ゴールデンカムイ最新第218話砂金堀り師たちネタバレ含む感想と考察。第217話あらすじ。平太から金塊掘りのレクチャーを受ける杉元たち。

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第218話 砂金堀り師たち

前話第217話 北海道にてのあらすじ

尾形の追跡

尾形はアシリパたちが泊まっていた旅館を探し当てて、女将に話を聞いていた。

海軍が連絡船に乗ったその女の子を追いかけた末に砲撃したことが噂になっていると女将。

尾形からの女の子が捕まったかどうかという質問に、女将は、北海道の近海で船から流氷に下りて逃げたと答える。

それを聞きニヤリと笑みを浮かべる尾形。



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尾形は連絡船に乗船していた。
しかし乗組員は船賃がないという尾形の処遇に困り、船長に判断を仰いでいた。

尾形は、日露戦争の樺太作戦で負傷してから今まで寝た切りだったと自分の偽りの身の上を語り出す。
「年老いた両親の待つ北海道へ帰りたいのですが……船賃がありません」
船賃の代わりと言ってはなんですが、と頭を下げながら、尾形は両手に乗せた魚の干物を船長に差し出す。
「棒鱈です」

尾形の身の上に同情し、涙を流す船長。
「……乗りなさい」



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クマに襲われた男

男は激しく息を切らせて、森の中を必死にクマから逃げていた。

後ろを気にしながら走っていたため、枝で額に横一文字の引っかき傷ができる。

しかし懸命に逃げていたにも関わらず男はクマを振り切ることができない。

男はあえなくクマに捕まり、雪上に押し倒されてクマに食われていた。

くちゃくちゃと男の肉を食べることに夢中のクマ。

男の腰にはクマの意匠が凝らされた小物入れがある



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穴熊猟

杉元たちはアイヌと森の中を進んでいた。

アイヌの連れていた犬が雪上に黄色のシミを見つける。

そのシミはヒグマの息でできたもので、それがある付近には必ずヒグマの巣の入り口があるのだとアイヌは杉元に説明する。

アイヌはヒグマの巣らしき穴の周辺の雪を取り除き、3本の木の棒で三角形を作り、穴に設置する。

その意図を杉元に説明するアシリパ。

熊は抱き込む動作をしてしまう。
その習性を利用し、穴から出てきた熊に設置した木の棒を引き込むようにさせて穴の中に閉じ込め、その隙にクマを狩る。
つまり最初に設置した3本の木の棒の仕掛けは、アイヌの知恵だった。



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見事にクマを狩ったアイヌは、自分たちだけではクマを持ち帰ることはできないので、翌日みんなで取りに来るのだと言って、一本の木の棒を付近に立てる。
それはネウサラカムイと言って、一人取り残されるクマが寂しくないように、一晩中クマの話し相手になってもらう神だった。

杉元はほっこりしながらその説明に対し、やさしい…、と呟く。

アイヌは、クマは山奥の神であり、心の良い人の飼う猟犬に自ら捕まったり、矢に当たりに来ると考えられているので、クマを獲ったら丁重に扱うのだと説明する。
「そうすればその人のところにクマの毛皮を着たカムイがどっさり肉を持って何度でも遊びに来る」



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ウェンカムイと砂金

杉元たちはアイヌのコタンに戻っていた。

コタンの家々を眺めながら、このアイヌのチセ(家)を見ると北海道って感じがする、と杉元が呟く。

「戻ってこれたな 北海道に……」
アシリパが答える。

アイヌの家の中で寛ぐ杉元たち。

アシリパはスルクオプという器具で調合した矢毒を矢尻に仕込んでいた。



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これは本当に死ぬから次はしっかり避けろよ、とアシリパに声をかけられて白石は顔を青くする。
「もうやめてぇ~?」

狩りも良いが、これからどうするんだ? と話を切り出す白石。
「俺たちだけで金塊を見つける『策』はあんのかい?」

やはり鶴見陣営と土方陣営の刺青人皮を奪うしかないのでは? とアシリパ。

「なんとかそいつらをぶつけて…かすめ取る!」
『漁夫の利』ってあるだろ? と杉元。

言うのは簡単だぜ、と白石は仰向けに寝転がる。



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白石は、先ほどの穴熊猟で捕まえた子熊に自らの乳をあげているアイヌの女性をじとーっと見つめる。
「10日間かけてヒグマ2頭と子熊…」
路銀は必要だが、それを稼ぐのが目的の毎日では良くないよな、と呟くと、一緒に狩りに行ったアイヌに金儲けの話はないかと問いかける。

