106話 弾より速く
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天井の坂本に向けて銃を構え、狙撃する兵たち。
しかし坂本慶一郎には当たらない。
「稲妻は素早いぞ!」
鶴見中尉が兵たちの注意を促す。
油問屋は建て増しで階段が多く入り組んでるという。
階段の上を油でドカドカ滑っていく鯉登少尉。
その鯉登少尉を受け止める月島軍曹。
そのまま階段から床へと滑っていく。
月島軍曹も鯉登少尉も楽しみすぎだろ。
自分が仕留める!と勢い良く叫ぶ。
ダダダダ
行け! と二階堂を焚きつける月島軍曹。
しかし特に対策もしているわけではないので、当然鯉登少尉と同じく滑り落ちていく。
先に落ちていた鯉登少尉、月島軍曹らとぶつかり滅茶苦茶になる。
「これはらちが明かん」と冷静な鶴見。
何してんだ(笑)。面白すぎ。
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坂本がお銀とお互いの名を呼ぶだけで短く言葉を交わす。
亀蔵がいないことに気づき夏太郎が坂本に安否を聞く。
「死んだ」と簡潔な一言。
驚く夏太郎。
連続した銃声。二階に向けて窓の外から狙撃を受ける。
包囲されていることを悟る坂本。
異臭を感じたお銀。クンクンと匂いを嗅いでいる。
煙のにおいがする。
いつの間にか1階で窯に草がくべられている。
空き地から刈ってきた雑草をもやすという、鶴見中尉による燻り出し戦術だった。
さすがの作戦。思いついてから実行に移すのが素早い。
「下りてこい 撤退だ!!」
「お銀も射殺しますか?」兵士が言う。
鶴見中尉は坂本とお銀が刺青人皮を見つけているのかが問題だと言う。
鶴見が考える。
流れ者である坂本とお銀は慣れない場所に隠さない。
ましてや他人を信用して預けることはないはず。
もし持っているなら、重要なものは肌身離さず持っているだろう。
それを聞いた兵士が思い立ち、お銀の背負っている荷物が怪しいと発言する。
お銀は偽の刺青以外持っているのか?
とりあえず坂本は刺青を持っている囚人だけど……。
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「正面から飛び出して一緒に蜂の巣になるか」と坂本。
お銀が「それってすごく素敵ね」と続ける。
余裕があってかっこいいね。
映画のやりとりっぽい感じがいい。
お銀が、坂本は夏太郎と違い、チンポもデカイから狭いと引っかかるだろ夏太郎に文句をいう。
それを聞いた坂本が笑顔でお銀を抱き寄せる。
囮になるので、その後は小樽運河で落ち合おうと言う。
2階を覆う煙に紛れて逃げるつもりでいる坂本。
お銀が、自分のいないところで死んでは嫌だと坂本に言う。
俺は稲妻だと言う坂本。
「奴らの弾より速く走ってみせるさ」
なにこれ、かっこいい……。
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兵士が鶴見中尉に燻り出すには煙が少し弱いと進言する。
しかし鶴見中尉は充分だと言い、坂本たちが出て来るから準備しておけと言う。
坂本の目論んでいた煙に紛れて逃げて来る作戦を看破していた鶴見中尉。
そういって言っている間に坂本が煙の中から走ってくる。
流石は策士。鶴見中尉は戦略家だ。
それを飛んでひらりとかわし、隣にある暗い部屋へ逃げ込む。
当たらないことに業を煮やす二階堂。
今度は坂本がふすま越しにショットガンを撃って反撃する。
すんでのところで弾丸から逃れる二階堂と月島軍曹。
月島軍曹が即座に行動する。
体を翻してふすまの裏へ回り、坂本の顔面にパンチをクリーンヒットさせる。
月島軍曹が覚醒。躍動し、短剣を坂本の頬に突き刺すことに成功する。
坂本はやられっぱなしでいるわけではなく、頬に突き刺さった剣をそのままに月島軍曹に蹴りを入れてすかさず反撃する。
月島軍曹強いなぁ!
