ゴールデンカムイ第67話丁半の感想(ネタバレを含む)と考察。若山親分と博打することになった杉元たち。その結果は……。

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第67話 丁半

ゴールデンカムイ第66話恐怖の住む家の感想(ネタバレを含む)と考察。キロランケ...
第66話 恐怖の住む家前回第65話の感想記事は上記リンクをクリックしてくださいね。杉元、追跡してくるヒグマに発砲。「農家はまだ遠いのか?」言いながら排莢する。「もうすぐだ」「あいつら二百メートル後ろをずっとついて来てる」ヒグマが追って来ている。「ヒグ...

前回第66話の感想記事は上記リンクをクリックしてくださいね。

ヒグマの包囲から脱出できるのか? 若山と仲沢の衝撃の事実。
「そっちのアイヌの大男…」
長ドスを持った手でキロランケを指さす若山。
「テメエのせいで俺は競馬で大損こいたんだ」
「落し前にまずは外の銃弾を拾ってこいや」

「あんたが馬主の親分だったか」とキロランケ。
「この生首で俺を脅すつもりだったのか?」

「あるいは殺す前に見せつけるためかもな」にらむ杉元。

「親分さんこいつらに盾突かん方がいいぜ!!」障子の影から叫ぶ白石。
「日露戦争で殺し慣れてるふたりだからな!!」

実際、日露戦争帰りは死地を生き残ってるからヤクザにも簡単に負けはしないだろう。

杉元は間違いなくそうだし、キロランケも死地をくぐってきているはず。

「上等だぜ」と鋭い目でにらみながら言う若山。
「俺も商売敵を斬りまくってヤクザの親分にまで這い上がってきた」
「鉄砲の使えねえ兵隊さんがどこまでやれんのか試そうか?」

オロオロする仲沢。

「みんないいかげんにしろ」杉元を制しながらアシリパが叫ぶ。
「外にはヒグマが3頭もいるのに中で殺し合ってどうする」
「ここを無事に脱出することが最優先だろう!」

アシリパ正論。

とりあえずヒグマを突破することが最も困難で、緊急性があるから最優先。

「よっしゃお嬢ちゃんの言うとおりだ」若山、抜いた長ドスを鞘に入れる。
「ここは休戦しよう」
「だが…誰かが外の弾薬を取りにいかなきゃなんねえのは確かだ」

「話し合いじゃ埒が明かねえだろう」
「俺はやくざのばくち打ちだ」若山、さいころをふたつ自らの手のひらに落とす。
「誰が拾いに行くのか博打で決めようぜ」

「……いいぜ」杉元が答える。

大丈夫か? 相手は博打のプロだから何か仕掛けてくるんじゃないか。

「アイヌの色男と勝負させろ」
キロランケを指さす若山。
「丁半だ」
「知ってるな?」

「サイコロを調べさせろ!!」サイコロを調べることを要求する白石。

若山、サイコロを白石に投げる。

ひとつうけとりそこねて机の下に転がっていく。

「あったあった」拾う白石。
「オモリとか細工はしてなさそうだぜ」

白石を見る若山の表情がイカサマを監視しているように見える。

この瞬間に白石が何かイカサマを仕込むなんてありえるか?

もしやってたらかっこいいんだけど……。





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「当たり前だ!」若山が仲沢にツボを渡す。
「壺振りも仲沢さんだっけ? この家主さんにやってもらえば公平だろう」

「ええ? 私がやるんですか?」

「その前に仲沢さん……あんたも脱げ」杉元が仲沢を指さす。

「あ……は…はい」

「そもそもヤグザの親分が手下も連れずにひとりで行動してるなんておかしかねえか?」

「茨戸って宿場町でちょっといざこざがあってね」
「むかし世話になった男が人手を貸して欲しいってんで出払ったのよ」

「あの……よろしいでしょうか?」上半身の裸体を晒す仲沢。

「汚い乳首をアシリパさんにみせんじゃねえよ 怖がってんだろッ」と杉元。
「うるるる」唸るアシリパ。
「何だその乳首は!! 早く隠せ!!」指をさす白石。
「ふざけた乳首しやがって」言い捨てるキロランケ。

ここ、本当にひどすぎる(笑)。杉元に脱げって言われたから脱いだのに。

確かに気持ち悪い乳首だけどね。

ってかこういう乳首の男っているよね。

結構マジで気の毒だなぁとは思う。

「は…はあ…そうですか?」仲沢の背中には刺青人皮ではなくヤクザとしての刺青。

(役者よのぉ)若山が無表情で感心する。

マジで役者。背中見せろって言われたらどうなっていたかわからないけど、度胸がある。

杉元ら一行と相対して座る若山、仲沢。

「よご…よござんすね」と仲沢。

「真似事はいいから早くしな」促す若山。

「あううッ」ツボからサイコロがこぼれる。

その様子にイラつく白石。

(役者よのぅ)内心思う若山。
(こいつの壺振りは超一級品ぞ)

「一発勝負だぜ さあ張った張った」

「丁ッ!」白石が叫ぶ。

「うるせえシライシ!! 半だ!! 半!!」とキロランケ。

白石なにやってんだ(笑)。ひょっとしてギャンブル好きなのか?

