ゴールデンカムイ最新第181話アムールトラ+180話あらすじと感想(ネタバレ含む)と考察。ソフィアたちの脱獄を邪魔するアムールトラ。ついにキロランケがソフィアと再会する。

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前話第180話 亜港脱獄のあらすじ

アザラシはクラーで獲る

アシリパはクラーと呼ばれるニヴフ族の浮き付きの銛を見事にアザラシに命中させる。

ニヴフ族はアザラシの油を醤油のように使うとキロランケ。

アザラシの水面からの引き揚げ作業をしていると、アシリパは氷河に迷い込んだらしきトナカイを見つける。

「アイツも何かに追われて大陸から渡ってきたのかもな…」
尾形はそう言っていつもの髪を撫でつける癖を、被っているフード越しに行う。


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予想外

亜港監獄。

夜に、キロランケと白石は脱獄に向けて、亜港監獄を丸太を隙間なく立てた壁に穴を空けていた。

その穴がバレないように汚れた雪を詰めろ、と白石がキロランケに指示する。

日が明けて、キロランケたちは時期的に船の航行が出来ないため、無人だと踏んでいた灯台から見事に爆薬を手に入れる。

キロランケは亜港監獄からソフィアを脱獄させるための作戦を白石、アシリパ、尾形に説明していた。

警備の厳しい正面の門と反対にある壁を4か所爆弾で破壊。
それがソフィアたちに脱走の合図となるんだなと白石がキロランケに確認する。


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キロランケは白石にそうだ、と同意して、ソフィアたちに作戦決行は明日の夜明けと伝えてあると続ける。

そしてキロランケはアシリパに、準備は整った、と呼びかける。
「あの人に会えばきっとお前は何か思い出す…早くソフィアに会わせたい」

翌日、夜が明けて亜港監獄の壁が爆破される。

その爆発音で、一瞬で目が覚めるソフィア。

しかし本来破壊するはずの4つの壁が、現状では1つしか穴を空けることができない。

キロランケは、仕掛けた爆弾は保存状態が悪かったのかもと焦る。


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ついに追いついた

遠くに上がる煙を発見する杉元たち。
爆発が起きたのは亜港監獄だと見当をつけていた。

突然の爆発音に焦る看守。
看守は囚人たちをその場に留めようと小銃を構える。
しかしそんなことはおかまいなしにソフィアはその看守の前から素早く近づくと、木製の一輪車を思いっきり看守の頭にぶつける。
今度は両手が繋がっている鎖を他の囚人にノミで破壊させる。


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ハラショー!! と叫びながら、ソフィアは右アッパーを看守の顎に炸裂させる。

他の囚人たちと一緒に走り出すソフィア。

房の外にでた囚人たちは本来なら空いているはずの穴が見つからないことに文句を言い始める。

壁に4か所穴を開ける予定だったが、中々壁の穴が見つからない。
ようやく穴が空いているところを見つけた囚人たちがその穴に向かうと、一人の囚人が顔を爪で縦に引き裂かれる。

ソフィアたちの前に現れたのは、巨大なアムールトラだった。


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第180話 亜港脱獄の振り返り感想

前途多難な脱獄劇

脱獄フェーズ開始。
もったいぶらずにサクッと本題に入るのがこの作品のスピード感を生んでると思う。

キロランケには脱獄の為の作戦がきちんとあったようだ。
しかし失敗+想定外の状況に陥った。

これはいきなり前途多難だわ。読者にとっては面白くなるから嬉しい限りだけど。

当初の予定では4か所の壁に爆弾で穴を空けるはずだったのに、空いた穴は一つだけ。
爆弾の保存状態が悪かったらしく、他は爆発せず……!
いっそのこと全ての箇所の爆弾が不発ならまた仕切り直せたのに。
ひとつ爆発してしまったなら、それを合図に囚人たちは脱走を試みる。
つまり、キロランケたちはこのイレギュラーによって出鼻を挫かれようが、最後までこの作戦を完遂するしかない。


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しかも空いた穴から脱走しようとした囚人を出迎えたのは凶暴な虎!
招かれざる客に緊張感が一気にアップした。
さすがに熊には敵わないだろうけど、高い戦闘能力を持っている動物だ。
これはアムールトラかな?

