ゴールデンカムイ最新第291話骨董品ネタバレ含む感想と考察。マンスールの特殊技能が炸裂。

スポンサーリンク

第291話 骨董品

前話第290話あらすじ

ソフィアたちパルチザンは五稜郭内に突撃してくる第七師団兵たちを迎え撃っていた。

南口では鶴見中尉たちが五稜郭内に向かっていくが、機関銃で馬をやられ、足を止められていた。

鶴見中尉は突撃を中止し、稜堡や入口の橋付近への艦砲射撃を要請するよう近くの師団兵に命じる。

牛山は、鶴見中尉からの命により飛行船への手旗信号を行っている師団兵に気付く。
土方は、それが艦砲射撃の合図だと察知して、すぐにあの師団兵を撃つよう牛山に指示する。

銃弾は手旗信号を送っている師団兵に命中するが、飛行船への指示は通っていた。

牛山のすぐそばにいたパルチザン数人が飛行船からの艦砲射撃の直撃によりバラバラになる。

その間、鶴見中尉はありったけの手投げ弾を用意するように指示し、鶴見中尉や鯉登少尉たちがいる南口に艦砲射撃が行われた直後、鶴見中尉は橋を突破しようとしていた。



スポンサードリンク



五稜郭内への侵入を防ぐため、地下壕から鶴見中尉たちに機関銃を撃つパルチザン。

しかし月島軍曹は手投げ弾で機関銃を撃っていたパルチザンを仕留める。

パルチザンたちは次々に塹壕から出てきて、銃弾の弾幕で鶴見中尉たちの侵入を防ごうとする。

しかし鶴見中尉はパルチザンを一人仕留めて、前進を止めない。

押し込まれても尚、ソフィアは慌てることなく、しかしパルチザンたちに激を飛ばす、



スポンサードリンク



土方は、都丹から引くように提案を受けるが、そうすれば艦砲に巻き込まれることを覚悟の上で第七師団兵が五稜郭内に突入してくるため、ここで食い止めると答える。
「門倉たちを信じる!!」

門倉、永倉、キラウシ、マンスールは観音様の前に来ていた。
永倉は観音様と、さらにその背後の石をどかしたところに生じた穴へ入っていく。

続けてその穴の中に入ったキラウシは、永倉の隣に立ってて呟く。
「なんだこれ」

そこには、かつて土方が函館戦争の折に隠したという、回天丸の主砲が眠っていたのだった。

第290話の感想記事です。

ゴールデンカムイ最新第289話五稜郭攻囲戦ネタバレ含む感想と考察。破壊されていく...
第289話 五稜郭攻囲戦前話第288話あらすじ1902年、ロシア領事館でアイヌたちとウイルクは話し合っていた。権利書の効力を引き出すために、榎本武揚に会うアイデアを思いつくウイルクだったが、政府の要人である榎本に会うまでに権利書が奪われてしまうこと懸念するア...



スポンサードリンク



第291話 骨董品

激戦

鶴見中尉、月島軍曹、鯉登少尉は身を屈めて砲撃を避ける。
権利書を持っているとすればアシリパだと考えた鶴見中尉は、彼女が五稜郭のどこかで砲撃を避けているとするなら、五稜郭を制圧して権利書を奪うと月島軍曹と鯉登少尉に向けて考えを述べる。
そして、そのためには兵士を五稜郭内部に突入させて、敵兵の守りを内部から崩すと方針を固めるのだった。
「我々が守りを崩す槍となるのだ」

互いの軍の兵士が次々と傷ついていく、激しい戦闘が続く。

南口では二階堂が仲間の兵と共に、弾を避けるために斜面に伏せていた。
激しい砲撃に耐えかねて、隣の兵士が、「このままではいい的だ」と、砲撃に紛れて橋を渡ることを二階堂に提案する。

