ゴールデンカムイ第114話エチンケの感想(ネタバレを含む)と考察。ついに全員杉元チームと谷垣チームが合流。そして海の幸。

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第114話 エチンケ
ゴールデンカムイ114話 アシリパ

113話のざっくりとしたあらすじまとめ

念願だったヒグマへの挿入に成功した姉畑支遁。

そんな姉畑支遁を見て、引いたり感心したり悲喜こもごもといった様子の杉元たち。

姉畑の背中の刺青人皮を失うことを恐れた杉元は本意ではないとはいえ姉畑を助けようとするが、姉畑は挿入したまま既に事切れていた。

ヒグマの前足にアシリパの毒矢を刺して勝った一同は、アイヌのコタンに戻り、儀式と祭りに参加する。

谷垣は晴れて目的だったアシリパと合流でき、フチが夢を見て元気がなくなってしまったことを話す。

杉元はいったん戻っても良いと言うが、アシリパは戻らずに前に進むことを決意する。

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第113話 さよなら姉畑先生第112話のざっくりとしたあらすじまとめ支遁追跡の猶予期間の3日の最終日。杉元とアシリパは二瓶の猟犬リュウと会って、ここまでリュウが追いかけてきた二瓶の銃を持っている支遁を追跡できる可能性がでてきた。ただ、アシリパ曰く二瓶の銃...

113話の詳細は上記リンクをクリック。


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第114話 エチンケ

二瓶の銃

白石、チカパシ、インカラマッは釧路へ。

「インカラマッちゃん なんかおごってぇ~?」
白石がインカラマッに甘える。

チカパシがヒモだ、と白石を指摘。

インカラマッは、生粋のヒモですね、とチカパシに同調する。

まぁ、白石はヒモっぽさがあることは否定しない(笑)。

一方その頃の杉元たち。

白石たちにはぐれたら釧路の街で落ち合うことにしていたとアシリパが確認する。
「今頃きっと心配してるはずだ」

杉元は銃が壊れたことで、武器が銃剣くらいしかない。
「銃も壊れたし修理に出さないとな」

尾形は銃を壊してしまった杉元のうかつさをなじる。
「銃身に水が入った状態で撃つとはな…軍隊で何を教わってきたのか」

杉元が尾形を睨む。

「その最新式の小銃 俺が気球乗る時に第七師団から奪い取ったやつじゃん 返せよ」
杉元が尾形の銃を見る。

「これは三八式歩兵銃だ」
杉元の要求に答えず、尾形が説明する。
「この表尺を見ろ 2400米(メートル)まで目盛りがあるな? お前の三十年式は2000米まで…」
「この銃から採用された尖頭弾の三八式実包なら2400米先にまで弾が届く……」

杉元が、だから何だよ! と尾形に語気強く言う。

「お前が使っても豚に真珠ってことだ」
ぴしゃりと答える尾形。
ゴールデンカムイ114話 尾形
杉元はイラついた様子を隠さない。

杉元と尾形では銃の運用方法が違うからなぁ。

杉元は別に長距離狙撃できないわけじゃないだろうけど、尾形の狙撃能力を考えたら三八式は尾形が持っておくべきなんだろう。

尾形の持っている三八歩兵銃は杉元の腰にある三◯年式実包を使用することができるという。

弾の流用が出来るのはいいね。

谷垣ニシパ…、とキラウシが谷垣に問いかける。
「どうしてお前はその古い銃を持っている?」
「杉元たちみたいな銃のほうが新しくて使い慣れてるだろ?」
「俺が言うのも何だが……その二瓶の銃を持っていなかったら今回のことに巻き込まれなかったのに…」

