ゴールデンカムイ第66話恐怖の住む家の感想(ネタバレを含む)と考察。キロランケ達が逃げ込んだ家にいた不審な男二人の正体は。

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第66話 恐怖の住む家

ゴールデンカムイ第65話不死身の赤毛の感想(ネタバレを含む)と考察。ヒグマとの...
第65話 不死身の赤毛64話の感想記事は上記リンクをクリックしてくださいね。ヒグマとの戦い。キロランケと白石は民家で妙な二人のおっさんに出会う。「祟りだよ……」とダンの牧場の従業員のおっさん。「山の神様か何かの」「不死身のヒグマはこの牧場を潰しにきたん...

前回第65話の感想記事は上記リンクをクリックしてくださいね。

杉元、追跡してくるヒグマに発砲。
「農家はまだ遠いのか?」言いながら排莢する。

「もうすぐだ」

「あいつら二百メートル後ろをずっとついて来てる」

ヒグマが追って来ている。

「ヒグマは協力し合って鹿を巻狩りすることもある」
「たぶんあの赤毛たちが兄弟だ! 兄弟で獲物を共有してるんだ」とアシリパ。
「私たちのことを【獲物を横取りしにきた悪いやつら】だと思ってる」
「銃があるのにしつこく追って来る」
「普通のヒグマなら遠くへ逃げてしまうのに」
「やっぱり赤毛は性格が悪い」

森の中をずっとヒグマに追われるとか恐怖以外の何物でもない。

スピードも体力もヒグマにはとてもかなわない。

人間は知恵や文明に頼るしかない。

それで人間はヒグマに対してかろうじて対抗する手段が持てる。

場面転換。キロランケと白石の逃げ込んだ家。

「おいキロランケ何だよそりゃ!!」

額に六と刻印された生首がふたつ。

「ええ? それは…」若山が驚く。

「トボけてんじゃねえよオッサン」キロランケが問う。
「俺らより先にいてこの生首に気づかないわけ無いだろ」

「ここの戸を閉めて囲炉裏のそばにずっといたから気づかなかった! 本当だ!」
「ここへ来たのも一晩泊まれる場所を牧場の人間に教えてもらったからだ!」

「そういや牧場の従業員はこの家は使われてないって言ってたぜ」
白石がヒゲに山高帽の仲沢に問う。
「ホントにあんたの家か?」

「……どっちだ?」キロランケが問う。
「どっちが俺を殺しに苫小牧から追ってきた男だ」

若山と山高帽の仲沢が醸し出す不穏な空気。

これは衝突間近か?

「白石ッいないのか!? 戸が開かないぞ」
ドンドン戸を叩くアシリパ。
「早く開けろッ」

杉元は追ってくるヒグマに向けて銃を撃つ。

「杉元たちだ」
「こっちだ!! 裏へ回れッ」白石が窓から外の杉元たちに呼びかける。
「この窓以外は塞いである」

「気を付けろッ 家のまわりに赤毛がいるぞ!!」白石が叫ぶ。

赤毛に遭遇する杉元とアシリパ。

(3頭目がこんなところに!!)

「杉元ゆっくりだ 急に動くなよ…」とアシリパ。

排莢する杉元。

(弾切れ…)

「あんたも…!!」

おっさんがアシリパを担いで窓から家の中に入れる。

「ふたりとも早く入れッ 赤毛を食い止める」
(再装填!!)腰元の弾薬ゴウで弾を探る杉元。

ヒグマが接近してくる。

「カフッ」爪を振り下ろして来るヒグマ。

「うおッ」
転がってかわす杉元。
「ぐッ!!」

装填しようとしていた弾が手から離れてしまう。

「ガアアッ」吠えるヒグマ。

「帯革を投げろ杉元ッ」
白石が叫ぶ。
「ヒグマはヘビが嫌いなんだ」

ベルトを外してヒグマに向けて投げつける杉元。

ビクッとなるヒグマ。

蛇に似たものを投げつけるのってそんな効くものなのか?

