第306話 特攻
前話第305話あらすじ
土方と相対していた鯉登少尉は、経験や力量に差がある土方に吞まれかける。
しかし鯉登少尉の他者への想いが迷いを無くし、土方に対して示現流の渾身の一撃を撃ちこむのだった。
月島軍曹は第七師団兵の仲間から手渡された手投げ弾を牛山に投げる。
しかし牛山は手投げ弾が爆発しないように器用にキャッチし、それを月島軍曹に向けて投げ返し、爆発させる。
その頃、杉元は3両目から2両目に移ろうとしている最中だった。
2両目の入り口で第七師団兵と一触即発の状況で向き合う。
一両目の車両では、第七師団兵が相変わらず2両目以降の車両での戦いの様子を伺っていた。
そうしているうちに、第七師団兵の一人が、先頭車両から乗り込んできたヒグマに気付くのだった。
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第305話の感想記事です。
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第306話 特攻
先頭車両で暴れるヒグマ。第七師団兵は銃剣を刺し、銃弾を撃ち込んで応戦するが、ヒグマを止めることができない。
杉元は第七師団兵のひしめく車両に乗り込んで戦っていた。
あまりにも多勢に無勢で、第七師団兵たちによる大量の銃剣による突きの一つを腕に受けてしまう。
鯉登少尉による振り下ろしの初太刀を刀で受ける土方。
渾身の力を込めた鯉登少尉のサーベルが土方の刀に負け、折れてしまう。
その瞬間、土方は刀を横に構え、鯉登少尉を横一文字に斬ろうとする。
しかしそれよりも先に、鯉登少尉の刃が途中で折れたサーベルが土方の頭部に深々と食い込んでいた。
意識を失い、膝を落とす土方。
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鯉登少尉は土方の刀を受けて痛む右肩を押さえ、前方の車両へ進む。
月島軍曹は鶴見中尉のためにも牛山を何とか止めようと思考を働かせていた。
ピンを抜いた手榴弾を持ち、牛山に正面から飛びかかって牛山に叩きつけようとする。
そこに、ちょうどやってきた鯉登少尉が月島軍曹の捨て身の攻撃を止めさせようと駆け寄っていく。
来るなと言う月島軍曹の言葉を無視して、月島軍曹を牛山から引き剥がす鯉登少尉。
牛山は月島、鯉登の二人を前方に思いっきり投げる。その瞬間、月島軍曹は手榴弾を牛山に向けて放っていた。
手榴弾は牛山を通り越して、座席の下にうずくまっているアシリパのすぐ隣に落ちる。
咄嗟に手榴弾に背を向けて、矢筒に入った権利書を庇うアシリパ。
手榴弾が爆発する。
しかしその直前に、アシリパを守るべく駆け寄っていた牛山が爆風を正面から受け止めていた。
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感想
これは辛すぎる……。
牛山の死はまだ確定していないけど、少なくとも、あそこまで頭部に刃が深く食い込んでしまった土方については、確実に死んでしまった……。
やはり示現流の初撃は決して受けてはいけなかったわけだ。
さすがは土方の和泉守兼定。鯉登少尉が渾身の力を込めて振り下ろしたサーベルを受け、折ったまでは良かった。
しかしその後、鯉登少尉が剣を引いて逃げることなく、むしろ初撃をそのまま完遂したことが土方が反撃しようと刀を構えたことと重なってこの悲惨な結果に繋がってしまった。
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鯉登少尉の気合が土方に勝ったんだな……。これは明らかに鯉登少尉の成長と言えるんだろうけど、その結果としての土方の死はマジで精神に来る。
まさかこんな形で決着がつくとは……。
正直、ヒグマの乱入で土方VS鯉登少尉、牛山VS月島軍曹の戦いがうやむやになるかと思っていたんだが、甘かったな……。
土方の最期もそうだけど、牛山の行動も辛かった……。
アシリパさんを守るべく身を呈して手榴弾を抱え込むとか、男前過ぎるだろ。月島軍曹や第七師団兵たちを相手にしない作中最強クラスの男が、他者を守るために命を落とすというのはあまりにも切なすぎる……。
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もちろん、まだ牛山はまだ死は確定していない。生きている可能性はある。
だけどまぁ、この感じだと無理だよな……。この受け方だと、内臓はぐちゃぐちゃだと思う。
最強の男が他者を守って、最強のまま死んでしまうのかな。
生きていて欲しいけど、でも再起不能でも辛いんだよなぁ……。
来週はヒグマと人間との戦いかな。先は全く読めない。
以上、ゴールデンカムイ第306話のネタバレを含む感想と考察でした。
第307話に続きます。