「二瓶鉄造が俺を兵士からマタギに戻してくれた」
谷垣が答える。
「獲物を撃つときの心の持ち方を忘れないために持つことにした」

「『勝負は常に最初の一発で決めろ』……か?」
キラウシが谷垣に確認するように問う。

キラウシの10年以上前の回想。

二瓶鉄造と一緒に猟をした猟師の大半は銃の持ちて側の部品である銃床を切って軽くした軍用銃を使っていたが二瓶は銃床をそのまま残した銃を使用していた。

二瓶が理由を話している。
「俺には子供がたくさんいるが息子はひとりだけでね」

「これはその息子が日清戦争で使っていた銃だ…」

「届けてくれた息子の戦友が『この銃床の傷は息子さんが敵を撃つたび刻んでいた』と…」

「7人目で刻むのをやめたのか… 7人目であいつの方が死んだのか…」
ゴールデンカムイ114話 二瓶の銃
瞳の奥底に哀しみを湛えた二瓶。
「どちらにしろ息子は楽しんで人を撃つような奴じゃない」
「殺した責任を背負い込むような甘ったれは兵士なんぞにならないで俺と熊撃ちをしていれば良かったんだ」

二瓶はただ、息子の残した銃を見つめている。

ワンショットワンキル。

二瓶はまさに猟師の鑑であり、戦争で息子を亡くした哀しみもあったわけか。

二瓶が死刑囚になってしまった理由が気になる。


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杉元が谷垣に、これからどうするんだ? と問いかける。

谷垣は、アシリパを無事にフチの元へ帰すのが俺の役目だと答える。

キラウシが、出発前に食べていけ、とヒグマの肉で作ったカムイオハウを入れたお椀を差し出す。

しかし杉元は、姉畑先生がウコチャヌプコロしていたのを思い出してさらっとスルーする。
「悪いが急いでる!! 世話になったぜキラウシ! 達者でな!」
ゴールデンカムイ114話 杉元と尾形と谷垣

そりゃ食欲もなくすわ(笑)。

別れがあっさりしてて笑える。

釧路で合流する杉元チームと谷垣チーム

釧路町にたどり着き、先行していたインカラマッたちと杉元たち。

釧路はまだ、当時、歴史は浅い町ではあったが明治の末には人口が一万六千人を超えて北海道の東における拠点都市になっていた。

インカラマッとチカパシが谷垣の名前を呼ぶ。

無事だったか、と白石。

インカラマッが谷垣の元に駆け寄る。
「ケガは無いですか?ずっと心配してました」

谷垣は、おれは大丈夫だと答える。

白石は谷垣とインカラマッの様子を見てえ? おえ? と戸惑っている。

杉元は、あれあれ? どういうこと? と言う。

アシリパは、おまえら…結婚しろ、と直球発言。
ゴールデンカムイ114話 杉元一行

谷垣とインカラマッはかなり似合いのカップルだと思う。幸せになってくれ。

再会できた喜びが爆発し、みんなでジャンプする一同。

尾形はひとりその輪に加わらない。

素直じゃない尾形(笑)。

面白い。

アシリパ!! と呼ぶおばあちゃんが登場する。

それは海岸のコタンに住んでいるフチの15番目の妹だった。

「エチンケ!エチンケ!」

杉元は、おばあちゃんのアイヌ語の翻訳をアシリパに頼る。
「婆ちゃん何だって?」

「エチンケは海亀のことだ 頭を出して呼吸してるのが遠くに見えたって」

おばあちゃんの旦那さんも杉元たちに向けてエチンケ、と言っている。

アシリパが翻訳する。
「大叔母の旦那さんの船で獲りに行かないかって言ってる」

「海亀猟?」
白石が答える。
「わざわざそんなことしなくても…インカラマッちゃんに奢ってもらおうぜ」
ゴールデンカムイ114話 白石とインカラマッ
インカラマッは冷たい目で白石を見る。

白石はどうしようもないな(笑)。


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杉元はアシリパに問いかける。
「アシリパさん海亀食べたいの?」
「どうしてもってわけじゃないならやめようよ」

アシリパが海亀は『アトゥイコロエカシ』(海を司る翁)ともいわれている、と説明し始める。

亀の頭はイナウキケ(欠木弊)で包んで雨乞いに使われるという。

「海亀は私たちが海で獲るカムイの中で一番大切にされてるカムイなんだ」

アシリパの答えに、再び疑問をぶつける杉元。
「シャチじゃなくて?」

「レプンカムイは海で一番偉いカムイだけど」
アシリパが答える。
「シャチは普段食べるために獲らないから」
「姉畑支遁は大叔母たちも暮らすこの釧路で、カムイを穢してまわった」
「海のカムイも丁寧に『送って』立ち去りたい」