しかし二階堂は鶴見中尉の合図を待てと言って、兵士の行動を諫めるのだった。

そこに鶴見中尉が駆けてくる。鶴見中尉は走りながら銃で塹壕のパルチザンの不意を突く形で頭を撃ち抜く。



スポンサードリンク



「敵だッ」
鶴見中尉に気付いたパルチザンが鶴見中尉に向き直ろうとした瞬間、洋上の艦からの砲撃の直撃を受け、パルチザンはバラバラに爆散するのだった。

血の花火が上がる。その血の雨の中、両手を広げる鶴見中尉の顔に、爆散したパルチザンの手首が当たる。

月島軍曹は爆散した死体の腸を頭に受ける。
鯉登少尉もあまりの修羅場に絶句していた。

「怯むなッ 父の愛があれば息子に砲弾は落ちん!!」

鶴見中尉の檄を受け、父の顔を思い出した鯉登少尉はニヤリを笑みを浮かべる。



スポンサードリンク



特殊な技術

北口では第七師団兵がパルチザンに対して優勢に戦いを進めていた。

陣地を放棄し、逃げることを提案するパルチザンに、ソフィアは銃を構えたまま答える。
「お前たちだけ穴に入れッ」

その時、洋上の艦をわずかに外して、海に水柱が立つ。

「!?」
驚き、目を見開く鯉登父。

それは門倉たちに同行していたパルチザンのマンスールによる砲撃だった。
初撃の着弾地点を確認したマンスールは門倉に指示を出して、大砲の照準を調整する。

錨を上げて、その場を動くよう指示を出す鯉登父。

ドォン

今度の砲撃は艦の横腹に直撃する。

命中に歓喜する門倉、キラウシ、永倉。



スポンサードリンク



門倉たちは、骨董品と言える大砲で見事に目標に当てたマンスールを称賛する。

マンスールが撃った大砲は1846年に製造された、有効射程約2700メートルの68ポンド砲だった。

門倉たちがいる函館山は、五稜郭に向けて砲撃する艦の横腹を攻撃できる位置だった。

鯉登父は怯むことなく、前進を指示する。

そこにもう一撃マンスールからの砲撃。三番艦「曙」に命中し、横に大きく傾いていく。
傾き、艦の砲台の角度が上向いたその時、その砲台が火を噴く。

その砲撃は空を飛んでいた気球に直撃する。

その様子を見ていた牛山は、艦砲射撃が止んだのは門倉たちの仕事なのかと呟く。

回天丸の主砲で五稜郭を守った、と土方は解釈していた。
「あの時やり過ごしていたことさ」



スポンサードリンク



感想

マンスールすげぇな……。

60年くらいに製造された大砲で、2キロ以上先の目標に見事に、それもいともたやすく命中させてしまった。
さりげなくやってのけてるように見える。だけど、だからこその職人技という感じ。

これだけバンバン砲撃を命中させるなら、そりゃ、永倉もテンション上がるわ(笑)。カァンカァンってなんだよ(笑)。

のほほんとした風貌をしているマンスールは、実はこんな図抜けた技能の持ち主だったんだな。これは秘密兵器扱いも頷ける。おそらくソフィアも頼りにしてるんだろう。コクリと頷くところとか、本当にかわいいんだけど敵にいたら大変な脅威だと思う。

それこそ、もし日露戦争でロシア側で戦っていたら日本軍の被害はとんでもないことになっていただろう。マンスールがロシアに対抗するパルチザンで良かった。



スポンサードリンク



そして鯉登父との砲撃戦になるのか? 熱すぎるだろ……。

ただマンスールたちを狙って海上から砲撃が来るとなると、直撃を食らってしまうかもしれないし、食らわなかったとしても、落ち着いて狙いを定めることが難しくなるのではないだろうか。
来週以降のマンスールたちの戦いっぷりに注目したい。

『父の愛があれば息子に砲弾は落ちない』と鶴見中尉に言われた時の鯉登少尉の笑み。なんとも複雑で、印象的な表情だったな。
ただ単にテンションが上がって嬉しくなって笑った、という単純な意味の笑みではないであろうことはわかる。どっちかというと、それを言ってのけた鶴見中尉のイカレっぷりを目の当たりにして『マジかこの人……』的な乾いた笑いに見えた。

もう鯉登少尉は以前のように盲目的に鶴見中尉に心酔できなくなってしまったからな……。父を利用されていることにも危機感を覚えているのかもしれない。



スポンサードリンク



しかし鶴見中尉はヤバさ全開だな。戦場の真っただ中でアドレナリンと脳汁ドバドバって感じ。しかし頭はグルグル回転していて、きちんと権利書の在り処を推測しているんだよな……。

そして杉元、土方、アシリパさんの誰かが持っていると迷わず当たりをつけている。

その中なら、とりわけ、アシリパさんが危ない気がする……。以前から何度も狙われてるしなぁ……。
鶴見中尉にさらわれて、助けるべく杉元が追いかける。そして杉元と鶴見中尉の直接対決、みたいな感じ? 最終決戦に相応しい戦いが展開されることを期待したい。

ラストページの土方がかっこいいな。度々若い頃の土方が出て来るけど、まさかここが死に場所になるなんてことはないよな……。函館戦争で同志たちが散っていった場所で死ねるなら本望とか思ってそうで怖い。

土方に限らず、ここまで来たら、この物語を盛り上げてくれた主要メンバーには死んで欲しくないな。

次号以降の展開に期待。

以上、ゴールデンカムイ第291話のネタバレを含む感想と考察でした。

第292話に続きます。

スポンサーリンク
336×280
336×280

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
336×280