ゴールデンカムイ最新第251話札幌ビール工場ネタバレ含む感想と考察。

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第251話 札幌ビール工場

前話第250話 打ち上げ花火あらすじ

時計台で鯉登少尉、月島軍曹、菊田特務曹長は、宇佐美上等兵がいなくなった事に気付く。

菊田は宇佐美が次の殺人が起こる場所に先行し、犯人を捕まえようと訴えるのだった。

その頃宇佐美上等兵は札幌ビール工場の近くの道で地図を広げて、街娼に扮した門倉に質問していた。

その様子を少し離れて観察する牛山とキラウシ。
宇佐美だとまでは分からなかった。
犯人の顔を知っているなら、もし犯人ならば合図するだろう、と信じていた。

杉元とアシリパは囮役の白石を見守っていた。

その間、杉元は尾形が危険な存在であることをアシリパに理解させようとしていた。
どの陣営からも孤立し、もはや金塊奪取が難しくなってしまった尾形に脅威は無いとするアシリパに対し、何でもやってくるからと杉元は警戒を強める。

宇佐美上等兵は、目の前で転んだ街娼の正体が門倉であることを知り、ついに男娼になってしまったかと驚いていた。

街娼に扮した夏太郎に山高帽の男が話しかけながら近づいてくる。



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ドンッ

花火はキラウシによるものだった。

上エ地は幼少期から偉大な父親からプレッシャーを受けていた日々を思い出していた。
(私をがっかりさせるな)

札幌で上がった花火を鶴見中尉も目にしていた。
「狩りかな」

杉元は、花火が打ち上がった方へと移動していた。
「尾形だろうが何だろうが邪魔する奴は全員ぶっ飛ばす」

「ジャックの皮は俺が引っ剥がしてやる」

第250話の感想記事です。

ゴールデンカムイ最新第250話打ち上げ花火ネタバレ含む感想と考察。いよいよ打ち上...
第250話 打ち上げ花火前話第249話 それぞれの夢あらすじ鯉登、月島、二階堂は宇佐美と菊田と合流する予定の時計台に来ていた。一方、次に犯人が現れる可能性があると啄木が推理した札幌ビール工場に杉元たちは土方たちと一緒に来ていた。囮役、合図役、仕留め役の三...



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第251話 札幌ビール工場

牛山と宇佐美の戦い

花火の上がった牛山組の方向へ急ぐ杉元、アシリパ、白石。

宇佐美上等兵の襟を掴んでいた牛山は、宇佐見の発砲を銃身を掴んで逸らすことでかわしていた。

都丹、海賊、有古も牛山たちの元へ駆けていく。

牛山は宇佐美の襟、袖を掴んで投げに行ける状態を作っていた。

組み合う形になった宇佐美は瞬時に牛山の尋常ではない力を感じとっていた。
(こいつは化け物だ)

牛山もまた宇佐美の力を感じ、ほぉ、と感心したように呟く。
そして、すぐそばにいる門倉に訊ねる。
「門倉! こいつが犯人じゃねえよな?」

「そいつは鶴見中尉の手下だ! やっちまえ」

そこに鯉登、月島、菊田、二階堂がやって来る。
鯉登少尉は宇佐美に弾が当たるからと自らサーベルを抜いて二人の元に向かう。



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牛山に銃口を向けて、仲間たちに警戒を促す二階堂。

宇佐美は銃剣を牛山に突き出そうとするが、牛山が一足先に投げを打つ。

牛山に投げられた宇佐美は、まるでフリスビーの様に水平に回転するのだった。
鯉登少尉は膝を折り、回転する武器と化した宇佐美を、上体を極限まで逸らすようにしてギリギリでかわす。

宇佐美は地面に身体の前面を打ち付けてしまう。
それをかわす菊田と二階堂。

牛山は背後のビール工場の窓に飛び込んでいた。

工場の中へ逃げたと鯉登少尉。

菊田は月島に裏口から回り込むようにと指示する。

「門倉部長!!」
立ち上がった宇佐美は、逃げていく門倉を追いかける。
「ちょっと待ってくださーい」

なんでだよ! とツッコミつつ、必死で逃げる門倉。



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追跡

マイケルは抜刀した土方の姿を見てその場から逃走しようとしていた。

夏太郎は、待ちやがれ、とマイケルのコートを掴む。
次の瞬間、マイケルは一切の躊躇なくて夏太郎の顔に素早くナイフを振るっていた。

発砲する土方。
銃弾は逃げていくマイケルの左肩を貫通する。

土方は連続で発砲するが、マイケルは路地に入って行ってしまう。

すかさず土方は、永倉に訂正の花火を上げるよう指示する。

「え?」
上がった花火に困惑する杉元。

どうなってんだ? と不思議そうな白石。

二発目の花火を受けて、都丹は二手に分かれることを海賊に提案する。



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一方、屋根の上に登って周囲を双眼鏡で見ていたヴァシリは、物見櫓に尾形の姿を発見していた。