坂本も全く負けてない。
レベルの高い戦い!
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二階堂にぶつかり、二人は階下へと落ちていく。
鯉登少尉も巻き添えに。
そこに坂本がショットガンを構える。月島軍曹と二階堂、鯉登少尉が撃たれそうになる。
月島軍曹が仕込み銃に改造されている二階堂の義足を坂本に向けて二階堂に撃てと叫ぶ。
ドンッ!
坂本がショットガンを持っている左手が手首から先がコナゴナになる。
仕込み銃に不覚をとった坂本。
二階堂の新兵器が火を噴いた!
仕込み武器は備えだから窮地で力を発揮するなぁ。
有坂中将に感謝だな。
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その後姿を鯉登が追っていく。
月島軍曹が鯉登少尉にひとりでは行くなと制止をかける。
鯉登少尉はその言葉を無視して坂本を追う。
民家の屋根を伝って必死に逃げる坂本を鯉登少尉が追っていく。
なんか鯉登少尉危なくないか?
坂本は何をやるか分からないしぶとさを感じる。
真っ暗な村の周辺に銃声が響き渡る。
韋駄天を活かして必死になって逃げる坂本。
それをまた必死に追っていく鯉登少尉。
追いかけっこになると鯉登少尉が不利だな。
韋駄天坂本に分がある。
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逃走用の馬があるから小樽運河に案内しろと夏太郎に言うお銀。
亀蔵の死を嘆き、泣く夏太郎。
お銀がメソメソするな、殺すと夏太郎をりつける。
亀蔵とそんなに仲良かったのか。
亀蔵のあの死に方は悲惨だったなぁ……。
坂本がどっちへ逃げたのか、と焦る兵。
逃げた方向は分からないが、鯉登少尉が追ってることは分かっている兵たち。
一方、鯉登少尉はまだ坂本を追っている。
息を切らし、必死で追うも稲妻強盗坂本の韋駄天には敵わず徐々に距離が開いていってしまう。
追いながら何度も銃を撃つ。しかし坂本にはまるで命中しない。
銃は意外と射程が短いらしい。
ましてや走りながら撃つなんて狙いが定まらないわな。
お銀だ、撃て、という叫び声。次いで銃声。
ダン
ダアン
一緒に逃げている夏太郎はただただ焦るばかり。
しかしお銀は平静を保っている。
馬のおかげで、ふたりは逃げることに成功する。
坂本は自ら志願した囮の役目を果たしたなぁ。
悪党だけど有言実行でかっこいいわ。
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しかし、ふたりの距離は空くばかり。
息も限界を迎えていた鯉登少尉は、とうとう坂本を見失ってしまった。
鯉登少尉を振り切った坂本は鯉登少尉を大した猟犬だ、ここまで走ったのは初めてだと褒める。
また会おうな軍人さん、と勝ち誇る坂本。
追いつけないのは仕方ない。
むしろ坂本にここまで言わせた鯉登少尉の足と根性が褒められるべきだな。
猿のように叫びながら夜空に向けて一発発砲する。
悔しいわな。
中から何者かがあらわれ、鯉登少尉の銃声が音の道標になったとおもむろに言う。
驚く坂本。
鶴見中尉は有坂中将から得た三十八式機関銃を取り出し、弾より速く逃げてみろと言う。
えー、坂本絶対絶命じゃないか。
今回は、坂本はほぼ主人公と言っても良いくらいの活躍だった。
でもお銀に行った囮になると言ったセリフはフラグっぽいといえばフラグっぽいから次号では生きてるかな……。
さすがに機関銃にはかなわないだろう。
この面白くもない予想を見事に裏切って欲しい!!
以上、ゴールデンカムイ第106話のネタバレを含む感想と考察でした。
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