ゴールデンカムイ最新第122話見る女の感想(ネタバレを含む)と考察。谷垣がインカラマッの「未来」を救う。

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第122話 見る女
ゴールデンカムイ122話 インカラマッ

第121話のざっくりとしたあらすじまとめ

温泉に入っている杉元たちを襲撃してきた都丹庵士と盗賊たち。

白石は都丹庵士がすぐに仕掛けてこないことから交渉の余地があると判断するが、都丹庵士は子供――チカパシを撃ちたくないだけだと白石を拒否。

都丹庵士がベストを脱いで自らの腕に巻き付ける。

リュウが猛然と都丹庵士に襲い掛かるが、腕のベストに噛みつかせてリュウの攻撃をやり過ごす都丹庵士。

その隙に散開する杉元たち。

尾形は岩陰に隠しておいた銃を手に取る。

ゴールデンカムイ121話 尾形

温泉のあちこちからバシャバシャと音がするので都丹庵士が動きを止める。

リュウは盗賊に捕えられる。

白石は森に逃げるが枝で顔面を強打する。

杉元は、逃げた先で盗賊に胸を刺されていた。

ゴールデンカムイ121話 杉元

さらに別の盗賊に得物で首を固定されるが、胸を刺している槍を引っこ抜いて盗賊ごと引っ張り寄せて蹴る。

谷垣は手に触れる柔らかい感触にチカパシかと掴むが、キロランケだった。

杉元は盗賊から奪った槍をブンブン振り回す。

都丹庵士が舌打ちで位置情報を探る。

驚く杉元。

都丹庵士は銃の引き金を引く。

その銃撃音で温泉で何かがあったことに気づくアシリパ。

森に逃げ込んだ谷垣とキロランケは状況分析を行う。

尾形が銃を持っていないことをまだ気づかれていないはず、と、苦境を打開する糸口を見つける。

尾形は銃を構えつつ、安全対策として空にしておいた薬室に弾を送り込むためにボルトを引く。

ゴールデンカムイ121話 尾形

そのわずかな金属音を捉えた都丹庵士。

松明を持ち森を進むアシリパは盗賊に捕えられる。

都丹庵士は尾形の立てたボルト音から銃持ちがいることを他の盗賊に向けて叫ぶ。

尾形が銃を撃つ。

銃弾はアシリパを捕まえていた盗賊の頭に当たり、飛び散った血がアシリパの松明を消す。

都丹庵士は銃声の方向に銃を乱射。

尾形は物陰に隠れて冷静に銃を構えながら機を窺う。

森の中にいるアシリパと杉元がアシリパを捕まえるような形で合流する。

血に塗れていることに気づいたアシリパは杉元を心配する。

反撃の機を窺っている杉元の背後に都丹庵士が迫っていた。

ゴールデンカムイ121話 杉元、アシリパ、都丹庵士

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121話の詳細は上記リンクをクリックしてくださいね。


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第122話

過去。

今よりも若いインカラマッがウイルクと別れる。

「本当に小樽を離れてしまうのか 寂しくなるよ」
ウイルクがインカラマッに向けて言う。

「さよならウイルク…奥さんとお幸せにね」とインカラマッ。

「インカラマッ…」
ウイルクはインカラマッに向けて、樺太の母の形見だ、と黒い着物を渡す。
「女性はあっという間に成長し変わってしまう…インカラマッはもっと綺麗になる」
「これを着てくれたらまた会えた時にすぐ分かる」
ゴールデンカムイ122話 インカラマッの着物