アイヌは、南のコタンからウェンカムイ(人を殺したクマ)の退治を依頼されていると答える。

子熊に乳をあげている女性が痛そうに声を上げている。

その様子に目が向きながらも、白石はアイヌに他にはないのかと問いかける。



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ウェンカムイは全く捕まえることができず、すでに去年から5人、いずれも川で砂金を採っていた者たちばかりが殺されているのだとアイヌ。

「砂金?」
反応する杉元。

アイヌはフ……、と微かに笑みを浮かべて、みんな砂金をとりたいがウェンカムイがいるから怖くて近づけないのだと答える。

「まだ砂金が採れる川があるのか? 俺は全然採れなかったけどなぁ」

杉元の言葉に応えるように、アイヌは南の雨竜川では最近砂金を掘って大儲けしている男がいるそうだと噂を口にする。
そして金が欲しいならウェンカムイに見つからないように砂金を採ったら良いと続ける。
「そいつは一日50円稼いだとか…」

(ごじゅうえんも!?)

真顔になる杉元、白石、そしてなぜかヴァシリ。



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平太

男は両手に採ったばかりの薪を抱え、森の中の斜面を歩いていた。
足を踏み出した先が雪しかなく、バランスを崩して斜面を転がっていく。

男は崖に投げ出される前に、何とかギリギリで木の根っこを掴んで踏み止まっていた。
「誰か!! 助けてくれッ 誰かあああ!!」

川にいた男たちは、男の悲鳴に気付く。
「平太!!」
男は今にも落ちかかっている平太を救いに向かう。

しかし平太の状況は切羽詰まっていた。
掴んでいた木の根が、自重によってじりじりと手の中から抜けていく。
「ダメだ!! 落ちるッ もうダメだ…」

「間に合った…」
落ちる寸前だった平太に手を差し伸べて助けたのは杉元とアシリパ。

平太は引き攣った表情で杉元たちを見る。

その額には横一文字のひっかき傷がついている。

平太と呼ばれた男は、クマに襲われて食われたはずの男だった。
その腰にはクマの意匠を凝らした小物入れがある。



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第217話 北海道にての振り返り感想

刺青人皮の持ち主か?

クマに食われたはずの人間が生きている?
これって一体どういうこと……?

冒頭で額に木の枝で作ったひっかき傷が残っている。

これは冒頭でクマに襲われていたのは平太の双子や他人の空似ではなく、同一人物であることを示そうとしているわけでしょ?

そしてそれは、平太がクマに襲われたのは杉元たちに助けられる前ということでもある。

冒頭の平太は、どう見てもクマに食われてるよな……。

クマにわざと食いつかせて、ここからクマに反撃し、撃退したと考えるべきなのか。

だとすればこの男は、恐るべき人物だと言わざるを得ないが……。

ひょっとして、二重人格か何かかな?

クマの入れ物_ 小物入れ? の中に入っているものが何か関係があるのかもしれない。

こんな流れで登場するということは、平太は新しい刺青囚人なのか。

砂金で、1日で50円分稼いだ男という話と、平太の謎が繋がってくるのかな……?

とりあえずまだまだ謎だらけだ。



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アシリパさんの後を追う尾形

冒頭で尾形が登場。

とりあえず尾形はアシリパさんを追っているようだ。

宿の女将からアシリパさんらしき女の子の情報を聞き出せた時の尾形の笑みがなんとも不気味……。

どうも、尾形がアシリパさんを追うのは金塊がメインではないような気がするなぁ……。
これは勘でしかないけど、尾形は純粋に金塊、お金を求めているのではないと思う。
尾形の目的は未だはっきりとはせずだが、間違いなくアシリパさんが危ないことはわかる。

右目を奪ったのはアシリパさんだということもあるけど、その怨みを晴らそうという暗い感情が尾形から漂って来ていないのが返って怖い……。



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なぜアシリパさんに執着するのかな……。

上手く書けないが、もっと尾形の心の奥深くにある闇がアシリパさんを求める原動力な気がしてならない。

尾形はアシリパさんを腹違いの弟、勇作と重ねてみているところが見受けられたけど、それが関係している?

尾形の執念は、尾形に連絡船の船長を騙すほどの演技力を発揮させたようだ。

というより、この演技に絆された船長が単に良い人なだけか(笑)?