夏太郎に傷の具合尾訊ねる土方。

手拭いで幹部を覆いながら、目の上を切られただけだと夏太郎は答える。

「男子の向こう側だ 来い」

「はい!!」
嬉しそうに返事をする夏太郎。

杉元たちはキラウシを見つけていた。
牛山たちの所在を訊ねる杉元に、キラウシは工場の中だと答える。

杉元は意気揚々とビール工場の中に入っていく。

キラウシは、相手は兵隊が5人だと説明する。

しかし杉元はすでにその場におらず、白石は青ざめるのだった。



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白石は、奥に入っていった杉元に向けて杉元が追いかけているのは第七師団だと伝えようとしていた。

しかし杉元の姿はすでにどこにも無い。

アシリパは杉元と一緒にビール工場の内を進みながら、白石とはぐれたことを杉元に知らせていた。

杉元は、両脇を樽に囲まれた通路の先に、誰かが立っている気配を感じていた。
「白石?」

「杉元ォ」
立っていたのは二階堂だった。

銃を構える杉元。



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感想

牛山と宇佐美の柔道対決

牛山と宇佐美上等兵の対決はかなり興味深く読ませてもらった。
少年時代から柔道に明け暮れていた宇佐美だから、組んだ瞬間に牛山の実力を測れるのだろう。
やはり「化け物」という最大級の評価だった。

お互い柔道の腕に覚えがある者同士の対決だけど、フィジカルに勝るだけではなく、そもそも宇佐美がまともに組めていないから牛山が一方的に宇佐美を投げ飛ばす結果に終わった。

ただ宇佐美は最初から銃を使ったり銃剣を使ったりと、全く柔道での対決に拘っていたわけではないから、普通に何でもありの真剣勝負の現場で負けたのであって、柔道で負けたわけではない(まぁ、そっちの方が致命的なんだけど)。

今回は牛山が一方的に投げ飛ばしたが、じゃあ宇佐見も最初から牛山に柔道で応じたなら一体どんな展開になったのか妄想してしまう。



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まともにやれば牛山の勝利なんだろうけど、柔道は一回りも二回りも小さい体格であっても投げる技がある。
もしかしたら宇佐美上等兵が牛山の股下に潜り込む背負いでブン投げたかもしれない。

きっと、日本一強い柔道家を決める無差別級の柔道大会「全日本柔道選手権」の試合のような熱戦になっただろうな。
平成の三四郎の異名を持つ古賀選手は小兵でありながら準優勝した。
それに近年だと加藤選手が90キロ級の体躯で100キロを遥かに超える選手たちを猛者たちを跳ねのけて優勝してしまったことがあるし、宇佐見の実力にちょっと期待してしまう。

既に牛山と熱戦を演じた杉元を初めとして、これまで登場した様々なキャラクターも交えて柔道のトーナメントみたいなのやったら最高に面白んだが、そんな展開無いかな……。

まぁ、ここまで小兵が勝ったら……なんてことを書いてきたが、まともにやったらまず牛山の優勝は固い。

宇佐美を円盤みたいに投げ飛ばしたのには笑った。やはり牛山の圧倒的な膂力は作中随一なんだよなー。
フオンフオンって、人体を何回転させてるんだよ。



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しかしそんな超人牛山とて、銃剣で刺されれば、あるいは銃で撃たれれば死んでしまう。
何でも跳ね返す鉄の皮膚を持っているわけではない。
殺し合いにおいては、武器を持つ宇佐美たち相手に素手は圧倒的に不利だ。

牛山が宇佐美を投げた直後、追撃せずにビール工場に逃げ込んだのはつまりそういうことなんだろうな。

そもそも当然のように殺し合いが行われている金塊争奪戦に全くの空手、己の体のみを武器として参入していることが異常なんだよ……。ピストルどころか、脇差の一本も持っていないのは、それだけ柔道の実力に自信があるということだと思う。

過去には熊を投げ飛ばしている。
まともな人間は、そもそも熊に投げを試みない。
しかし熊と揉み合った牛山が迷わず投げを繰り出したのは、自身の柔道に対するわかりやすい信頼の表れだ。

やはり柔道経験者にとって牛山の戦闘スタイルにはロマンを感じてしまう。
今後も強者を投げ飛ばして化け物呼ばわりされて欲しいところだ。

宇佐美を投げ飛ばしたとは言え、数的不利を悟った牛山はビール工場に逃げ込んでいる。
第七師団の強者5人を相手に牛山はピンチだから、ひとまずこの修羅場を乗り越えて欲しい。

とりあえず杉元と二階堂が戦うようなので残り4人から逃げつつ反撃の樹を窺う感じかな。



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夏太郎は生き残れるか?