大切なものでは? とウイルクに問いかけるインカラマッ。

大切な友人だから、と答えるウイルク。

「ありがとう…でも私がウイルクの顏を見ることは二度と無い」
インカラマッが続ける。
「そういう運命と占いに出ています」

なんか、運命に囚われ過ぎているように思える。


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インカラマッと谷垣、キロランケが合流

現在。

インカラマッはウイルクから贈られた大切な着物を着て、灯りを片手に森を探索する。

谷垣が、インカラマッ、とヒソヒソ声でインカラマッに呼びかける。

インカラマッは同じヒソヒソ声で谷垣ニシパ、と返し、チカパシの安否を問う。

「隠れて動かないよう言っておいた」
谷垣は続ける。
「俺達と一緒に逃げれば撃たれてしまうかもしれないから…」

杉元のすぐそばに都丹庵士が迫っている。
カン、カンと舌をソナーのように使い、周囲を探っている。

杉元がおもむろにアシリパの矢筒に手を伸ばし、矢筒を開ける。

そのほんの小さな音を探知する都丹庵士。

杉元は都丹庵士が自分の行動を探知したのかと動きを止める。
ゴールデンカムイ122話 杉元とアシリパ

都丹庵士は杉元に向かわず、遠くにいる谷垣、キロランケ、インカラマッの気配を感じ取り、そちらへ歩み出す。

アシリパは沈黙している。

脱衣所に銃はありませんでしたけど…持ってこれなかったんですね、とヒソヒソ声でインカラマッ。

どこかに隠されたな、とキロランケ。

壊されてたら音で気がついたはずだ、と谷垣。
探しに戻るか? と続ける。

危機は続く。

都丹庵士の耳おそるべし。

杉元たちはツイてたな。

一方、全裸の白石はひとつくしゃみをし、倒れたままでいた。

リカパシはリュウの鳴き声を頼りに、暗闇を手探りで進んでいた。
「リュウ?」

白石とチカパシ、リュウも生きてる。良かった。

谷垣、キロランケ、インカラマッは、森からひたひたと迫りくるカンカンという舌の音に気付く。

こっちに来るッ 森の中を戻るのは危険だ、とキロランケ。
「俺に考えがあるから着いて来い」

キロランケを疑うインカラマッはキロランケの提案に乗るか考えている。

谷垣は、逡巡しているインカラマッを行こうと促す。
「信用できない気持ちも分かるが今は一緒に協力するしか無い」

キロランケにアイヌ皆殺し疑惑をかけたインカラマッとしては気が気じゃないだろうな。


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湖に逃げるキロランケ達

キロランケたちは湖のほとりに出た。

「昼間湖畔に丸木舟を見つけたんだ」
ヒソヒソ声でキロランケが続ける。
「湖を渡って大きく回り込めば奴らに見つからないで旅館へ行けるはずだ」

谷垣は、インカラマッに向けて手を伸ばす。
「早く乗れ どうしたんだインカラマッ」

すみませんと謝罪し、泳げないと言うインカラマッ。
「そして、とても嫌な予感が…」

「俺はガキの頃からこういう舟に乗って夜だろうが漁へ行った」
キロランケが自信を持って続ける。
「扱いには慣れている」

背後からカンカンという都丹庵士による舌の音がどんどん近づいてきている。

「インカラマッに消えてほしけりゃここに置いていって殺させるはずだ」
キロランケが必死にインカラマッを説得する。
「さっさと乗ってくれッ」

その言葉に、ついにインカラマッは決心し、舟に乗る。

疑惑の人物の言葉さえも頼りにしなくてはいけない危機。

果たして盲目の追跡者から逃げることができるのか。

「静かに漕げ」
キロランケが続ける。
「音を出すな」

舟が進んでいくと、ポチャン、と音がする。

魚か? と谷垣。

ポチャン、ともう一回音がする。

都丹庵士が銃を構えている。
「もっと左だ もう一度投げてみろ」
他の盗賊による投石が船にヒットする。

カァン

「小石?」とインカラマッ。

距離を計ってるんだ、と谷垣。

次の瞬間、都丹庵士はキロランケたちの乗る舟に向けて銃を乱射する。

谷垣がインカラマッを守るために覆いかぶさる。

谷垣に弾が一発命中する。

谷垣ニシパ、と呼びかけるインカラマッ。

舟はバランスを失い横転する。

舟の縁に頭をぶつけてしまったインカラマッは湖の底へと沈んでいく。
ゴールデンカムイ122話 インカラマッ

狙い撃ちになっていしまった。

被弾した谷垣。

水底へと沈むインカラマッ。

ピンチだ。


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「未来」を受け入れるインカラマッ

インカラマッは三船千鶴子を思い出していた。

運命と受け入れるインカラマッ。抗う谷垣。

インカラマッは水中で、すっと目を開く。
すると、ヒグマの群れが自らを囲んでいるのが見える。
ゴールデンカムイ122話 インカラマッ

(なるほど…そういうことか)

(あなた達はわたしを『送って』くれているのね)

(これが運命)