杉元はアシリパに再び問いかける。
「姉畑がやったことに責任を感じてるのか?」

アシリパが答える。
「だって……私の父親かもしれないのっぺら坊が囚人たちを脱獄させなきゃあんなことにならなかったはずだ」

その答えに、杉元が根負けする。
「獲りに行こうかアシリパさん」
「鶴も食べたし亀も食べりゃ縁起がいい!」

海亀を殺すのはなんかかわいそうに思う杉元の気持ちが分る。

でもアシリパの理由も結構真剣なものだから杉元が受け入れたのは間違ってない。

舟に乗り込む杉元たち。

「結局俺も駆り出されるのかッ」
白石が言う。

アシリパが叫ぶ。
「いたぁ!! エチンケだ!! 息吸ってる」
「あの頭『クンネ・エチンケ』か『フレ・エチンケ』かどっちだ?杉元!!」
「フレ・エチンケは肉がくさいんだッ」

「見てもどっちかわかんねえよ」
杉元が答える。
ゴールデンカムイ114話 杉元とアシリパ
「クンネ・エチンケは甲羅が柔らかいから背中にキテ(銛)を刺せ」
アシリパが指示する。
「フレ・エチンケだったら甲羅が硬いから首のうしろに刺すんだぞ白石ッ」

白石が、何で俺がやんの? と文句を言う。

「クンネ・エチンケだ!!」
アシリパが叫ぶ。
「甲羅に銛を打てッ」

旦那さんがエチンケ、と言いながら白石の頭に棒を振り下ろす。

杉元がツッコむ。
「じーちゃんそれ亀じゃないよ!!」

さすがの白石(笑)。

坊主頭が亀に間違えられてて笑える。

猟は続き、結局一同は無事に亀を捕獲した。


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海のグルメ

アシリパが説明を始める。
「これはワッカケプといって舟の底に溜まった水を汲み出す道具だ」
「これで水を12回汲み出すマネをする」
「陸で待つ人に『亀が獲れた』という合図を送る」
「陸の人間はそれを見て亀を迎えるために真水を用意する」
「陸に上がったら汲み出した水の分亀の口についでやる」
「亀を獲ったときのしきたりだ」

亀を解体し始めるアシリパとフチの妹。
ゴールデンカムイ114話 アシリパ
そして調理が開始される。

「クンネ・エチンケはおなかの甲羅も食べる」
「甲羅は細かく刻んで肉と一緒に煮込む」
「汁の味付けとして海水を水で薄めて 昆布や干し魚でだしを獲る」
「砂浜で採ったオカヒジキも汁物に入れよう」
「クンネ・エチンケのオハウだ」

料理が出来、皆で食べ始める。

杉元が感想を言う。
「甲羅は…なんというか硬めの高野豆腐みたいだな」
「肉の方は鶏肉みたいであっさりして美味いよ」

もはやグルメレポーターになってきた感がある(笑)。

うまそうなコメント残すよなぁ。

フレ・エチンケは肉食で臭いが、クンネ・エチンケは海藻しか食べないから肉に臭みがない、と説明するアシリパ。

「ヒンナヒンナ」

「クンネ・エチンケで良かったね」
白石が素直に感想を言う。

肉の臭くないものが獲れたようでよかった。

相変わらずうまそうな料理。

その頃、キラウシのコタンでは異変が起こっていた。

「ん?」
何かに気づいたキラウシ。
「オンネ・シペシペッキ(トノサマバッタ)か」
「ハイイイッ」
ゴールデンカムイ114話 キラウシ
「咬まれた」
「え!?」

イナゴならぬバッタによる害か。

やはりイナゴのように色々なものを荒らしていってしまうのか?

そもそも原因は何なのか。

以上、ゴールデンカムイ 114話 エチンケのネタバレ感想と考察でした。

次回ゴールデンカムイ115話のネタバレ感想に続きます。

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