検索してみたけど多分そうだと思う。
自分にとっては、まさにイメージ通りの虎! って感じの迫力ある風貌だ。
美しい配色だわ。

ネコ科だからか、ネット上で虎がかわいいなんて書き込みを見たことがあるけど、いやいや、怖いって。
爪や牙なんて神が虎に与えたとんでもない武器だし、普通の人間が素手で相手したなら、ほぼ負け決定でしょ。


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銃を持ってても無理かも。

しかし、なるほどなぁ。最後に出てきた笛は虎をイメージした作り物だったのか。
てっきりワニかなんかだと思ってた(笑)。

ソフィア強いw

いや、強すぎるでしょ。面白いくらいに看守ブッ倒してる。

両手を繋ぐ鎖を仲間に切らせたあとの、右アッパーのクリーンヒットっぷりには吹いた。
殴り慣れてる感じというか。半端じゃないね。カッコイイ。
その直後もすかさず全力疾走してドロップキックかましてるし。囚人生活で体力が落ちたとか全然ないっぽい。
外での労務作業のおかげか?

それにしても、容姿があの美しかった頃のままだったら最高だったんだが……。
でもそれだと刑務所で男の看守に目をつけられて、さらにひどい目に遭わされていたかもしれないよなーと思った。


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だからゴツくなったのもそれを防ぐ為だったりするのかな?
多分キロランケ、ウイルクと別れたあと、パルチザンのリーダーとして働き続けた結果、現在のゴツいソフィアになったのだと思うけど、ゴツいソフィアも頼りがいがあっていいな。

次回はソフィアvsトラかな? ソフィアの勇ましさを見るに、虎と普通に渡り合いそうだ。

このフィジカルで、脱獄に失敗するイメージがないんだけど、それだけに逆に看守が銃弾を撃ってそれが致命傷になる、なんて展開があるかも。
のっぺらぼうや杉元が尾形に撃たれた時の衝撃というのか。あの時は本当にびっくりしたもんなぁ。

今際の際にアシリパとわずかに会話することでアシリパの記憶から新たなヒントが出て来るのか。

そういえばキロランケたちを追ってきた杉元たちもついに亜港監獄へと追いついた。

この二組が合流して一体何が起こるのか。

杉元vs尾形再び? 杉元とキロランケの戦いもあるかも。仮に再び仲間となるにしても、何かしらのけじめはあった上でだろう。


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ゴールデンカムイ最新第180話亜港監獄+179話あらすじと感想(ネタバレ含む)と考察...
第180話 亜港脱獄前話第179話 間宮海峡のあらすじ銃弾銃弾を腹部に受け、フィーナは赤ちゃんを抱いたまま倒れている。 弾丸はフィーナとオリガを同時に傷つけていた。 フィーナに駆け寄ったソフィア。彼女たちを傷つけたのが自分の撃った銃弾なのではない...

180話の感想記事は上記リンクをクリックしてくださいね。

第181話 アムールトラ

ソフィアたちの前に立ち塞がるトラ

「妙だな」
爆破した監獄の壁から立ち昇る黒煙を眺めながら尾形が口にする。
そして、爆破して開けたはずの穴から誰も出て来ないことにも違和感を覚えていた。
「何か起きたか?」

その頃、ソフィアやその仲間の男たちの前に、脱獄のためにキロランケが壁に空けた穴の前に、アムールトラが立ち塞がっていた。
トラは興奮しており、囚人の頭や背中を鋭い爪で切り裂いていく。

その想像だにしなかった光景に、なぜこんなところにトラが? と囚人たちはただただ驚いていた。

「やれやれ…待っていたのはユルバルス違いだよ」
不敵に笑いながら、ソフィアは呟いていた。

キロランケの本名ユルバルスは、タタール語で”トラ”を意味しているのだった。

トラの中でもアムールトラは最大の体長を誇っていた。
その気性は荒く、ワニやヒグマを襲って食べてしまう。
さらにアムールトラには何十キロもの距離を追跡できる体力があった。
間宮海峡の流氷を渡り、ユーラシア大陸から本来は生息域ではない樺太へとやってくることがあったのだった。