(あの人の顏を二度と見ること無く死んでいく)

(やはり占いのとおりになった)

インカラマッは自らの運命を受け入れたように体を横たえる。
閉じた目から流れていく涙。

運命を受け入れたインカラマッ。

未来は変えられないという思想がここ一番で生き抜く力を奪うのか。

そこへ、大きな谷垣の姿が現れる。

谷垣がグッと力を籠めると服が弾け飛ぶ。
ゴールデンカムイ122話 谷垣
弾け飛んだボタンはヒグマにヒットする。

谷垣は、大きな手でインカラマッを包み込む。

谷垣は、インカラマッを抱えて水面へと向かっていた。

「大丈夫だインカラマッ」

「力を抜け…!!」

「俺が泳いで引っ張るから」

「湖畔はどっちだ?」

水面に出たが体力を失い、徐々に力尽きていく谷垣。

推進力を失い、水面から再び水底へ沈みそうになる。

(谷垣ニシパ!)インカラマッが心の中で呼びかける。

(沈む…)
今にも力尽きかけている谷垣。

インカラマッを連れていこうとするヒグマを追い払った谷垣。

インカラマッにとっては谷垣は運命に抗う強い人間に見えているのか。

せっかくインカラマッを「未来」から救ったのにあと少しで助からないのか……。

「未来」から解き放たれたインカラマッ

キロランケが谷垣とインカラマッを抱き寄せる。
「よし頑張ったッ」
「あともう少しだッ」

キロランケは、危うく溺れ死ぬところだった谷垣とインカラマッを力強く舟に向けて泳ぎ引っ張っていく。
ゴールデンカムイ122話 キロランケ、谷垣、インカラマッ

インカラマッは自らを助けるキロランケの姿に驚きを隠せない。

裏切るとばかり思っていたキロランケに助けられれば、それは驚くわ。

水面に上がったキロランケ、谷垣、インカラマッ。
岸へ泳ぎ着き、疲れのあまりその場に体を横たえる。

インカラマッが、谷垣ニシパ撃たれてるはず、と谷垣に呼びかける。

谷垣は、大丈夫、と答える。
「尻を貫通した」

インカラマッが唐突に吹き出す。

おい笑ってるのか? と谷垣。

インカラマッは、変な夢を見たから思い出し笑いだと説明する。

「のん気なもんだ…こっちは死にかけたのに」
谷垣が続ける。
「自分を護衛させるために俺の情を利用してるのなら効果は充分だろう」

インカラマッは谷垣に覆いかぶさってキスをする。

運命は変えられる、と喜ぶインカラマッ。

「邪魔して悪いけど逃げたほうがいいぜ」
忘れられていたキロランケが棒読みで言う。

キロランケ居辛い(笑)。

とりあえず谷垣はインカラマッを色々な意味で救った。

水中から、そして抗えないと信じきっていた「未来」から。

一人銃を携え戦う尾形。

尾形の撃った弾は盗賊に命中する。

しまった、と焦る都丹庵士。

尾形は次の弾を装填する。

都丹庵士は、夜が明けるのを感じ、これから自らの優位が覆ることを悟るのだった。

さぁ反撃開始。

感想

インカラマッは水底へ沈みながら、自らの見る運命を不可避なものとして静かに受け入れていた。

しかし谷垣に、そして疑の目を向けていたキロランケに命を救われたことで、自分の見ていた運命は変えることができることを確信した。

ある意味、これまでのインカラマッは占いに呪われていたと言っていいのではないか。

インカラマッの運命思考。

そして、それを谷垣が変えた。

キロランケのインカラマッに対する振る舞いもまたインカラマッを変えたと言って良い。

とりあえず、キロランケに対する疑いはインカラマッの中で大分晴れたのではないか。

しかし、まだキロランケの指紋の件があるし、キロランケの無罪は100%確定とはいえないだろう。

個人的にはキロランケは好きだから、アイヌを皆殺しにしたというのは間違いだと思いたい。

完全な丸腰で襲撃を受けるも、犠牲を出すことなくなんとか切り抜けた杉元たち。

いよいよ都丹庵士に反撃できるわけだ。

次回が楽しみ。

以上、ゴールデンカムイ122話ネタバレ感想と考察でした。

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123話の詳細は上記リンクをクリックしてくださいね。

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