船長には尾形の演技そのものより、尾形の騙った設定が響いたのかな……。



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咄嗟にこんな設定を思いついて見事に連絡船に乗ることに成功するあたり、尾形の賢さを感じる。

尾形がアシリパさんが騙せなかったのにはいくつも仮説が考えられる。

そもそも彼女が賢い。

尾形が金塊を解く鍵を聞き出そうとするあまりに焦ったその雰囲気が彼女に警戒を抱かせた。

なにより、尾形の考えていることが分からないというのが一番かもしれない。



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杉元の方針

鶴見中尉と土方を争わせて漁夫の利を得る、か……。

この杉元の目論見は実現しないこともないと思う。
でも白石が言う通り、そう簡単にはいかないだろう。

特に今は鶴見中尉は杉元とアシリパさんを血眼になって探している。だから余計に難しいと思う。

ただ鶴見中尉たち第七師団の目が杉元たちに向いている隙を土方が突く可能性は考えられるか。

そうやって、第七師団の注意が土方陣営に向いた時がチャンスということかな。

それまでは第七師団の追跡から逃れなければならない。



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杉元たちは、前回船で流氷から救助してくれた人とは別のアイヌにお世話になっているようだ。

とりあえず杉元たちは、鶴見中尉によって北海道北部の沿岸部に敷かれた第七師団の追跡兵からは逃れた。

しかしまだまだ沿岸部から遠く離れているわけではないし、第七師団は北部の沿岸部に限らず、北海道にいる以上はどこにいたって接敵する可能性はある。

そもそも鶴見中尉がアシリパさんの持つ情報の重要性を知っているのと、アシリパさんを手にする直前で杉元の横槍によって逃げられた以上、鶴見中尉は杉元に怒りを覚えていると思う。
よって、鶴見中尉は杉元たちを追う第七師団兵の人員を多めに割いているのではないか? 油断はできない。

北海道に帰ってきて、新しい展開し始まった。

果たして次回はどうなるのか。

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217話の感想記事は上記リンクをクリックしてくださいね。

第218話 砂金堀り師たち

砂金掘り

平太は、急な斜面を落ちかけたところを救われ、杉元に礼を言う。

平太の元にやってきたのは、平太が嵩にいと呼ぶ男だった。

白石は二人に、もしかして砂金掘り師かと問いかける。

道具が下に置いてあるのによくわかりましたねと平太。

白石は平太の履いている海外製の長靴は高価であるとと指摘する。

杉元は、これまで何人か会った砂金堀り師は、少し採れたら酒とバクチに消える貧乏人ばかりだったと笑う。

嵩にいは少し警戒している様子で、杉元と白石を黙って見つめる。

杉元は雨竜川で砂金が採れると聞いて、自分達も採りに来たと続ける。

ああそうなんですが、と平太。
「探せばまだ結構ありますよ」

平太は、嵩にいに着いていく形で、川へと下りていく。



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砂金掘り

高にいは白髭の爺さんに、杉元たちが大丈夫か、怪しくないかと問いかける。

じいさんは危ない思いをして平太を助けた杉元たちがそんなことをするわけがないと答える。

「楽しそうですこと…皆さんどういったご関係?」
近付いてきた女は、ヴァシリに視線を送る。
「あら外国の方まで…」

『仲間』ってやつ? と白石。

『烏合の衆』と白石の言葉を否定する杉元。

「ノリ子!! 小屋に戻ってろ」

ノリ子は不満そうに頬をぷうと膨らませる。



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杉元は平太が使おうとしている道具の用途を問いかける。

「カナベラ」という道具と答える平太。
平太はガラス箱で川底の割れ目の中にある砂金を探し、カナベラの棒の先につけた松脂を割れ目の砂金に押し付けて砂金を採る「ガラス掘り」という手法と説明する。

そして平太は揺り板とカッチャを杉元と白石が持っている様子を見て、ふたりがやろうとしているのは「板どり」という場所撮りが難しい手法だと続ける。

やっぱそうか、前にやったけどほぼ採れなかった、と杉元。

そして杉元はその勢いのまま、どこを掘ったら良いか教えてくれ、と平太に問いかける。



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平太は杉元たちの言葉に対して嫌がる素振りをみせず、場所を二人に助言する。

