ゴールデンカムイ最新第262話札幌麦酒宣伝車追跡劇ネタバレ含む感想と考察。宣伝車VSポンプ車のカーチェイス。

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第262話 札幌麦酒宣伝車追跡劇

前話第261話 あらすじ

菊田特務曹長が合流したことで、第七師団はいよいよ撤退を開始する。

尾形はヴァシリとの戦いに集中し始めていた。
ヴァシリの動きを読もうと思考を回転させる。

一方ヴァシリは、尾形の思考を読み、その一歩先を考えていた。

一方杉元は海賊を発見し、銃剣を構えて突っ込んでいく。

しかし海賊は長い髪を鞭のようにして杉元の目に当てて杉元の突きをかわし、銃身を掴んで杉元の鼻先を蹴る。

しかし杉元は怯むことなく右ストレート、続けて銃の持ち手の底面を海賊の顔に叩き込む。

崩れ落ち、降参の意思を示す海賊に、銃弾を撃ち込もうとする杉元。

発砲するタイミングより早く、駆け付けてきた白石が銃身を持ち上げることで海賊を助ける。

白石は海賊を仕留めたらアシリパの行方が掴めなくなると杉元を説得する。



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助けに行くよりも、ここにある分の刺青人皮と自分がアイヌから聞いた情報で暗号が解けないか試そうと持ち掛ける海賊。

杉元は、ふざけるなと吐き捨ててアシリパを探しに向かった先で拘束された消防団の男たちを発見する。

第七師団は消防組から奪った衣装で消防組に扮し、蒸気ポンプを運ぶ馬車に乗って逃げていた。

消防組の格好をした鶴見中尉達はヴァシリの目をかいくぐっていることに気付いた杉元は、馬車で逃走している鶴見中尉に追いつくために、馬がいないかと男に訊ねる。

そこに、海賊が白石に肩を借りてやってくる。
「さっき中で良いものみつけた」

海賊が見つけていたのはビールの宣伝用の車だった。
海賊は杉元と白石を乗せて第七師団に追いつくべく車を走らせる。

第261話の感想記事です。

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第262話

追跡

土方たちは積み荷に偽装したジャックの死体を馬に設置していた。

その作業をしている現場を杉元たちが乗るビール宣伝車が走り抜けていく。

すぐさま馬を駆って宣伝車を追うのは土方だった。

馬で追いついてきた人物が土方だと確認した杉元は、速度を落とし、土方と会話をする。
アシリパが消防組に変装した兵士たちにさらわれたと端的に状況を説明する杉元。

白石は助手席の窓から大きく身を乗り出し、周囲を見渡す。
そうして消防組を発見した白石の指示で、海賊は第七師団を追跡するのだった。

しかし運転操作を誤り、道を外れてしまう海賊。

白石は海賊が背中に傷を受けて出血していることに気付く。
「お前…酷い出血だぜ」



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勇姿

笑みを浮かべる海賊。
「これが王者になる男の勇姿ってやつだ よく見て憶えておけシライシ 忘れるなよ」

第七師団は追手の存在に気付き、その追跡を食い止めるために鯉登少尉を含めた第七師団兵が杉元たちの宣伝車を迎え撃とうとしていた。
真正面から走ってくるビール宣伝車に向けて銃を構える第七師団兵たち。
「引きつけて撃て!!」

「やばいやばい!! 止まれ!!」
第七師団兵たちが銃を構えている事に気付いた杉元が海賊に指示する。

海賊は急に右に曲がり、家の入口から中へと車で突っ込んでいく。

家の中を車で通過し、外に飛び出ると、鶴見中尉たちの走らせているポンプ車に追いつきつつあった。

行け! という鶴見中尉の号令で、ポンプ車の両サイドを走っていた馬が左右に散開していく。



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馬はいずれもアシリパを入れて運ぶのに十分な大きな袋を馬に載せていた。
足の速い馬にアシリパを乗せている、ポンプ車に載せているなら護衛の馬を散らさないと言う海賊。

しかし杉元は、鶴見中尉は自分たちがそう思うことは読んでいると指摘し、馬を追おうとしていた海賊を踏みとどまらせる。

土方が一頭の馬を追って行ったのを確認した杉元は、自分たちは蒸気ポンプを追うと方針を定めて、鶴見中尉を追う。

杉元は宣伝車の室内から出て銃で鶴見中尉を狙おうとしていた。
しかしポンプが邪魔をして狙えない。

「横につける!!」
速度を上げる海賊。



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被弾

ポンプ車の鶴見中尉が座っていた席に、誰も座っていない。
鶴見中尉はポンプ車の前方に隠れて、銃で杉元たちが追い付いてくるのを待っていた。

鶴見中尉が放った銃弾は海賊の腹部に当たる。

運転できなくなった海賊に代わり、助手席の白石が運転席側に身体を乗り出し、ハンドル操作を始める。
「しっかしろボウタロウ!! どこを撃たれた!!」

苦しそうに天を仰ぐ海賊。
(あーあ…)

