ゴールデンカムイ最新第292話函館湾海戦ネタバレ含む感想と考察。

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第292話 函館湾海戦

前話第291話あらすじ

鶴見中尉は今、権利書を持っているのがアシリパだと考えて、彼女が五稜郭のどこかで砲撃を避けているなら、五稜郭を制圧して権利書を奪うと決めて、そのために、兵士を五稜郭内部に突入させて、敵兵の守りを内部から崩すと戦闘方針を固める。

激しい砲撃に耐えかねて、砲撃に紛れて橋を渡ることを隣の兵士から提案された二階堂は、鶴見中尉の合図を待てと言って、兵士の行動を諫める。

そこに鶴見中尉が走りながら登場すると、塹壕のパルチザンの虚をつく形で、その頭を撃ち抜く。

鶴見中尉に気付き、攻撃するために鶴見中尉に向き直ろうとするパルチザン。しかしパルチザンは洋上の艦からの砲撃の直撃を受け、バラバラに爆散するのだった。

鯉登少尉もあまりの修羅場に絶句していた。

「怯むなッ 父の愛があれば息子に砲弾は落ちん!!」

鶴見中尉の檄を受け、ニヤリを笑みを浮かべる鯉登少尉。



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北口では徐々に第七師団がパルチザンを圧倒しようとしていた。

その時、洋上の艦のすぐそばの海面に水柱が立つ。

パルチザンのマンスールは、初撃の着弾地点を確認する。

その場を動くよう指示を出す鯉登父。だったが、次に発射された砲撃は艦の横腹に直撃するのだった。

マンスールは、もはや骨董品と言えるような大砲で見事に目標に当てていた。
しかし鯉登父は怯むことなく、前進を指示する。

もう一撃マンスールが撃った砲弾は、三番艦「曙」に命中する。船体丸ごと横に大きく傾いていく。と、
艦の砲台の角度が上向いた時、その砲台が火を噴く。その最後の砲撃は、気球を炎上させていた。

その頃、牛山は土方に艦砲射撃が止んだのは、門倉たちによる結果なのかと呟く。

第291話の感想記事です。

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第291話 骨董品前話第290話あらすじソフィアたちパルチザンは五稜郭内に突撃してくる第七師団兵たちを迎え撃っていた。南口では鶴見中尉たちが五稜郭内に向かっていくが、機関銃で馬をやられ、足を止められていた。鶴見中尉は突撃を中止し、稜堡や入口の橋付近への艦...



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第292話 函館湾海戦

五稜郭東口では、五稜郭に潜入を第七師団兵と。五稜郭を防衛するソフィア率いるパルチザンとの勝負になっていた。

海上では鯉登父が率いる艦『雷(いかづち)』以外が炎上している。

しかし鯉登父は顔色を変えず、函館山に向けて砲撃を開始する。

これまでほぼ一方的に艦に向けて大砲を撃ってきたマンスールたちは、函館山に向けての雷からの反撃となる砲撃を受けるようになっていた。

その頃、尾形は一人、銃を持ってじっとしていた。
政府が破棄したがっている土地の権利書について、それを持っているとすればアシリパだろうとあたりをつける。
(こんな騒ぎの中でも一発撃てば俺の居場所を特定してくるだろうか うん……きっとあのロシア兵なら)
ヴァシリのことを思い浮かべる尾形。



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砲撃により吹っ飛んだ仏像の彫られた岩が、大の字になって倒れた門倉の股の間に突き刺さっていた。

そんな状況でキラウシはマンスールと協力して大砲を撃つのだった。

沈みゆく艦で、鯉登父はまったく動じることない。

(音之進……)

鯉登父の乗っていた艦は砲撃を受け、今まさに沈もうとしていた。

南口では鶴見中尉たちが南口周辺の稜堡の一報を制圧。
五稜郭に向けてどんどん人が侵入していく。

五稜郭内に入った兵たちだったが、その内の一人の顔を杉元が銃剣で突き刺す。



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感想

鯉登父死んでしまうのか……。

敗北を受け入れて、沈みゆく艦と運命を共にしようとしている……。
軍人である以上、常に死は覚悟しているだろうし、だからこそ泰然とした態度で死を受け入れたのだろう。今際の際に息子の名を呼んだのは、それだけ大切に想っていた……ということだと思う。

それにもし助かろうと必死になっても、艦が沈むのに引っ張られて溺れてしまうかもしれない。

鯉登父が助かろうとせず、死を受け入れた一番の原因は、ここまで激しく部隊を損耗させてしまったことの責任なのかな……。
引き攣れてきた艦が地上からの砲撃で予想外に沈められてしまったことがショックだったのではないか。

鯉登父は大義のために戦っているのだろうけど、鶴見中尉と出会わなければこんなことに巻き込まれずに済んだのかもしれない。この戦いの場にいるのも、第七師団の勝利のため、恩義のある鶴見中尉を助けるためだろう。過去の出会いや鯉登父が受けた恩義の全ては仕組まれたものだったわけで、鯉登少尉といい、父といい、鶴見中尉に人生を狂わされたようにしか思えない。



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鶴見中尉の恐ろしいところは、彼に対してよほど警戒し、彼の発言を疑ってかからないと、おそらく彼の指示に気持ちよく従ってしまうだろうなということ。
鶴見中尉は人を操る術に長けている。どうすれば人が気持ちよく命令に従えるかを熟知しており、その状態を実現するために必要なことを逆算して、対象との出会いから色々と仕掛けていると思う。
鯉登親子や月島軍曹が鶴見中尉にやられたのもまさにそれだ。

鶴見中尉に翻弄されたと当たり前のように評してしまっているけど、自分が読み違えていたとしたら、鯉登親子に対する侮辱だよな……。鯉登少尉は鶴見中尉の気づいて一度は立ち止まった。鯉登父は鶴見中尉の目的を知っていて、それに協力している可能性がある。



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尾形は一体どこに潜んでいるのだろうか。
五稜郭付近にいるんだろうけど、何しろ狙撃の時にずっと同じ姿勢で待てるプロの狙撃手だから、どこか思いもよらない場所にいるのかもしれない。
ヴァシリとの戦いは五稜郭で最後になるのかな。先の展開が楽しみ。

キラウシについては、いつの間にか門倉や土方たちと一緒に戦っていた、なんとなく門倉たちと絡んでいたら気になってついてきたみたいなイメージだったけど、でもそれは間違っていたようだ。

そもそも何となくでこの五稜郭、最後の戦いの場にはたどり着けない。
アイヌの少女であるアシリパが一生懸命アイヌのために危険な金塊争奪戦に身を投じているのを目の当りにしたら、何もしないわけにはいかないだろう。

砲撃に倒れたキラウシ。生きているのか? 門倉の運が多少なりとも乗り移ってくれていたらいいなと思った。

以上、ゴールデンカムイ第292話ネタバレを含む感想と考察でした。

第293話に続きます。

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