トラは雄叫びを上げながら爪を振りかざし、逃げようとする囚人たちを威嚇する。



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ダァアン

立ち往生している囚人たちに向けて監視塔に立つ看守が囚人の一人の背中を撃ち抜くのだった。

ソフィアは監視塔に振り向き、舌打ちをする。

トラは壁の穴の前からどこうともせず、だたただ人間を威嚇する。

「このトラなんとかしろ!! 脱獄できねえぞ」
囚人は焦っていた。

トラがソフィアの方に向かってくるので、その間に立つ男。



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トラとの格闘

「ソフィア危ないッ」
ソフィアの部下の男は、トラからの攻撃をソフィアから庇うようにして立つ。

その瞬間、トラの爪の一撃を腕に食らう男。

その光景にソフィアは何も言えず、悔しそうに見つめるのみ。

「俺たちが引き付けるからソフィアは穴から逃げろッ」
男たちはソフィアを背中に庇うようにして立っていた。
いずれもトラと戦う気力に満ちている。

「舐めるんじゃないよ」
ソフィアは鎖を両手に持ち、不敵に笑ってみせる。
「子分たちより先に逃げ出す親分がどこにいる」

そんなソフィアの姿に、がははッ!! と愉快そうに笑う男。

「やっぱりソフィアだぜッ」

男たちはただでさえ高かった士気を上げるのだった。



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「おっしゃあ 一斉に飛びかかれッ」
男たちは命がけで、トラに向かって一斉に飛び掛かっていく。

男たちは見事にトラに組み付くことに成功していた。
首、足、背中と何人もの男が巨大なトラに思いっきり抱き着き、ついにはトラの動きを制してしまう。

苦しみに吠えるトラ。

ソフィアはトラが動けずにいる状況を見逃さなかった、
両手に持った鎖をトラの首にぐるりと巻きつけて絞め上げる。

トラはソフィアを背に乗せ、全身のバネを使い建物の屋根に飛びあがっていた。

トラから落ちてしまい、ソフィアは地面に背中から着地する。

トラはソフィアたちを見下ろし、屋根の上をウロウロと歩きまわっていた。
そんなトラを銃撃するようにと男がもう一人の男に指示する。


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「やめときな」
トラを撃とうとしていた男を、ソフィアは左手で制止する。
「ナーナイ民族ではトラは神様で殺せばその人間の人生は不幸になるという言い伝えがある」
そう言って、屋根の上のトラを睨む。

ドドン

その瞬間、今度はまた別の方角の壁が爆破される。

別の方向の壁に穴が空き、外に逃げられるようになった。
様子を見計らって、ソフィアたちは近くの壁の穴から素早く脱出していく。

皆が脱獄していく光景に思わず、よし! と口にするキロランケ。



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ソフィアとアシリパ

ソフィアもまた、外に出ていた。
そしてすぐに、近くを歩いていたアシリパに注目する。

「ソノ服…樺太アイヌ」

ソフィアに声をかけられたアシリパ。
少し困惑した表情でソフィアからの問いに答える。
「樺太アイヌ? 違うぞ?」

「ウイルク見せてクレた… 子供のトキ着タ…『テタラペ』」
ソフィアは、ああ、と感嘆の声を上げる。
「ソノ目…ウイルクの目…」

「ソフィアか?」
アシリパはソフィアに真っ直ぐ問いかける。



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ソフィアは、アシリパを優しい目つきで見つめる。

白石はその光景を見ていた。
白石はキロランケから来ていたソフィア像とははちがう、と驚くのだった。

「ソフィア?」
キロランケは不思議そうに呟き、ソフィアを見つめる。

キロランケはしばしソフィアと見つめ合うのだった。



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「めちゃくちゃいい女になったな」
ソフィアに向けてキロランケが第一声を放つ。

