ゴールデンカムイ最新第119話コタンコロカムイの感想(ネタバレを含む)と考察。盗賊都丹庵士(トニアンジ)登場。強そう……。

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第119話 コタンコロカムイ

第118話のざっくりとしたあらすじまとめ

豚小屋で作業している門倉と新入り。

新入りに、引っかかって転ぶから刀を置いてから、木箱を運び出してくれと命令する門倉。

新入りが木箱を探すも見つからない。
そこへ現れた金槌を持った囚人。

新入りが振り向くとそこにも同じく金槌を持った囚人がいる。

挟み撃ちを受けるも難なくふたりの囚人を撃破した新入り。

そんな新入りを見て恐怖した門倉は新入りに見つからないうちに豚小屋を去る。

汚れた服を着替えるために監獄へ戻る新入り。

門倉は新入りを始末したと犬童に虚偽の報告を行う。

犬童はそれを信じ、役立たずだと思っていた門倉を見直すと門倉に告げる。

報告が嘘にも関わらず全く気に病む様子もなく、堂々としている門倉。

場面は変わって、郵便局の前で電報を出そうと待ち構えていた兵士を射殺した夏太郎。

これで自分の不始末を尻拭いできた、と土方に報告するために馬を飛ばす。

一方、釧路新聞社では土方と永倉が有能だと噂の記者を尋ねていた。

遊軍記者として臨機応変、縦横無尽の働きが噂になっている記者。
それは一握の砂で有名な詩人、石川啄木だった。

杉元、アシリパたちはアシリパの叔父にあたる人物と行動を共にしていた。

その人物曰く、もうすぐ村の大切なペカンペの収穫時期だが、最近、村に現れる盲目の盗賊集団に奪われてしまうかもしれないという。

その盗賊集団の頭目は全身に奇妙な刺青があるという話を聞き、刺青人皮を集めている杉元たちの目に光が宿る。

ゴールデンカムイ最新第118話尻拭いの感想(ネタバレを含む)と考察。新入りの強さ...
第118話 尻拭い第117話のざっくりとしたあらすじまとめ杉元、アシリパ、白石、尾形、谷垣、インカラマッ、キロランケ、チカパシが合流。インカラマッから、キロランケがアシリパの父ウイルクを殺害したことを聞いたアシリパがキロランケを問い詰める。インカラマッ...

118話の詳細は上記リンクをクリックしてくださいね。


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第119話 コタンコロカムイ

「盲目の盗賊たち… 頭目は網走脱獄囚24人のひとりか」
杉元が呟く。

「白石 なにか心当たりはあるか?」
アシリパが白石に問いかける。

噂には聞いてるぜ、と白石。
「おそらく手下の盗賊も全員網走監獄の囚人たちだ」
「『暗号の刺青持ち』は頭目ひとりだけどな」

そんなに盲目の囚人がいたのか? とキロランケが白石に問う。

それは硫黄山で苦役させられた囚人だ、と言う白石。
塘路湖から北、摩周湖と屈斜路湖の間に硫黄山があることを指摘する。

インカラマッが白石の言葉を継ぐ。
「アトゥサヌプリ 『裸の山』という意味ですね」

白石が説明する。

かねてから硫黄山に関しては、派遣された囚人は無事に戻って来れないと噂になっていた。

かつて全国一の硫黄の産出量だった鉱山で火薬などの原料を得るために重要な場所だった。
しかし、硫黄山から絶えず噴出する亜硫酸ガスは人間の目を破壊する。
採掘にかり出された囚人は次々と失明していった。
明治29年に囚人による採掘が中止されるまでに半年間で42人も亜硫酸ガスで死んだ。
盗賊の親玉はその時の生き残りで、失明してからのっぺら坊に刺青を彫られたのだという。

