ゴールデンカムイ第112話ウコチャヌプコロの感想(ネタバレを含む)と考察。姉畑支遁がついに思いを遂げる……! 変態は伝説になった。

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第112話 ウコチャヌプコロ

支遁追跡期限の最終日となる3日目。杉元、アシリパは二瓶の猟犬リュウと会い、ここまでリュウが追いかけてきた二瓶の銃を持っている支遁を追跡できる可能性がでてきた。

第111話のざっくりとしたあらすじまとめ

姉畑支遁による獣の惨殺の濡れ衣を着せられた谷垣は、杉元たちが3日という期限内に姉畑支遁を捕まえて来るまでアイヌたちの村の檻に閉じ込められることに。
ゴールデンカムイ111話 谷垣
谷垣が鶴見中尉の追っ手だと考え、助けるのに難色を示す尾形を杉元とアシリパは説得し、尾形は谷垣の護衛、杉元とアシリパは姉畑支遁を探しに村を出る。

手がかりといえば姉畑の持つ二瓶の銃くらいの現状で、杉元とアシリパの姉畑支遁捜索は難航する。

一方、姉畑支遁はヒグマの姿を求めて森を、湿地を歩く。
ヒグマの糞を見つけ、それを身体に塗りたくり、さらに松の枝を蓑のように着てヒグマを狩るための準備を着々と進める。
ゴールデンカムイ111話 姉畑
捜索最終日となる3日目、杉元とアシリパは自分たちをつけてくる存在の正体が二瓶鉄造の連れていた柴犬のリュウだと知る。
ゴールデンカムイ111話 リュウ
谷垣が背負っていた二瓶鉄造の銃の匂いを追いかけて来たのだと理解し、杉元たちは、今二瓶の銃を持っているはずの姉畑支遁を見つける算段を得る。
ゴールデンカムイ111話 二瓶の銃を担いだ谷垣

ゴールデンカムイ第111話忘れ形見の感想(ネタバレを含む)と考察。杉元たちを追跡...
111話 忘れ形見第110話までのざっくりとしたあらすじまとめ支遁が様々な動物と仲良くなろうとするがことごとく逃げられる。手負いにしたくないため村田銃を使用しない支遁。アイヌ猟師に囲まれて殺されそうになっている谷垣。そんな谷垣の元へ駆けつけた尾形が一発...

111話の詳細は上記リンクをクリック。


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第112話 ウコチャヌプコロ

「最初に私たちが若いオス鹿の死骸を見つけた場所だ」
アシリパが続ける。
「リュウは二瓶の銃を追えるわけじゃない」
「二瓶の銃を持った谷垣のニオイを追って来た」
「私たちが知っている姉畑の痕跡はここだけだ」

ただ、雨が降った直後で匂いが残されているかわからない。

「間に合うか厳しいな…」
杉元が言う。

「ギリギリまで粘ってみよう」
アシリパが返す。
「いざとなったら尾形が…」

「…アシリパさん」
杉元がアシリパに向けて続ける。
「もし俺が谷垣みたいな状況になったら 尾形にだけは託さないでくれよ?」

「杉本になにかあったら私が必ず助ける」
極めて真剣なアシリパ。
ゴールデンカムイ112話 アシリパ
「ほんとにぃ?」
杉元は真剣に受け止めずにおどける。
「頼むぜアシリパさん」
ははは、と力なく、しかし朗らかに笑っている。

「信じろ杉元」
アシリパが真剣に続ける。
「何があろうと私は…」

杉元は、アシリパさんの気持ちに気付いてやれよ

アシリパさんが不憫でならない。

ただ、杉元は梅子のために金塊を探しているからなぁ……。

これも責められない。


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アシリパが言い終わる前に、突如、二瓶の猟犬リュウが動き出し、リードを持っていたアシリパを引きずる。

「おお? リュウが何かに反応したようだぜ!!」
杉元のテンションが上がる。

ついに支遁を発見か!?

場面転換。谷垣が囚われているコタン。

「寝るなッ」
バンダナをしたアイヌが、谷垣を見張っているはずなのに居眠りしてしまっているアイヌ男を蹴る。
「ちゃんと見張ってろ!」

バンダナをしたアイヌは尾形に運んで来たご飯を差し出す。
「おい食え 兵隊さん」

反応が無いことに気づき、慌てて尾形のマントを引っぺがす。
そこには藁で作ったダミーがいた。
ゴールデンカムイ112話
そして、谷垣が囚われているはずのヒグマ用の檻の中にも誰もいない。