二人は平太に言われた通りの場所で板どりを行う。

川の冷水でかじかんだ手をみつめる白石。
「はうううう…水が冷たいよぉ」
そして、もうダメだ、と言いつつ川から上がると、火を起こしていたアシリパに湯を求める。

「ふひいいいい…」
バケツに注がれた湯に手を付ける白石。
「……ヘブン」

平太の仲間の一人、白髭の爺さんは、この時期に砂金採りが出来る所要時間はせいぜい正午の4時間程度と告げる。
さらに、杉元たちが行っている方法『板どり』は一番効率が悪いとダメ押しをするのだった。

やっぱ上手くいかねぇな、と天を仰ぐ白石。

「雨竜川で一日50円稼いだ男なんてのもガセネタかぁ」

杉元の言葉に平太が答える。
「本当ですよ だって私が稼いだんですから」

驚く杉元と白石。



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砂金

平太は、杉元たちが命の恩人だから伝えるのだと言って、すかさず話を続ける。
「『ハク』というのをご存知ですか?」

平太を止めようとする嵩にいを止めたのは白髭のじいさんだった。
「どうせ短い時間しか作業できないのならみんなで協力して大規模に掘った方が効率がいい」

ハクとは何かと問われた平太は、持っているハクを見せる。

砂金堀り師の間では黄金を『アカ』、そして『アカ』を掘り続けた最後に必ず混じる白いものを「ハク」と呼ぶのだと言う。

これまで、砂白金は硬く、熱に解けないため売れなかった。
『ハク』は北海道でのみ採れるが、特に雨竜川の砂金には『ハク』が多めなのだという。



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ダメじゃんという杉元に平太は、近頃、一匁三円という高値で買い取る者が現れたと答える。
「しかも価格はどんどん上がってます」

普通の砂金とほぼ同じ価格だと杉元。

日露戦争後に軍需工場で国産の万年筆を作ろうとした人が、海外のペン先に砂白金が使われていることに気付く。
それが北海道で採れるのだとついに突き止めたのだという。
「その万年筆が大成功…!! バカ売れしてるんです 利用価値がないと思っていた『ハク』の需要はうなぎ上り」

「『ハク』はいままで全部捨てられていたんですよ!! 北海道中の川に!! 全部!! これは第二のゴールドラッシュなんですよ!!」

杉元と白石は、平太の夢のある話に完全に魅了されていた。
その手は互いに強く握られていた。



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人食いクマ

平太は斜面の上にクマを発見する。
「またあいつだ…同じヒグマだ」

平太の仲間たち、杉元たちは平太が言うクマがどこにいるのかと周辺を見回す。

しかし誰もクマの姿を見ない。

「どんどん近づいてきてる 昨日はもっと遠くにいたのに あれはウェンカムイだ」
顔を青くする平太。

アシリパと一緒にクマを探す杉元。
「アシリパさんどう? 足跡みつけた?」
アシリパは残念そうに答える。
「いや…ない 笹の上を上手く逃げられたか」

杉元は、仕留めたシロクマを送らなかったから山の神に嫌われたかなと呟く。

どうだろう? とアシリパ。

その頃、森の中で死体を貪っているクマがいた。

クマが食べている死体は、平太の仲間の白髭の爺さんだった。



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第218話 砂金堀り師たちの感想

熊嵐?

次回、クマによる惨殺か?

次回予告が不吉すぎる。

ノリ子は近くの小屋に戻っていった。その小屋が惨劇の場になったりして……。

それとも今回のラスト、爺さんがいきなり死んでいたように、一人ひとりクマに狩られていくのか。

人を食うことを覚えたクマはかくも恐ろしいのか。

アイヌがウェンカムイと言って怖れていたであろうことがよくわかる。

最近の杉元たちはシロクマまで仕留めてしまったけど、今回のウェンカムイは一筋縄ではいかないだろう。

そして、死んだはずの平太。

今回は特に普通の青年という感じだった。

でも何かあるはずだ。確かに食われていたのに、なぜ健在で普通にテレビの仕事なんてやってるのか。

早くその理由が知りたい。次号が楽しみだ。

以上、ゴールデンカムイ第218話のネタバレを含む感想と考察でした。

第219話はこちらです。

ゴールデンカムイ最新第219話平太師匠ネタバレ含む感想と考察。第218話あらすじ。...
第219話 平太師匠前話第218話 砂金堀り師たちのあらすじ砂金掘り落ちかけたところを救われた平太は、杉元に礼を言う。杉元は平太の額に傷があることに気付き、大丈夫かと問いかける。これはちょっと前のものなので、と返す平太。内心で杉元のことを、やさしい、と評...

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