ゴールデンカムイ第80話伝言の感想(ネタバレを含む)と考察。炭坑内に取り残され絶体絶命の杉元。そして江渡貝が鶴見中尉に残した伝言とは。

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第80話 伝言

ゴールデンカムイ第79話大非常の感想(ネタバレを含む)と考察。夕張炭鉱でのトロ...
第79話 大非常前回第78話の感想記事は上記リンクをクリックしてくださいね。偽の刺青を手に炭坑へ逃げ込む江渡貝と月島軍曹。追う杉元、白石。静観する尾形。杉元、白石から逃げるためにトロッコに乗った江渡貝と月島軍曹は坑道に侵入する。「このまま坑道に入って...

前回第79話の感想記事は上記リンクをクリックしてくださいね。

坑道爆発に巻き込まれた杉元、白石の運命は? そして江渡貝の贋物は鶴見に渡る。

刺青人皮判別

炭坑内を江渡貝、月島の後をトロッコで追う杉元と白石はガス爆発に巻き込まれる。

酸欠で咳き込む杉元。
傍らの白石は気を失っている。

炭坑爆発という災害の収め方は炭坑内の空気を遮断することであり、
来た道を戻ろうと白石を担いだ杉元は塞がれた壁に行き当たっていた。
杉元
杉元は銃床で壁を殴りつけるも壊せないでいたが外気を吸える程度の小さな穴を開けることに成功。

そこに気を失っている白石の顎を上げさせて気道を確保、空気を吸わせようとしている杉元。
白石と杉元

(息を吸えッ)(お前に死んでもらっちゃ困る…!)

(クソ…こんなところで…)

奮闘むなしく失われていく杉元の意識。

そこへ壁をぶちやぶって突進してくる牛山

牛山

杉元、面倒見がいいというか仲間思いというか。

こういうとこがきちんと主人公してると思う。

牛山は良いところに出てきた。
パワー系であり、今のところトップクラスの実力者だわ。

というか、これはもはや人間じゃないな(笑)。


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杉元と白石は牛山に担がれて
キロランケ、アシリパの待つ炭坑入り口に辿り着いた。「よぉ嬢ちゃん また会ったな」

アシリパに言う牛山。

チンポ先生ェ……
カサカサのはんぺんを差し出すアシリパ。

「ハンペンまだ持ってるうッ!!」と突っ込む杉元。

良かったねアシリパさん。

でもチンポ先生はやめてくれ(笑)。
かわいいけど。

そして、牛山はその呼び名を受け入れたらいかんって。

あとハンペンここまで持ってくるのはさすがに物持ち良すぎ。


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水を飲む杉元と白石。一息ついたところで牛山に尋ねる杉元。

「なんであんたがこんなところに」

「連れと夕張に来ていたがふらっといなくなってな」と牛山。
「探していたらお前らがトロッコに乗ってるのを見つけたんだ」

「連れ?」牛山の後ろにいる男を見る杉元。

「しょうがねぇ」そこには尾形がいた。
「そいつら連れてついてこい」

「お前はたしか鶴見中尉のとこの…」固まる杉元。
「なんで牛山と?」

尾形キター!

杉元とは1巻以来か。あれだけの死闘を演じた相手が目の前にいるのは
さすがの歴戦の勇士である不死身の杉元も驚くわ。

主要人物の運命がまた絡まってきました。

面白い。


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場面は江渡貝の館へ。
尾形
「贋物は…おそらくこの6体の剥製を利用して作られた」
密集する、上半身の皮がきれいに剥がされた6体の男の剥製を前に説明する尾形。絶句する杉元、アシリパ、キロランケ、牛山の一同。

ナチュラルに狂った絵だと思う。

人体の剥製って時点で狂気じみてるのに
それが6体そろっていて、なおかつ
上半身の皮がきれいに剥がされている。

それなのに人体は原型を留めている。

剥製屋の江渡貝の死は確認した。
屈強な月島軍曹の死体が出てこなければ6枚の刺青人皮の贋物が出回ると尾形。
「本物か贋物か」ドアを開けて入ってくる男。

「この忘れ物がどっちなのか判別する方法を探さねば」
猫と猫が咥えていた刺青人皮を手に入室してきたのは土方歳三だった。

贋物の存在に気づいた一同。
これが出回ったら刺青人皮収集及び金塊の所在位置の暗号解読において相当余分な労力を払うことを覚悟しなくてはならない。

江渡貝の館に一枚贋物があったから残りの5枚が贋物として杉元ら一行の刺青人皮探しにおいて邪魔になる。


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場面転換。

月島軍曹は生き残り、刺青人皮を手に小樽の宿の一室で
鶴見中尉の前で直立していた。

「芸術家の本懐は作品を世に残すことだ」頬にあてていた刺青人皮を嗅ぐ鶴見中尉。
「そしてそれがこの世に大きな影響を与えるものであればこの上ない」

「江渡貝は最後に鶴見中尉に伝えることがあると…」と月島。

坑道の残骸に埋まり、閉じ込められた江渡貝の最後を思い出す月島軍曹。
鉄です」「鉄と伝えてください」
「鶴見さんなら!!」「あのひとならそれだけで分かるはずです!!」
江渡貝

月島軍曹はその後、坑道に川の水が注水され江渡貝の生存が絶望的であることを伝える。

「……ご苦労だった」ゆっくり言う鶴見。「ゆっくり休め月島」

「はい」下がる月島軍曹。

江渡貝は健気だなぁ。認められた相手に恩を返そうということか。

鶴見は人心掌握に長けているなぁと思う。

さすがは情報将校。


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「鉄…」「鉄…」江渡貝の最後の言葉の意味を考えている鶴見中尉。

江渡貝はタンニン鞣しにこだわっていた。

手間のかかるその方法は江渡貝が鶴見だけに話した内容。

鶴見中尉は雨に江渡貝の手袋を晒す。

(鶴見さん!この手袋濡らしと時は気を付けてくださいね!)

あるものに触れると黒く変色してしまうんです

雨に晒した手袋を鉄瓶に押し付ける鶴見中尉。

手袋に鉄瓶の模様が移った。
刺青人皮判別
水に滲み出たタンニンが「鉄」に反応したことで、江渡貝が残した最後のメッセージが刺青の贋物の見分け方だったことを看破する。

(彼の命と引き換えた贋物の刺青人皮5枚)
(決して無駄には使うまい)

なるほど、江渡貝の館での鶴見と江渡貝のやりとりは伏線になっていたということか。

個人的に皮製品が好きで、実際にタンニン鞣しの商品をもっているけど
年々微妙にその色や濃淡が違ってきて変化していくのがとても楽しい。

購入の際に、作り手のこだわりが強い商品だなぁという印象はあった。

一体杉元の一行は贋物の刺青にどう対処するのか。

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前回第81話の感想記事は上記リンクをクリックしてくださいね。

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