ブラックなんてもんじゃないな。

まさに本来の意味での奴隷だと思う。

そんな扱いを受ければ社会に敵意を向けるモンスターになってもおかしくない。

場面転換。山道。

「旦那 ちょっと急ぎますぜ」
業者が男を馬に乗せて走っている。
「近頃このあたりじゃ天狗の盗賊が出るんですよ」

「なにぃ? 天狗~?」
男が呟く。

「ここらで夜の送迎はしたくなかったんだよなぁ」
業者は、こわいこわい、と続ける。

「護身用の拳銃を持ってる」
馬に乗っている男は酔っぱらっていて気が大きくなっている。
「天狗の鼻をぶち抜いてやるわぁ」

その時、カンカン、と森の奥から何かの音が響いてくる。

なんか音がしなかった? と業者が呟く。

再び、カンカンと音が響いてくる。
「天狗のゲタの音だ」
業者が恐怖を滲ませる。
「天狗が山から下りてくる」

カンカンとしきりに音が鳴る。

馬車に近づいていく何かは草履を履いて走っている。
しかしカンカンと響く音。

何か――盗賊たちはたちまち業者の目の前に姿を現す。

「こいつが天狗か?」
馬に乗っている男が続ける。
「下駄を履いとらんぞ」

盗賊は銃を構えている。
「2歩ひだりへ」
業者に言い放つ。

「え?」
業者は固まっている。

「テメェの生き死にがかってるのに聞き逃すな」
盗賊が業者に命じる。
「2歩ひだりへ動け」

「なんで?」

盗賊は業者の「なんで」という問いかけに「馬に当たる」と簡潔に答える。

盗賊の銃が火を噴き、業者のランプを破壊。

辺りは一気に闇に包まれる。

「馬と金を置いていけ」
業者は馬に乗っている男を置いて森に逃げ出す。

男は、この野郎ッ、と銃を取り出そうとする。

しかし盗賊は男に振り返ることなく発砲し、男を一発で仕留める。

盗賊の名前は都丹庵士(トニ アンジ)といった。
ゴールデンカムイ119話 都丹庵士

盲目ならではの感覚を使いこなしている。

視覚を聴覚で補っている強敵、という印象を受ける。

耳に装備しているのは集音装置だろう。

当初は何故かフクロウっぽいなと思ったけど、ねずみっぽい(笑)。


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場面転換。

白石が説明を続ける。

閉山されたはずの硫黄山は密かに操業再開した。
鉱山の経営者に犬童が網走監獄から囚人を送り込んで働かせている。
白石が網走監獄にいた頃は失明して働けないはずの囚人すら硫黄山から帰ることはなかった。

「おそらく都丹庵士の手下どもは最近殺される前に硫黄山から逃げた囚人だろう」
白石が結論付ける。

これは強敵になりそうな予感。

誰も死ななければいいけど……。

場面転換。塘路湖の近隣のコタンから北へ約60キロの位置にある屈斜路湖。

シマフクロウが森の近くを飛んでシマフクロウが罠に引っかかる。

「やったぞ杉元!!」
暫く時間が経過して、罠の様子を見に来たアシリパが喜ぶ。
「コタンコロカムイが罠にかかってる!!」

でけえフクロウだな、と杉元。

羽を広げたら杉元より大きい、と答えるアシリパ。
「屈斜路湖に住むアイヌはイナウキケを川の浅いところに沈めて魚と勘違いして舞い降りたシマフクロウを捕まえる」
「慎重に罠を外せ杉元」

