ゴールデンカムイ最新第287話門倉の馬ネタバレ含む感想と考察。土方が門倉の入れ墨から得た金塊の最後のヒント。

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第287話 門倉の馬

目次

前話第286話あらすじ

門倉はソフィアの手下の一人、マンスールという男に、行くぞと声をかける。

門倉を見て、コクリと頷くマンスール。

鶴見中尉は土下座している永倉の芝居を見抜いていた。

永倉はふふん、と鼻で笑い、どこまでが本当かもわかったかね? と問う。

そして永倉に銃を向けている兵士の隙を突き、地面から取り出した石を兵士の鼻先に投げる。

さらに永倉はもう一人の兵士の銃を、自分に銃弾が当たらないように脇に抱え込み、その兵士の顔を殴る。

鶴見中尉は永倉をピストルで撃とうとしていたが、鶴見中尉の乗った馬に、永倉が逸らした兵士の銃から発射された銃弾が命中。

馬が暴れることで鶴見中尉がピストルの照準を合わせられずにいる瞬間をついて、永倉は近くの家屋に逃げ込むことに成功する。

部屋の中で刀を見つけた永倉は、追ってきた兵士に抜き打ちを浴びせる。



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土方は五稜郭が浮かび上がるように並べた刺青人皮をじっと見つめていた。

牛山、白石はアシリパに権利書を持たせてこの場から逃がしてはどうかと提案する。

しかし、アシリパは自分も残る、と主張する。
「みんなの役に立ちたいし 私は見届けなきゃ」

杉元は、いざというときは俺がアシリパさんを五稜郭から安全なところまで脱出させてくると決意を口にするのだった。

その時、土方の名を呼びながら門倉が戻って来る。
永倉がわざと鶴見中尉に捕まりにいったことを報告し、自分も行動を起こすと宣言する。
「とにかく!! 手はず通りに行きますよ?」



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その時、門倉の背後から屋内に風が吹き込む。
その風は一枚の刺青人皮を舞い上げ、落ちた先は、五稜郭が浮かび上がるように並べられた刺青人皮の上だった。

自分がすべきことのために、その場を後にする門倉。

土方はアシリパに話しかける。
「お前は残ったことで父の想いを知ることが出来るだろう」
その視線は五稜郭の地図の上に落ちた刺青人皮を見ていた。
「強運の男が運んでくれた幸運の風が我々を勝利に導こうとしている」

第286話の感想記事です。

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第287話 門倉の馬

五稜郭の外

キラウシは門倉の後に続いて馬を走らせていた。
掘に架かった橋を渡り、五稜郭の外へ出ることで第七師団に撃たれないかとを心配するキラウシに、門倉は永倉とは別の方向に向かうから包囲網は薄いはずと説明する。

しかし説明しているそばから次々と門倉に向かって銃弾が飛んでくる。
それらの銃弾が門倉の顔ををギリギリ掠めるように飛んでいくのを、キラウシは呆然と見つめていた。

蝿がたくさん飛んでいると呟く門倉に、キラウシが、それは蝿ではないと突っ込む。



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五稜郭周辺に陣取る第七師団の攻撃範囲外に出た門倉とキラウシは、汽車でやってきた大量の第七師団兵が五稜郭に向かうのを目撃していた。
あと一歩五稜郭を出るのが遅かったら完全に包囲されていた、と門倉。

二人は、立ったまま息を弾ませている永倉を発見する。

艦砲射撃がやんだのは永倉のおかげかと話しかけてくる門倉に、永倉は、このまま封じられるとは限らないと答える。しかし鶴見中尉に対して、五稜郭への大規模攻撃を躊躇する「種」は残したと付け加えるのだった。



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五稜郭攻囲戦/h3>
汽車でやってきた鯉登少尉と月島軍曹は土産の大沼団子を持参して鶴見中尉の元に挨拶していた。

鶴見中尉から永倉との話した内容を聞いた鯉登少尉たち。

月島軍曹は、そんな話を信じるのかと鶴見中尉に問う。

二階堂もまた、ハッタリだと月島軍曹に同調する。

鶴見中尉は大沼団子を食べながら、そうとも言い切れないと答えて、その根拠を説明し始める。



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函館戦争後、金欠だったはずの明治政府が新帝都となる東京の上下水道の整備や鉄道の敷設、銀座の煉瓦街など、大規模開発事業を始めた。
さらに横浜、札幌、東京、大阪に建っていくビール工場からは、日清戦争の軍費を賄えるほどの酒税を徴収できた。
日露戦争に関しても英国から多くの借金をしたと言われているがその真偽も定かではないと続ける鶴見中尉。