当たりを引いた土方たちだが、キラウシによって間違った花火が打ち上げられてしまったことで、すぐには他チームの助力を仰げない状況になった。
土方が永倉に訂正の花火を打ち上げさせたのは、おそらくキラウシの花火から一分も経過していないと思う。
おかげで少なくとも都丹庵士と海賊房太郎はその内どちらかが土方チームの元に駆け付けることが決まったようだが、杉元たちは素直にキラウシの方向に向かってしまった。
ミスなく当初の予定通り進んでいれば全員でマイケルを追い込めたことを考えると、物足りない戦力でマイケルを捕まえないといけない厳しい状況であることは変わらない。

マイケルの素早い斬撃で負傷した夏太郎。
目の上を斬られただけとはいえ、こんな一切の躊躇なく連続殺人犯に刃物振るわれたらビビるでしょこんなの……。
しかし夏太郎は、土方の一言で一気に士気を回復させた。そのくらい、夏太郎は土方に強く憧れているんだろうな。

尊敬する人に「男子の向こう傷だ 来い」なんて言われたらそりゃテンション上がるよ。
札幌はバトルロイヤルと化していくが、夏太郎には生き残って欲しい。



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尾形を発見したヴァシリ

ヴァシリは、ついに追い求めていた尾形の姿を視界に収めた。それも向こうは全くヴァシリの存在に気付いていない。
このまま気付かれなければ、初弾は一方的に撃てる。それはスナイパーにとって大変な優位に立ったことを意味している。

樺太からやって来て、札幌で発見か……。ヴァシリの執念が実を結んだようだ。
ヴァシリの実力であればまず外すことは無いだろう。

しかしまさか尾形がここであっさりと殺されるだろうか……。

尾形が初激をかわし、スナイパー対決再びとなるか?

ヴァシリとの旅はここで終わるのか。それともまだ続くのか。
杉元たちに頭巾ちゃんの愛称で親しまれていただけに、寂しい最期は勘弁してもらいたいところだ。



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二階堂との戦い

遂に来た。改造人間二階堂VS杉元!

前回の網走監獄での戦いは、杉元が二階堂の義足に仕込まれた散弾を逆に利用することで杉元が勝利した。
二階堂は足の裏から散弾が打てるという、不意打ちの手法としては完全に近い手法を活かすことができなかったわけだ。
その際に右腕を失っていることを当然杉元は知っている。だから二階堂の右腕部分に足と同様に何らかのギミックがあると即座に推測できるだろう。

まさか二階堂も、有坂中将が仕込んでくれた箸だけが入っている状態のままにしてはおないだろう(笑)。
何らかの戦闘に役立つ武器を仕込んでこの戦場に赴いているはずだ。

二階堂が仕掛けてくるであろうトリッキーな戦術に対して適切な回避行動が出来るのかどうかは、この戦いの一つのポイントではないか。

二階堂の脚の仕込み銃は読者があらかじめ知っていた。
しかし今回の右腕ギミックは杉元と同じタイミングで知ることになる。



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それが何だかとても嫌な感じだ。

全く想像がつかないのだが、杉元がそれをまともに食らって窮地に立たされてしまうのはまずいと思う。
札幌に主要な登場人物たちが集結している以上、戦いは一度で済むとは思えない。
ここで負傷したらその後があまりにも不利だ。

良い材料としては、アシリパさん、白石の助力が期待できることくらいか。
特にアシリパさんは頼りになるし、チームプレイでこの局面を無事乗り切って欲しい。

以上、ゴールデンカムイ第251話のネタバレを含む感想と考察でした。

第252話に続きます。

ゴールデンカムイ最新第252話 貯酒室ネタバレ含む感想と考察。ビール工場内での戦い。
第252話 貯酒室前話第251話 札幌ビール工場あらすじ杉元チームは花火の上がった牛山たちの持ち場へ急ぐ。牛山は宇佐美上等兵の襟を掴んでいた。宇佐美が銃を撃とうとするが、牛山は銃身を持ち自分に向かないようにしてかわす。そこに鯉登、月島、菊田、二階堂がやっ...

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