「大丈夫…」杉元が罠を外す。
「なんか大人しい」

「気を付けろ杉元」
アシリパが杉元に注意を促す。
「コタンコロカムイの目を傷つけるな」

なんで? とアシリパに聞き返した杉元の耳にフクロウが噛みつく。

「いててっ 耳ちぎれる」

フクロウが離れていく。

「あっ!! 逃げられるぞッ」とアシリパ。

杉元はフクロウに向けて銃を構える。

「目には当てるな!!」とアシリパが叫ぶ。

放たれた銃弾は見事フクロウに命中する。
アシリパが落下していくフクロウに駆け寄っていく。

よかった、当たった、とホッとする杉元。

「杉元 大当たりだ」
アシリパがフクロウを見る。
「目を撃ち抜いてる」

「ごめん目玉しゃぶりたかったか?」
杉元が続ける。
「残ってる方はアシリパさんにあげるから」

アシリパはフクロウの目を傷つけてはいけない理由を説明し始める。

とある村長が獲ったコタンコロカムイを解体している時に小刀で目を傷つけた。
すると、次第にその人の目が見えなくなった。
神威を怒らせると目から光を奪われる。
屈斜路湖畔に住むアイヌの言い伝えだという。

杉元はアシリパの説明を受けてとても不安げな表情になる。

「まあ迷信だから気にするな」
杉元に気を遣うアシリパ。
「それにしてもよりによって目に当てるとはな…うまいんだかヘタなんだか」
そして、穏やかにため息をつく。

「尾形にはナイショだよ?」と杉元。

フクロウを手にコタンへ向かう杉元とアシリパ。

フクロウが狩られているのは辛い。

でも生きるためには仕方ないわな。

アシリパさんの杉元に向ける態度が優しいなぁ。


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着くなりフチのおじさんが声を荒げる。

「おいアシリパ このカムイ目を撃たれてるじゃないかッ 知らねえぞコレ」

「あの男が撃っちゃった」
アシリパが答える。

アシリパは、さきほどの杉元のお願いを忘れて、杉元がバレたくなかった尾形の前でスルッと暴露する。

あーあ。

杉元かわいそう(笑)。

進む解体作業。

アシリパがフクロウに関して説明していく。

心臓もコリコリして美味い。
気管を中心に舌などはチタタプにする。
チタタプには脳みそも加える。

「谷垣お前まだチタタプやってないな?」
アシリパが谷垣二問いかける。
「フチのところでやらなかったのか?」

谷垣は首を横に振る。

「チタタプ処女かよ源次郎ちゃん」
白石がからかうように言う。
「チタタプってきちんと言えるかなぁ?」

「チタタプチタタプ」
谷垣は素直にチタタプと唱えながら作業を行う。

「おぉ~上手いじゃねぇか」
杉元が谷垣を褒める。
「ほんとに初めてか?」

谷垣は頬を赤く染める。

谷垣かわいすぎる。

チタタプ完成が完成し、アシリパが「クチ開けろ」と言う。

言われるまま、一同がエサを待つ鳥の雛ように並んで口を動かしている。

「すっかり餌付けされてる」と谷垣。
ゴールデンカムイ119話 杉元たち

かわいい(笑)?

アシリパが説明する。

東に住むアイヌにとってコタンコロカムイはヒグマよりも位の高いカムイ。
木のウロで捕まえた雛は持ち帰って子熊よりも大切に育てる。
(天に)送る儀式は飼い熊を送るよりも厳粛に行われる。

「シマフクロウは鮭を捕まえても皮が軟らかい喉の肉だけ食べて残すから川漁が中心の地域に住むアイヌには大切にされたんだよ」
キロランケが説明を続ける。
「コタンコロカムイは村を守護するカムイで闇の奥から忍び寄る魔物を大声で怒鳴りつける」

アシリパのおじさんが口を開く。
「もうすぐ新月になる」

前の新月のときは隣の村が襲われたという。
カムイに頼っていても村は守れない、と覚悟を決めるおじさん。

「新月の夜に盗賊がこの村を襲って来たら村の男達も命懸けで戦う覚悟だ」

その時、村で飼っているフクロウの鳴き声が響く。

「!?」驚く杉元。

「コタンコロカムイが呼んでる」とアシリパ。

森からはカンカン、という音が響く。

早速、盗賊と激突か。

都丹庵士の実力の程は?

ゴールデンカムイ第119話コタンコロカムイのネタバレ感想と考察でした。

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次回120話の詳細は上記リンクをクリックしてくださいね。

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