月島軍曹は奥田閣下が権利書を知らないはずはないとして、アイヌとの不都合な条約破棄が目的で自分たちは金塊を餌に利用されたのかと鶴見中尉に問う。

鶴見中尉は、本当に権利書があるかどうかはこの目で確かめると結論する。
「土方歳三ののぞみ通りに喧嘩してやる 五稜郭攻囲戦だ」



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鹿革の袋

土方はこのあたりを掘るようにと杉元たちに行って、自らシャベルを地面に突き立てる。
言われるままに掘る白石。

なぜここなのかという杉元の問いかけに、土方はあまりに昔のことで忘れていたが、門倉の入れ墨に、この場所を示す重要な文字があったと答える。

まもなくシャベルの先が何か固いものに当たり、その位置の土を掘りだすとフタが出現する。

はやくあけてと急かす白石。

牛山がそのフタを開ける。そこにあったのは馬用の井戸だった。

土方は、当時の五稜郭で馬の世話をしていてこの井戸の存在を知っているのは私くらいしか生き残っていない、と説明を続ける。



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牛山は、真っ先に井戸に飛び込もうとする白石の身体を抱えて止める。

杉元はアシリパに一緒に降りようと声をかける。

二人で井戸の底に降り立つと、杉元もアシリパも、すぐに自分たちの足が踏みしめているのがぎっしりと何かが詰まった大量の鹿革の袋だと気づく。

下ろされたロープに鹿革の袋を結んで井戸の外に出していくと、牛山の拘束を逃れた白石が真っ逆さまに落ちていく。
「きんかいッ」

ロープに結ばれた鹿革の袋に指を引っ掛けてて、杉元とアシリパのいる井戸の底に尻餅をつく白石。



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危ないんだよ、白石を注意する杉元の頭頂に、何かサラサラした砂のようなものが降り注ぐ。
何かと見上げる白石とアシリパ。

鹿革の袋から零れ落ちていくそれは、砂金だった。

砂金が降り注ぐ中、白石はまだ大量にある鹿革の袋の一つを掴むと、はははは、と先程までの勢いが嘘のように安どした様子で笑う。

井戸の淵で、砂金が井戸の底に向けて振っていく様子を見ていた牛山、都丹、そして土方も笑みを浮かべる。
杉元が上に向けた両方の掌の上に次々と砂金が貯まっていく。

砂金のシャワーを浴びて恍惚としている白石。

アシリパは顔に当たらないよう腕を顔の前にかざす。

「アシリパさん とうとう俺たちで金塊を見つけちまったね」
杉元はアシリパに微笑みかける。

何も言わず、笑みを返すアシリパ。



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感想

おめでとう

ついに見つけた。

鹿革の袋には砂金が詰まっていた。

金塊の大半が権利書になっていたことが発覚した後、まだ金塊の内いくらかは残されているかもしれないと必死になって金塊を探していた白石も、いざ砂金を発見すると、その直後のリアクションは狂喜ではなく、安堵が勝ったようだ。
そりゃあ、ここまで長く命がけの旅をして、散々苦労してきたから、それが全くの無駄になることだけは耐えられないよな……。リアルな反応ってこんな感じなのかもしれない。

牛山、都丹、そして土方の笑顔も良い。特に土方の満足げな笑みいいなぁ。門倉が運んできたヒントに気付き、それが自分だけが分かるものだったわけで、金塊が見つかった嬉しさはもちろんのこと、「当たった!」という嬉しさも大きかったことだろう。そして、その場のみんなが喜んでいることに笑っているようにも思えて、見てるこっちもじんわりと嬉しくなる。

杉元もまた嬉しそうだが、アシリパさんはというと、もちろん金塊が見つかったこと自体は嬉しいんだけど、同時にこの旅が終わり、みんなと別れる寂しさも含まれている笑みに見えた。

杉元とアシリパさんが見つめ合うラストのページ最高過ぎる。



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この先の展開が楽しみ&怖い

しかしこの後、第七師団との激戦が控えている……。ぐるっと包囲される五稜郭を守り切る防衛戦。いくら守る側は少ない兵力でも対抗できるとしても、果たして第七師団相手に勝利できるか不安だ。

この最終局面で、誰かこの物語から退場してしまうのかと思うと今から悲しくなってくる……。銃弾飛び交う戦場では作中でも突出した格闘能力を持つ牛山でもたやすく無力化されてしまうだろう。

都丹だって、いくら音で周囲の状況を把握できる特殊技能があっても、果たしてそれが防衛線でどのくらい力になるのか。都丹が真価を発揮するのは闇夜に乗じた潜入だろう。



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そして何より、土方は生き残れるのか?
函館戦争で死ぬつもりだったわけで、今回の戦いでその”忘れ物”を回収してしまうことになりそうで怖い。

今回の話でも、その持ち前の運の良さを発揮していた門倉。
彼に関しては、現在の物語が重くなり過ぎないように配置されたコメディリリーフ的な存在と化しているので、生き残る可能性はかなり高い……気はするんだけど、でもだからこそあえて被弾させてこの戦いの厳しい現実が杉元たちに突きつけられる、といった演出も考えられるし……。

なんなら杉元やアシリパさんも安心はできない。

この場にきっちりと駆け付けた尾形の存在も不気味だし、ここからまたさらに物語のテンションは上がっていくことが予想される。

次の話が楽しみだ。

以上、ゴールデンカムイ第289話のネタバレを含む感想と考察でした。

第288話に続きます。

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