何か信じ難いもを見るような目つきで、白石と尾形はキロランケを見る。

「ユルバルス…」
ソフィアは重苦しい呟きのあと後、キロランケの左頬に平手打ちしていた。
「よくもウイルクを………」

「?」
突如始まったビンタ。
アシリパ、白石、尾形には何が起こっているのかわからずにいた。


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第181話 アムールトラの感想

女傑

アムールトラはつまりは怪物だった。
そんな怪物が、脱獄用の穴の前に、まるで囚人を逃がすまいとしている守護神の如く立ち塞がった。


監視塔の看守が容赦なく撃ってくるし、”前門の虎、後門の狼”とはまさにこのことだろう。

そんな窮地を打開したのはソフィアとその仲間たちの気力だった。

ソフィアを守ろうとする男たち。
そしてそんな男たちに親分である自分が子分よりも先に逃げるわけにはいかない、とソフィアは男気を見せる。

ソフィアはその時、特に焦った様子もなく、ニヤリと不敵な笑みを浮かべている。これがかっこいいんだよなぁ。

結局、男たちによるトラへの決死の抱き着きによって、トラの自由を封じていたのだった。
そのスキにソフィアが鎖をトラの首に鎖を巻き付ける。

あと、同じ”ユルバルス”だからこそ、トラを撃つチャンスがあったのに撃たせなかった。しきたり、言い伝えでもあるけど、こういう素朴な信仰が守られているのかも。
もしそうだったらいいなぁ。



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こんなことを見事にやり遂げたのであれば、ソフィアは間違いなく女傑だわ。
自分だって、こういうリーダーにはついていく。そこに男女の関係はないだろう。
だってかっこいいし。

今回のソフィアの行動には、リーダーかくあるべし、と思わせるすさまじい気力が充満していた。

そして、そんなゴツくなったソフィアと再会したキロランケの第一声は突っ込まずにはいられない。

「めちゃくちゃいい女になったな」

キロランケがマジな表情で言ってるのと、キロランケの背後にいる白石と尾形が無言でキロランケに疑いの視線を投げている様子に思わず笑ってしまった。

キロランケ嫁さんがちょっとだけふくよかなんだよね。
どうやらキロランケの好みだったようだ。



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アシリパは何を思い出す?

ソフィアはウイルクがアシリパをもうけた後、会ったことがあったのだろうか。
まさかそんなことはないと思うけど……

現状、キロランケからすれば彼女は何かしらアシリパに金塊にまつわる情報を思い出させることができると信じているようだ。しかし、一体、どの程度の情報を持っているのだろうか。

着ている服や、その目の青さなどから、ソフィアはアシリパをすぐにウイルクの娘だと見抜いた。
相当な観察眼でしょ。

アシリパの名前を知っているのは、キロランケとの手紙のやり取りで、かな。

それかウイルクが結婚して、アシリパという娘がいることをどこかで聞いた?

ここらへんは次号で分かるのかな。期待したい。



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真相

キロランケがウイルクを”殺した”というのは、そもそもインカラマッが言ったことだった。

もしそうだったなら、網走監獄で尾形が頭を撃ち抜いたあののっぺら坊は誰だったのか?
すでに殺された人間をもう一度殺すことなどできない。

この謎に関して、次号でようやく答えが出そうだ。

ただ単に、事前に網走監獄でウイルクが尾形に殺されたことを手紙のやり取りで伝えていたとしたら、つまらないなぁ。

ここでソフィアが言った、よくもウイルクを、というセリフは少なくとも網走監獄のことではない?
キロランケがウイルクを殺したというのは、物理的にとは限らないということ?

一口に”死”と言っても物理的なものに限らず、精神的、社会的なども死の対象と言ってよいだろう。

果たしてソフィアはキロランケの何を咎めているのだろうか。

次号が楽しみだ。

以上、ゴールデンカムイ第181話のネタバレを含む感想と考察でした。

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前話第181話 アムールトラのあらすじトラとの戦い爆破した監獄の壁から上がる黒煙を眺めながら、尾形は、妙だな、と口にする。 爆破して開けたはずの穴から誰も出て来ないことから、何か異変が起きたかもしれないと感じ取っていた。 一か所だけ空いた壁の...

182話の感想記事は上記リンクをクリックしてくださいね。

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