ゴールデンカムイ最新第130話誘導灯の感想(ネタバレを含む)と考察。看守たちに気付かれた杉元たち。同時にあの部隊が網走監獄をとんでもない方法で強襲開始。

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第130話 誘導灯

第129話のあらすじ

監獄の敷地に侵入した杉元達は見張りに発見された。

杉元が即見張りに拳骨をかまし、都丹庵士がもう一人の見張りを制する。

見張りに見つかったことに関し、互いのミスを罵り合うキロランケと都丹庵士。

いきなりの窮地を切り抜けた杉元達は白石の尽力により、のっぺらぼうの房へと順調に近づいていく。

そして見張り場で杉元達の侵入をもう一人の見張りと待つ門倉。

その頃、宿舎で待機していたキロランケは土方がいないことに気づく。

土方はキロランケと牛山に何も告げる事無く、監獄内を独り進んでいた。

杉元達はのっぺらぼうのいる第四舎六十六房に辿り着き、ついにアシリパとのっぺらぼうが対面する。

ゴールデンカムイ129話 杉元と白石とアシリパ

そこでアシリパはのっぺらぼうは父のウイルクではないと喝破する。

その時、門倉が銃声を響かせて、杉元達の侵入を監獄内に知らせてしまう。

杉元は門倉の裏切りを察するのだった。

ゴールデンカムイ最新第129話五翼放射状平屋舎房の感想(ネタバレを含む)と考察。...
第129話 五翼放射状平屋舎房第128話のあらすじ門倉はのっぺらぼうが看守によって別の房に連れていかれるのをじっと見ていた。門倉が予想していた通りの房へと再び収監されるのっぺらぼう。そんな門倉に、第七師団がのっぺらぼうを狙って攻め込んできた際には皆殺し...

