ゴールデンカムイ第74話チカパシの感想(ネタバレを含む)と考察。谷垣に関心を持つアイヌの少年チカパシ。コタンでは谷垣の運命を動かす存在が……。

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第74話 チカパシ

ゴールデンカムイ第73話女の季節の感想(ネタバレを含む)と考察。春。アイヌの食...
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前回第73話の感想記事は上記リンクをクリックしてくださいね。

谷垣がチカパシとインカㇻマッと出会う。谷垣のコタン暮らしに終わりが近づいてきたか。

インカㇻマッ

江渡貝の館。
江渡貝が偽の刺青人皮を作成しようとしている。
染め方でどうしても本物との差が出てしまう。

生きている人の表皮の下から見る墨の色味が出せずに悩んでいる。

「くそうっ」「出来ないッ僕には出来ないようッ」
江渡貝
作業机の上をめちゃくちゃにする。

「がんばれよ江渡貝くん集中集中!」手を叩きながら月島軍曹が言う。

「はあ? じゃあ月島さんに刺青入れてひっぺがしましょうか?」
「鶴見さんは? どうしていないの? 鶴見さんに会いたいッ」

「鶴見中尉は小樽に戻られた」即答する月島軍曹。

「僕は鶴見さんのいうことしか聞きませんからッ」
「鶴見さんを よん で きてッ うわあああん」シロクマの剥製に抱き着く江渡貝。

江渡貝はどんだけ鶴見中尉のことが好きなんだ。

初めて理解されるということがここまで相手を夢中にさせるかということか。


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場面転換。

「アイヌだってもうみんな銃を使って猟をしてる」とマカナックル。
「ここは俺の知り合いの店だから…安くしてもらえる」

「旦那が連れてる男……アイヌには見えないね? 下の服は軍服かい?」鉄砲店の主人がマカナックルに言う。

「いいからこの村田銃をくれ」谷垣が言う。

マタギの血は争えないだなぁと思った。

谷垣の内に確実にマタギの血が息づいているからこそ選んだ村田銃なんだろうな。

こういうところは二瓶鉄造に近いものがある。
あれほどの濃さはないが。

「そういえばこないだ女のアイヌが来てさ」と鉄砲店の主人。
「青い目をしたアイヌの少女が住む村を知らないかって聞いてだぜ」
「たしかあんたの姪っ子ってそんな目をしてなかったっけ?」黙って聞いてから口を開くマカナックル。「どんな女だ?」
谷垣はそのやり取りを見て、聞いている。

「めんこい子だったよ 占いをやるって言ってたな」

占いといえば思いだされるのはインカㇻマッの存在。

謎の多い女性だからまだ全然役どころがわかりません。


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アイヌのコタンへの帰り道。マカナックルと谷垣が並んで森を歩く。

「やはり町をうろつくのは危険かもな谷垣……」とマカナックル。

「!」何かに気づく谷垣。
そこには鹿がいる。

「斃して帰るか? 良い土産になる」谷垣に呼びかけるマカナックル。
「フフフッ巣に持って帰るために冬毛をムシッてる」鹿の背中に乗った鳥が鹿の毛をむしっている。

「いいぞ まだこちらに気づいてない」

カサッ

パキッ

音のした方向のアイヌの少年に目がいく谷垣。

怯える鹿。

すぐに鹿のことを思い出して銃口を鹿に向ける谷垣。
撃った弾は鹿の足の付け根に当たった。

帰り道、唐突に猟が開始。こんな生活、一見、本当に自由でいいよね。

ただ、一度行ってみればすぐに帰ってきたいという人が世の中大半ではないか。

「いよぉ~しッ」マカナックルがガッツポーズをとる。
(………)様子を見るかのように黙る谷垣。

「わぁ」アイヌの少年が驚きの声を上げる。

足に銃を命中させた鹿に近づく谷垣。
「ほんとは首を狙うつもりが…」

「邪魔が入ったからな………でもよく一発当て当てたよ」

ほんとうによくやったよ。

まともに育って欲しい。


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アイヌの少年に目を向ける谷垣。「村の男の子か? 見ない顔だな」

「アイヌは変わった奴で村の子たちと遊ばない」とマカナックル。
「でも狩りには興味があるのだろう」

(また源次郎がミノボッチかぶって勝手に猟について来とるぞ!!)
自身の子供の時を思い出す谷垣。

「近くでみたければ松の葉を集めてくれ」谷垣は少年を呼び寄せた。

表情が明るくなる少年。

ここいいね。映画の1シーン見たい。

慣れた手つきで鹿を捌く谷垣とマカナックル。

マカナックルは鹿の解体を手伝いながら少年に解説する。

「さすが阿仁マタギの生まれだ…手際が良いな」感心するマカナックル。

「この小さいユク…なんでひとりでいたのかな」少年が疑問を口にする。

「オスだから親離れしたか…死に別れたか」谷垣は作業しながら応える。

「じゃあオレと同じか」こともなげに言う少年。

「…………」返答せずに少年を見る谷垣。

これは辛いよなぁ。色々なことを谷垣から学んでほしい。


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「この子は親も兄弟も死んで村の年寄りがみんなで世話してる」
「正式な名前は…親が死ぬ前につけてもらえたんだっけ?」

「チカパシだ いい名前でしょ?」マカナックルに得意げに応えるチカパシ。

「チカバシ……どういう意味だ?」谷垣が問う。
谷垣

「【陰茎を立てる】だ」
谷垣
「……つまり【勃起】か」作業の手を止めてチカパシを見る谷垣。
「ほんとうにいい名前をもらったな……チカパシ」

「ウンウン…いい名前だ」
「勃起」

笑わすな。谷垣真面目に天然でボケをかましてくれる。

マカナックルの家。フチとオソマも囲炉裏を囲んでいる。

「随分歩けるようになったな」と問うマカナックル。
「谷垣はこれからどうするんだ?」

チラチラ谷垣を見るオソマ。

「故郷に誰か待つ人はいるのか?」

このまま可能であればマカナックル家にそのままお世話になるのもありかもしれない。


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別の日。

たくさんの村人が集まるその中心でインカㇻマッが占いを披露している。
インカㇻマッ
「おいチカパシ何の騒ぎだ?」

「すごく占いが当たる女の人だって」

「アラ とても素敵なニㇱパがいらっしゃいましたね!」
「顔に傷のある男の人は大好きです」とインカㇻマッ。

「私はインカㇻマッといいます 【見る女】という意味です」
「そちらの男前のニㇱパ占いましょうか?」

「いや…遠慮する」
谷垣とインカㇻマッ
「妹さんを亡くされてませんか?」

衝撃を受ける谷垣。

「あなたを見ていてふと頭に浮かんだんです」
「やっぱりそうなんですね?お気の毒に…」

妹が亡くなった飛んでもない画像。危ない。

なんかとんでもない事に巻き込まれそう


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「あんたは一体…」インカㇻマッを無視できない谷垣。

「私…ある人を探しにきました」

「青い目をした女の子はこのコタンに住んでませんか?」
「私のシラッキカムイはここだと示しています」

マカナックルの家。フチ、マカナックル、オソマもインカㇻマッと対面する。

「苫小牧で出会いました」
「ある目的があって旅をしていると」
「3人のニㇱパを連れていました」

フチに通訳するマカナックル。

「その中にアシリパさんを裏切る人がいます」
「とても危険な男です」
「このままではアシリパさんの命に関わることが起こるでしょう」
フチ
動揺するフチ。そんなフチを心配する谷垣。

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