とりあえず杉元は大ピンチ。

弾がない銃なんてただの棍棒に過ぎない。

「弾は…」杉元の後ろに2頭ヒグマがやって来ている。
「うおおッ集まって来やがった!!」

「飛び込め杉元ッ」

「よしッ」窓から杉元を引っ張り入れる白石。
「危機一髪だぜ」

「クソッ弾薬ゴウが…」と杉元。

ヒグマが窓から手を入れてオッサンを掴んで外に引きずりだす。

「あッ!!」

「ぎゃああああああ」ヒグマに引きずり出されそうになりながら暴れるおっさん。

杉元たちがおっさんの足を掴んで引っ張り出されるのを防ごうとする。

「誰か手を貸せッ」と杉元。

「ああぐぁああああぁッ」叫ぶおっさん。

「杉元もうよせッ」アシリパが杉元を止める。
「お前も引きずり出されるッ」

「コイツは暗号の入れ墨を持つ脱獄囚かもしれないんだッ」必死の杉元。

「!!」

キロランケがアイヌの小刀マキリを銃の先に結んで槍のようにヒグマに向けて突く。

ヒグマがおっさんを離したので、外に引きずり出されずに済んだが、顔は滅茶苦茶になってしまう。

すかさずおっさんの体を調べる杉元。
「違った……囚人じゃねえ」

これがヒグマの恐ろしさ。

ちょっと捕まったらもう無事ではいられない。

囚人ではなかったけど、おっさんの顔が滅茶苦茶にされてしまった様子は、杉元ら一行にヒグマの恐ろしさをさらに教え込んだだろう。





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「ここに銃は?」キロランケに聞く杉元。

「無いみたいだ」即答するキロランケ。

「アシリパちゃん弓矢は?」白石がアシリパに問う。

「……弓は折れた 毒矢は赤毛に襲われて全部森で落とした」

「何やってんだよドジッ」

アシリパに思いっきりモノを投げつけられる白石。

弓が折れたのは白石のせいだから無理もない(笑)。

しかしヒグマを狩ってきた弓矢が使えないとなるとヒグマ3頭との戦いはいよいよ絶望的な状況になってきたと言える。

「まともな武器なしで…どうすんだよ!!」
「ヒグマが3頭も家の外を囲んでるんだぞ!!」

「危険なのは外だけじゃない」生首を目の前にして言うキロランケ。

「どうした? その生首」と杉元。

こっちも不気味。

額に六って刻印されているのがサイコで怖い。

「仲沢達也と申します」

「若山輝一郎」

「若山のオッサン あんたが怪しいぜ!! 俺たちが銃は無いかと聞いた時…」
「【この家には無い】とはっきり言った」疑惑の念をぶちまける白石。
「偶然ここへ来て気づかなかったと言ったのにそれはおかしいよなぁ?」

「聞き間違いだ【俺は持ってない】と言ったんだ」動じずに言う若山。

「嘘つけぇ」つっこむ白石。

「仲沢さん……」
キロランケが仲沢に問う。
「さっき箪笥を動かしていたら……裏に絵葉書が落ちていた」
絵葉書を掲げる。
「京都から送られていて宛先はここだ」
「宛先はあんたの名前じゃねえぞ?」ドスを利かせた声で仲沢を問い詰める。

キロランケ冷静に追い込むなぁ、と思ったらキレてた。これは怖いな。

しかし若山は意に介している様子はない。

さすが親分にまで上り詰めた男。胆力は並々ならぬものがある。

「もういい面倒くせえ」
杉元が先にマキリを結び付けた銃を構える。
「脱げ」
「キロランケを追って来たヤクザならくりからもんもんが入ってるだろ」

「そいつに外の弾薬ゴウを取りに行かせようぜ」

しかし、杉元も容赦ないな。

でもそれが一番合理的な考え。

むしろ選択しないのが不自然な方法。

一瞬で腰元の長ドスを逆手に抜いて飛び掛かって杉元に斬りつける若山。

杉元のマフラーの先を切断する。

銃剣の先に結びつけたマキリが落ちる。

(あれ? 銃剣が……)

(なるほど)

抜刀が早い。座頭市の如き立ち合いに杉元危うくダメージを負うところだった。

「テメエらが連れてきたヒグマだろうが!!」

「テメエでケツが拭けねえなら斬り刻んでヒグマの餌にしてやろうか」
長ドスを逆手に持ち構える若山。
上着の破かれた部分からくりからもんもんの入れ墨が見えている。

若山親分、さすがの迫力。

外には3頭のヒグマがいて、家の中ではヤクザの親分とバトル。

状況は極限状態に。

ゴールデンカムイ第67話丁半の感想(ネタバレを含む)と考察。若山親分と博打する...
第67話 丁半前回第66話の感想記事は上記リンクをクリックしてくださいね。ヒグマの包囲から脱出できるのか? 若山と仲沢の衝撃の事実。「そっちのアイヌの大男…」長ドスを持った手でキロランケを指さす若山。「テメエのせいで俺は競馬で大損こいたんだ」「落し前に...

第66話の感想記事は上記リンクをクリックしてくださいね。

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