129話の詳細は上記リンクをクリックしてくださいね。


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第130話

門倉の銃声と侵入者を知らせる言葉に看守が反応する。

侵入者だぁ!! と大声で叫びながら看守たちはカンカンと鐘を鳴らす。

ゴールデンカムイ130話 鐘

「門倉の野郎どういうつもりだ」
早鐘の響く中、杉元が呟く。

「ああああああああ」
のっぺらぼうは叫び続けている。

アシリパは都丹庵士によって天窓へと吊り上げられ、脱出を始めていた。

吊り上げられている最中、杉元ッ!! とアシリパが叫ぶ。

ゴールデンカムイ130話 都丹庵士とアシリパ

銃を放つ杉元。

看守達は様子がおかしい。

「あれ? 銃がおかしい!! 弾が出ないぞ」

「俺の銃も変だ!!」

ゴールデンカムイ130話 看守

門倉は、手入れしないからだろ、と言い放つ。


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謎を呼ぶ都丹庵士の行動

「ああああああああああああ」
のっぺらぼうはまだ叫んでいた。

「つまりこいつが……」
白石は目の前で狂ったように叫んでいる異形の人物を見ながら呟く。
「インカラマッちゃんの言っていたキロランケの仲間ってことなのか?」

杉元は叫び続けているのっぺらぼうにキレた。
「うるせえタコ!!」
のっぺらぼうを殴りつけて問いかける。
「てめえキロランケの仲間か? どうなんだ?」

「ん~んッ!!」
のっぺらぼうは首を振って杉元の言葉を否定する。

ゴールデンカムイ130話 のっぺらぼう

「こいつは『替え玉』ってことか?」
白石が続ける。
「マジかよそこまでする?」

「わかんねえがとにかく…」
杉元が冷静に呟く。
「俺たちがハメられたのは確かだぜ」

収監されている囚人が騒々しくなっている監獄内の様子を窺っている。

「オイ看守」
焦る囚人。
「一体どうなってんだッ」

「待て都丹!! 杉元たちを待たないと」
アシリパが都丹庵士に必死に呼びかける。
「あいつらトンネルまで戻れない!!」

都丹庵士はアシリパの言葉を無視し、アシリパを小脇に抱えて屋根を移動していく。

「どこへ行くんだ都丹庵士!!」
都丹庵士に向かって呼びかけ続けるアシリパ。
「トンネルは反対方向のはずだぞ!!」

都丹庵士は冷静にアシリパに言葉をかける。
「本物に会わせる」

ゴールデンカムイ130話 都丹庵士


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戸惑う待機組たち

網走監獄庁舎にて。

カンカンという鐘の音が響き渡る庁舎内。

「犬童典獄殿ッ」
看守が犬童に報告する。
「第四舎に侵入者だそうです」

ついにのっぺらぼうを奪いに来たか、と犬童。

「まずいなこれは」
カンカンというけたたましく響く鐘の音を聞き焦燥感を覚えるキロランケ。

早く戻ってこい、と呟く牛山。

監獄近くの川岸、丸木舟で待機している谷垣と夏太郎。

「おいおい…どうする?」

夏太郎の問いに谷垣が答える。

「どうするも何もここで待機するしか…」

インカラマッが谷垣と夏太郎の元にやってくる。

「インカラマッ!?」
谷垣がインカラマッに問いかける。

「どうしてここに? 村で待機してるはずじゃ…」

「谷垣ニシパ」
インカラマッは、いますぐここから逃げてください、と焦りながら呼びかける。
「ここにいたらあなたが巻き込まれてしまう…!!」

「あッ」
見張りの看守が何かに気づく。
「来た…来た来た…!!」

第七師団が監獄に向けて行軍、肉薄していた。

「第七師団が来やがった!!」

「谷垣ニシパから小樽へ偽名の電報が届くと私は彼らに教えていました」とインカラマッ。

ゴールデンカムイ130話 インカラマッ

「……」
少し沈黙し、谷垣がようやく問いかける。
「……インカラマッ お前なにを」

インカラマッの裏切りの告白に戸惑う谷垣。


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第七師団の攻め方

「河口の方向から網走川対岸に無数の灯りが…!!」
焦りながら報告する見張りの看守。
「橋の手前まで迫って来てます」

「落ち着け」
犬童が看守たちを鼓舞する。
「訓練どおりにやるのだッ」

犬童は事前に網走監獄へ通じる橋に爆薬を仕掛けていた。
それが爆発する。

「橋が!!」と谷垣。

夏太郎は、うわぁ…、と声を漏らす。

ゴールデンカムイ130話 谷垣とインカラマッと夏太郎

「この爆発音は例の橋に仕掛けた爆薬か?」
門倉は状況把握に努める。
「ってことはマジで攻めてきたのか?」

「我々の動きは監視されていたか…」
淡々としている土方。
「侮れんな情報将校というのは」


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鶴見中尉の常軌を逸した作戦

「対岸をつなぐ唯一の橋だ!! これでしばらくは時間が稼げる」
犬童が看守たちに向けて命令を下す。
「第七師団を迎え撃つ態勢を整えろッ」

その頃、第七師団兵が鶴見中尉に状況を報告していた。
「橋が吹き飛びました」

「よぉし」
部下の報告に、にわかに気色ばむ鶴見中尉。
「これを待っていた!!」

鶴見中尉ら第七師団兵は駆逐艦で移動している。

駆逐艦は『雷』型駆逐艦と言い、吃水(船体が沈む深さ)が1.85mと少なく、網走川であっても容易に航行が出来る。

川岸で50m毎に立つ兵士が待っているように見せかけて並べてられていた松明は駆逐艦を誘導する灯となっている。

鯉登少尉の父、大湊要港部司令官『鯉登平二』海軍少将が駆逐艦の指揮をとっていた。

ゴールデンカムイ130話 鯉登平二

第七師団兵が乗った駆逐艦は、先ほど破壊した橋を通過していく。

「杉元や白石たちが金塊のありかを掴み無事に脱出してくれることを期待していた」
鶴見中尉は続ける。
「殺し合うシャチ…その死骸を喰う気色の悪い生き物でいたほうがこちらの痛手は少なくて済むのだが…」

「橋の残骸を通過しました」
第七師団兵が鶴見中尉に向けて報告しする。
「どれだけ武装しようが看守は看守です」

「今夜は我々がシャチとなって狩りにいく」
鶴見中尉が檄を飛ばす。
「のっぺらぼうとアシリパを確保せよ!!」


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感想

まさかこういう形で第七師団が攻めてくるとは。

水深が浅い川を伝い、駆逐艦で網走監獄へと攻め込んでいくとんでもない作戦。

網走監獄の囚人たちが感じていた不安は的中したわけだ。

しかし、網走監獄に唯一通じている橋を爆破することを想定して爆薬を仕掛けていた犬童は大胆だなと思う。

実際爆発させてしまうとか思い切るよなぁ。

ただ、鶴見中尉はそこまで見抜いて駆逐艦を川に乗り入れた。

とんでもない策士だと思う。

そして、門倉が軽口っぽく言っていた通り、銃を囚人たちに与えて一緒に第七師団兵たちと戦うのか?

第七師団の攻め方の無茶苦茶具合からすると、囚人たちが憂慮していたとおり、第七師団兵たちによって目撃者である囚人たちを丸ごと皆殺しにしていく可能性がある。

事態はバトルロイヤルの様相を呈してきた。

まずは、犬童たち+門倉たち+杉本たち VS 第七師団 という構図になっていくのだろうか。

杉元たちの目的はのっぺらぼうとアシリパを会わせることだったから、都丹庵士がアシリパを本物に会わせたらその後、杉元達と合流し、逃げるのがベストだろう。

わざわざ第七師団と戦うメリットがない。

あと、そもそも杉元たちが会ったのっぺらぼうは本物ではないことが発覚した。

のっぺらぼうの身体的特徴を考慮すれば、彼の代わりを立てるのは簡単だろう。

とすれば本物は一体どこにいったのか。

本当に、本物ののっぺらぼうの正体はアシリパの父のウイルクなのか?

都丹庵士が杉元、白石に何も言わず、アシリパを本物に合わせると連れて行っていることから、やはり都丹庵士は土方と行動を共にしているということにならないか。

土方はカリスマ性がすごい。

あと、門倉は本当に裏切ったのか?

看守の銃が撃てなくなっていることから門倉が細工をしたのかなと思ったんだけど……。

杉元に言われて、門倉自身、銃に細工するのは無理だ、と一度は断った工作だったはず。

これは門倉は単純に裏切ったわけではないのかもしれない。

いよいよバトルロイヤル的な展開。

楽しみ。

ゴールデンカムイ第130話のネタバレ感想と考察でした。

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131話の詳細は上記リンクをクリックしてくださいね。

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