ふらつきながらも宣伝車はポンプ車に追いつきつつあった。

ポンプ車の最後尾で追手を待ち構えていたのは菊田特務曹長だった、



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両手に拳銃を握り、宣伝車に銃口を向けていた。

海賊は白石を右手でどかし、車体の壁に押し付ける
そして、菊田特務曹長が連発した弾が何発も海賊の腹部に命中する。

「房太郎ッ!!」

運転者を失った宣伝車は、徐々に鶴見中尉たちに離されていく。

「追って来られんようです」

「よし。」

鶴見中尉と菊田特務曹長は追跡が止まったのを確認し、引き続きポンプ車を走らせていく。

しかし杉元は宣伝車が速度を落とす前に、鶴見中尉のポンプ車に飛び移っていた。



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感想

退場

海賊房太郎退場か……。

ここまで滅茶苦茶に被弾してしまうと、不死身の異名を持つ杉元であっても生き残ることは出来ない。

海賊が白石に自分の勇姿を憶えておけと言ったあたりからフラグが立ったのを感じたが、やはりこうなってしまった……。なんかキロランケが退場した時とまではいかないけど、それに近い喪失感がある。また一人惜しい男を亡くした。
海賊はそこまで長く杉元たちと一緒に旅をしてきたわけではない。しかしここまで喪失感を覚えるのは、彼の白石やアシリパさんに対して見せた思いやりや、何より王様になるという大きな目標やその動機を知ってしまったことが大きい。

不幸な身の上が無ければ網走監獄に入るような人生とは無縁で、ひとかどの人物になっていたと思う。これを言ったら他の全ての刺青囚人に多かれ少なかれ当てはまってしまうんだけど、運がなかった。
しかし運はなかったけど、それで腐ることなく自分で立てた途方もない目的に向かって突き進んでいく生き方はかっこいいと思う。



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なぜ海賊は白石の代わりに銃弾を受けたのか。
海賊の代わりにハンドルを握るため運転席に身を乗り出した白石をそのままの位置に保っておけば、菊田特務曹長の連射を食らったのは白石だった。だが海賊は重傷を負いながらも、白石の体を右手のみで、しかし驚異の膂力で持ち上げて、銃弾の射線からどかした。

最初に腹に受けた鶴見中尉からの一発が致命傷だと悟って、その後の菊田特務曹長の二丁拳銃による連射から全くの無傷の仲間である白石を救うというのは合理的ではあるんだけど、海賊は決してそんな計算で動いていたわけではない。

やはり、海賊にとって白石は単に網走監獄で一緒になった間柄ではなく、大切な友達だったということだろう。

果たして自分が海賊の立場だったら実行できただろうか。そして自分の死が避けられない状況になったとしても、その身を投げ出して救いたいような仲間がいるだろうか、そんな仲間を持てるだろうか、などと考えてしまった。



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きっと白石は、その後の人生を通して彼の最期の願いを聞き届けるだろう。
海賊房太郎という男を語り継いでいく。海賊は白石がきちんと自分の目標や動機をわかってくれた上でそうしてくれると信じて、志半ばで逝く無念の思いに駆られつつも、安心して逝けたのではないかと思う。

まともに車を動かせる海賊がいなくなり、鶴見中尉に振り切られたと思ったら、我らが杉元が鶴見中尉のポンプ車に乗り移っていた。

海賊の決死の運転が無ければ、追いつくことは出来なかった。こうなったら、杉元はアシリパさんを助けられないということは許されない。

鶴見中尉の車にアシリパさんが乗っているとは限らない。しかし次回は少なくとも菊田特務曹長や鶴見中尉との戦いになると思う。

もしポンプ車から馬で離れていった第七師団兵がアシリパさんを運んでいたとしたら、頼りになるのは土方だ。

果たして杉元たちはアシリパさんを奪還できるのか。

以上、第262話のネタバレを含む感想と考察でした。

第263話に続きます。

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第263話 海賊房太郎こと大沢房太郎前話第262話 あらすじ杉元、白石を乗せて、海賊は第七師団に追い付くべくビールの宣伝車を走らせていた。その様子に気付いた土方は、杉元からアシリパが攫われたことを知る。海賊は第七師団に追い付くべく宣伝車を走らせていた。追...

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