軍曹も、オイ杉元、というだけで留めたということは、その気持ちが分かってるんだわ。


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でも杉元がいち早く反応しただけで、もし杉元が言わなくても誰が老夫婦の助けになることを提案していたかな? というとそれは違うような気がする。
やはりこれは杉元だから提案出来たのだと思う。

谷垣とか鯉登少尉、月島軍曹が冷たいと言いたいのではなく、杉元が熱過ぎるだけ(笑)。

ゴールデンカムイに限らず、やはり主人公は表面上はどうあれ、心の奥底は熱いという事で共通していて欲しい。

その点、やはり杉元は主人公なんだなと思う。

でも他のメンバーも心の奥に熱いものがあるから、各々、主人公を張れるくらいの魅力はあると思う。


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オチ(笑)

しかし杉元の最後の写真はさすが。見事にオチをつけてきた(笑)。

おばさんに、あの空っぽの額に俺の写真を入れておいたから、と言った時、なんかあると予感したんだよなあ。

ラストページでその予感が見事に炸裂したのには笑った。

てっきり谷垣みたいに裸でポーズをとってる写真かと思ったけど、田本は谷垣以外の裸には興味がなかったっぽいな(笑)。

でもその代わりにあの杉元のジャガーポーズ(?)は被写体として意味不明なんだけど(笑)。

なんで田本はあんな写真を撮ったんだろう……。いや、ひょっとしてこれ杉元に撮らされたんじゃないか?
あのノリノリの表情を見ると、そっちの方が納得がいく。

この額、よく見ると写真の見える部分の四方にハートがあしらってある。
それがまた杉元の邪悪な表情とジャガーポーズとのミスマッチを生んでいるというか……。

でも被写体はともかく、写真の構図きちんとしてる(笑)。


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杉元たちには、ぜひ早く娘さんを見つけてあげて欲しい。

でも娘が帰宅したら、杉元の写真はかえってこのままになるかも? 今度は杉元たちが恩人になるわけだし。

この家を訪ねてきた人に、この写真の人が娘を救ってくれたんですよ、と言うのか……。シュールだ(笑)。

灯台の灯りまでも取材

公式ツイッターで見たけど、前回も出てきたような灯台のランプについて、実はそれを実際に所有している方とお会いして、実物を取材して描いているそうだ。

今回も、第二等不動レンズや第六等閃光レンズの絵があるけど、これも取材の成果なんだろうな。

野田先生はとにかく取材力が半端じゃない。このリアリティが面白さを生んでいるんだなあ。

岸辺露伴……というか、そのキャラを生み出した荒木先生の言葉になるんだろうけど、確かにリアリティは面白さを生む源泉の一つだと思う。

今後も取材の成果があちこちに見られるだろう。それらを余さず味わえるよう、じっくり読んでいきたい。

以上、ゴールデンカムイ第168話のネタバレを含む感想と考察でした。

次回、169話の感想記事はこのリンクをクリックしてくださいね。

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自分はゴールデンカムイのアニメをこの方法で観てます。

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