「よっしゃそんならこっちは丁だッ!!」
「負けた方は文句無しに弾薬を取りに行くでよろしいな?」

「さあ勝負勝負ッ」

目を光らせる仲沢。

ツボを持ち上げる。

「イチロクの半!!」

「…ってこのバカ野郎ッ!!」若山、仲沢の横っ面を蹴る。

その様子をみて「おいおい…!!」と制止しようとするキロランケ。

キロランケ良い奴だな。というかこれが普通の反応か。

まさか壺振りと若山が通じているとは思わない。

白石ツボを見て何かに気づく。
「ああ~~~ッ!! 見ろこの壺!!」
「髪の毛が張ってあるぞ」
「毛返しだ!! カゴの隙間から出目を確認して髪の毛でサイコロをひっくり返すイカサマだ!!」
「毛返しってのは高等技術だぜ!! ただの農夫が出来るような技じゃねえ」
仲沢を指さす白石。

さすが白石。詳しいね。打つの好きなのね。

「……」見上げるように白石を見る仲沢。

「こいつらグルだったんだ!!」若山と仲沢を指さす白石。
「イカサマしようとして失敗しやがった あははははッ」

「いや……お前に限って失敗はありえねえ」と若山。
「わざとやりやがったな?」

若山をじっとみる仲沢。

壺振りとグルという最高のイカサマを活かせなかった若山。

これは一体どういうことなのか?





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「なんだって俺を困らせることばかりしやがんだ!!」中沢に怒る若山。
「偶然こいつらがこの家にきちまったから知らんぷりしてたのに」
「こんな状況であの生首勝手に置きやがって めちゃくちゃじゃねえか!!」

「親分が浮気するからだ!!」叫ぶ仲沢。

停止する時間。
無表情になる杉元ら一行。

「あれじゃ金で買った男だと言っただろう」叫び返す若山。
「まだ根に持ってるのかッ」

一言も発さない杉元ら一行。

「さっきだって親分はその坊主頭のお尻を物欲しそうに見ていたくせに」

衝撃の事実。壺振りと仲間同士っていうイカサマもぶっ飛ぶ関係性の判明。

尻を見てたってのは、サイコロが机のしたに転がって白石が拾うのをジッとみてたあの表情かな。

多分、白石のイカサマを見張ってたんだと思うけど。

白石の表情がもう完ッ全に死んでて面白い(笑)。

こういうの聞かされたら真偽はともかくとしてダメージでかいだろうな。

「見てない!!」否定する若山。
「だいたいよぉ! 男娼と寝るなんて便所に行くようなもんじゃねえか」

「不潔だ!! 親分は不潔だ!! 触らないで!!」

「さてはやっぱりあの男娼を殺したのはお前だな!?」

「私は殺してないッ」

もはやカップルのケンカだな。

なんと表現すればいいのか。

ヒグマがガリガリメキメキ雨戸を触って音を立てている。

「ヒグマがこじ開けだしたぞ!!」
「お前らの痴話喧嘩はどうでもいいから早く弾薬とってこい!!」

「約束守れよ親分さん 男だろ!?」

男だろ? なんて言われたら任侠を売りにしているヤクザが約束を反故にするわけにもいかない。

痴話喧嘩か(笑)。本当に痴話だよ(笑)!!

「ぬぬぬ」若山、生首を両手にそれぞれ持ち、窓を割って外に投げる。
「これでも食ってろクマ公共ッ」

家から離れ、生首が転がっていく方に行くヒグマ。

「親分なんかヒグマにチンポ食われちまえばいいんだ」仲沢が言い募る。
「あんな若い男を連れ込むなんて」

窓から外に出る若山。
「うるせえッお前なんて札幌に置いてくるんだったわ!!」ぼやきながら弾薬を探す。

「弾薬ゴウは?」弾を手に取って聞く若山。

若山はさすがヤクザの親分に上り詰めただけある。

度胸があるね。

家と若山の間。そこにいつの間にかヒグマがいた。

「……親分ッ」仲沢が叫ぶ。

若山、ベルトを外し、ズボンがずり落ちる。そこには刺青人皮。

「囚人だあぁ!!」
杉元ら一行が叫ぶ。

走って逃げやすくするために脱いだということかな。

そりゃ杉元たちは驚くだろう。意外な形で判明した囚人。

「うおおおお」若山、杉元に弾を投げてヒグマから全速力で逃げる。

「親分!!」仲沢が叫ぶ。
「おやぶぅん」

バキバキバキ。

家の中に入って来るヒグマ。

ついに侵入を許してしまった。絶体絶命。

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