ゴールデンカムイ最新第305話迷いネタバレ含む感想と考察。相対する土方に立ち向かう鯉登少尉。迷いを消したのは他者への想いだった。

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第305話 迷い

前話第304話あらすじ

列車の上で対峙する尾形と鶴見中尉。

尾形は鶴見中尉に、このまま表舞台から消えて尾形の出世のために全力で働くしかないと告げる。

その尾形の言葉から、鶴見中尉は、第七師団長の肩書きが欲しいのだなと確信を得る。

それに対し尾形はキョロキョロよそ見しているからだと語気を強める。



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尾形は、反乱分子を全滅させ、さらに権利書を手に入れる大手柄を挙げて、奥田閣下から士官学校入学という見返りを受けるつもりであると鶴見中尉に告げる。
「まずは…尾形百之助少尉か…」

自分の出世のために暗躍せよと尾形に呼びかけられていた鶴見中尉は、尾形は『第七師団長なんぞ偽物でも成り上がれる』と証明したいのだと喝破する。
「母君を捨てた男も選ばれたその息子もたいして立派なものではなかったと…欲しくても手に入らなかったものは価値など無かったと確かめてやりたいのだ」

尾形は、そのとおりです、と認めるのだった。
「やっぱり全部わかってくれてたんですねぇ鶴見中尉は」



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牛山の死角から、牛山の後頭部を銃で思いっきり振り抜く月島軍曹。

牛山はたまらず前に倒れ込むが、すぐに月島軍曹の胸倉を掴んで、頭が天井をぶち抜くほどその体を高く吊り上げる。

サーベルを上段に構えた鯉登少尉は裂帛の気合で土方に突進していく。

土方は第七師団兵のサーベルを鯉登少尉に向けて投げつけて鯉登少尉の足を止めて、刀を振り下ろす。

サッと後退して距離をとる鯉登少尉。

鯉登少尉は一息ついて、再び上段に構えると、自分が過去、函館に住んでいたから新選組のことや函館戦争で戦死した最後の侍のことはよく聞かされており、光栄だと続ける。

第304話の感想記事です。

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第305話 迷い

土方と相対する鯉登少尉。

鯉登少尉は土方との差に吞まれかけるが、兵を始めとした他者のために迷いを無くし、土方に渾身の一撃を撃ちこむ。

牛山に投げられた月島軍曹は近くに倒れている第七師団兵の仲間から手渡された手投げ弾を牛山に投げつける。
しかし牛山は超人的な反射で手投げ弾が爆発しないようにキャッチし、それを月島軍曹に向けて投げつけ、爆発させるのだった。

3両目から2両目に移っていた杉元は、2両目の入り口で第七師団兵と向き合っていた。

その頃、一両目の車両では、第七師団兵が2両目以降の様子を伺っていた。
第七師団兵は、一両目の客車にヒグマが乗り込んできたことに気付く。



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感想

熱い戦い

現在行われているどの戦いも死闘。そしてそれら全てが佳境を迎えようとしている。

鯉登VS土方。熱い。
どうしても相対する土方に対して自分が見劣りしていると感じていた鯉登少尉だったが、他者の為にという想いが鯉登少尉を成長させる。
そして、鯉登少尉に起こったその変化を土方がきちんと認めるシーンが何とも良い。あまりにも熱すぎる展開だわ。

鯉登少尉の鋭い一撃目。しかし足で銃剣のベルトを引っ掛け、剣先を鯉登少尉の顔に突きつけるという奇策を仕掛けた土方の機転がすごいな……。



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土方は鯉登少尉による渾身の振り下ろしを刀で防いだけど、次の一撃はどちらがどう加えるのか。
これだけの斬撃が何度も受け止められるとは思えない。どちらの勝利かは予想がつかないが、戦いの終わりは近いだろう。
ここまでこの物語を追ってきた人は皆思うだろうけど、この二人に死んで欲しくないな……。次の展開が楽しみであり、怖い。

牛山が強い

そして月島VS牛山。この戦いもすごいことになってきた。
月島軍曹のみならず、多数の兵を相手にほぼ無敵状態の牛山に対する手投げ弾。

しかし月島軍曹によって、思いっきり投げつけられたはずの手投げ弾を、牛山は爆発するスイッチである手投げ弾の頭頂部に触れないよう側面を挟みこむようにして見事にキャッチした。



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力の強さだけではなく動体視力や集中力も併せ持っているとか……。
やはり、少なくとも肉弾戦においては作中最強は間違いないだろう。

牛山が投げ返した手投げ弾の爆発は、果たして列車内の環境や戦いの状況をどう変えたのか。
爆発の位置関係から、少なくとも月島軍曹やその周りにいた兵たちが真っ先にダメージを受けるだろう。
この戦いも決着が近いだろうな。

そして、爆発によって杉元が乗り移った2両目と、牛山たちが乗っている3両目とで切り離されるのかなと思ったけど、そうはならなかった。



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杉元のこの列車における戦いは、おそらくこれから始まる。
ジョーカー的存在であるヒグマと1両目でぶつかることになるのは位置的に杉元だ。爆発で2両目と3両目の車両が切り離されていない以上、下手すればヒグマとの戦いが、列車内で行われている全ての先頭を強制終了するのでは……。

冷静になれば、兵たちが各々でヒグマの心臓を手持ちの銃で狙えば良い。だが、ヒグマがいるのは完全に予想外で、パニックは避けられないだろう。

このヒグマが各車両で行われている死闘を中断させる可能がある。

全くこの先の予想がつかないカオス的状況のまま、次回に持ち越しか……。

次回が楽しみだわ。

以上、ゴールデンカムイ第305話のネタバレを含む感想と考察でした。

第306話に続きます。

ゴールデンカムイ最新第306話特攻ネタバレ含む感想と考察。二つの戦いに決着。
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