その頃、山の中をひた走っている谷垣と尾形。

「杉元たちを信じて待っても良かったのに…」
谷垣が言う。

「時間が迫ればそれだけ監視も厳しくなる」
尾形が谷垣の言葉に返す。

「逃げれば罪を認めるようなものだ」
谷垣が苦々しさを滲ませる。

「お前の鼻を削ぐのは俺がやっても良かったんだぜ」
尾形が谷垣をからかうように言う。

アシリパさんの言った通り、尾形はきちんと谷垣を助けた。

さすが尾形。そしてアシリパさん。


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谷垣と尾形が山中を走っている頃の杉本とアシリパ。

「見てみろ杉元 リュウがいいもの見つけたぞッ」
テンションが上がり気味のアシリパ。

「嬉しそうだね ウンコかい?」
杉元がアシリパに問う。

「ウ〇コじゃないぞッ 見てみろ」
アシリパが杉元に返す。

「ウ〇コじゃない? どうしたの?」
杉元はアシリパのいるところを覗き込む。

「ヒグマのウ〇コだ!!」
アシリパが言う。

「ウ〇コじゃんウ〇コじゃん」
杉元がアシリパの背中をカリカリかいてツっこむ。

「ウ〇コだ杉元…ウ〇コだ」
アシリパは杉元を楽しそうに返事をする。
ゴールデンカムイ112話 アシリパと杉元

結局ウ〇コ(笑)。

杉元何やってんだ(笑)。


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「おそらく今日の朝のものだ!」

「誰か人間がウ〇コの上で暴れ回っている跡がある」

「姉畑支遁しかいねぇだろそんなの!!」
杉元が叫ぶ。
「犯人は近いぞリュウ!!」

「姉畑はヒグマのウ〇コを身体に塗って近づく気だ」
アシリパが支遁のたくらみに気づく。
「ヒグマとウコチャヌプコロなんてできるわけないのに…」
「飲まず食わずで冬ごもりしていた春のヒグマより たくさん食べて体力を取り戻した夏のヒグマはとても強い」
「馬の首も一撃でへし折る」

さっすがアシリパさん。

でもヤツは想像を超える変態だった……。


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ヒグマと遭遇した支遁は、ほふく前進でヒグマににじり寄る。
「あえて風上からじっくりと近づいてヒグマに気付かせましょう」
「驚かせるのは避けたいです」
ゴールデンカムイ112話 姉畑支遁
「大きなオスですねぇ美しい……」
「夢中でアリなど虫を食べてるようです」
ヒグマはすっくと立ち上がって、ぐるりと周囲を見渡して何やらニオイを嗅いでいる。

「あっ…こっちに気付いた」
支遁がヒグマの行動に反応する。
「相手と同じ行動をしてみます」

「私も虫を食べます」
支遁はバリバリと傍らの虫を食べる。
「トノサマバッタ美味しい…」

そうこうしているうちに、支遁のすぐ近くに迫っているヒグマ。

「大丈夫ですよ~敵じゃないですよ~」
支遁はヒグマを必死に宥める。
「大好きだからねぇ あなたは強そうだねぇ~」
「仲良くしようねぇ」

支遁の宥め声も虚しく、ヒグマが支遁を掴む。
「痛たたた…コラコラ~」
「大丈夫だから 大好きだから」
「優しくしようねぇ?」
ヒグマが支遁を掴む力が徐々に入っていき、余裕が無くなる支遁
「痛いよぉ? 痛いよぉ?」
ゴールデンカムイ112話 姉畑支遁

「痛いって…ちょっと…痛い痛い…」
「痛い痛いッやめてッ 痛いッギャーッ」

支遁はまじで変態だ。命を顧みずに……。

突如、リュウが支遁の元へと駆け出し、ずっと追って来た二瓶鉄造の銃に噛みついて支遁から取り戻そうとする。
ゴールデンカムイ112話 姉畑支遁
アシリパは弓を構えた。
「リュウ離れろ 矢に当たるッ」

リュウと支遁による二瓶の銃の奪い合いの最中に銃が暴発する。
暴発した弾は危うくアシリパの頭部をかすめていく。

リュウは本当に賢い。

しかしアシリパさんはギリギリだ。危ない。


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「!!」
アシリパは騒動の中で、構えていた弓を手放してしまう。
後ろに倒れそうになり、体重を支えようとした左足がブニ、と何やら柔らかいものを踏んでしまい、倒れていく。
ゴールデンカムイ112話 アシリパと杉元
「アシリパさん!」
杉元がアシリパに向けて手を伸ばす。

それまで草むらと勘違いしていた場所は実は池で、そこに杉元とアシリパは落下する。

深いぞこの池!! と杉元。

ヤチマナコだ、とアシリパ。

ヤチマナコ(谷地眼)湿原の泥炭の下に壺型に3~4メートルもの深さになっている場所もある。
夏になるとその穴は水草などで水面を覆い隠してしまうために『湿原の落とし穴』と言われる。
ゴールデンカムイ112話 ヤチマナコ

これは危ない。

雪山でのクレバスみたいなものか。

「銃声だ」
尾形が反応する。

その頃、支遁はヒグマの胴体に必死になって抱き着いていた。

ウオッウオッとヒグマが躍動する。

「くううッ」
支遁が耐える。
「私は 諦めないッ」

「あいつ いつの間にか下半身脱いでる!!」
杉元は池から上がって叫ぶ。
「何であんな馬鹿をヒグマから必死で守らなきゃいけないんだッ」

全くだ(笑)。

同情せざるを得ない。

この戦いで死んだら死にきれないな。

刺青人皮の為とは言え、なんで支遁みたいな変態に命を賭けている形になってしまっているのか……。


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杉元が銃の引き金を引く。
すると銃身の中で弾が暴発して銃は壊れる。
ゴールデンカムイ112話 杉元
「うーわッ…壊れたッ!!」

銃を水中に落とした場合、銃身内の水をしっかり切ってから撃たないと圧力が高まり破損する危険が有る

暴発! 危ない。

下手すれば死ぬから杉元はまだ運が良い。

「杉元!! ヒグマが襲ってくるぞッ」
アシリパが杉元に注意を促す。

杉元はマントを広げる
アシリパの踊っていた鶴の真似事をする。

しかし、杉元の決死の思いつきも虚しく、ヒグマは何の苦も無く突っ込んでくる。

「全然効かねえ」
杉元は再び池に飛び込んで逃げる。

杉元は真剣にやってるのに笑える。

支遁はまだヒグマにしがみついている。
「手のちからが…もう限界だッ」
必死に叫ぶ支遁。
「神よ!! 私に僅かばかりのちからを!!」

支遁は信じられないくらいヒグマに執着してるね。

この執念はマジですごい。


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「いたぞッ逃げたふたりだ」
谷垣と尾形を見つけたキラウシが声を上げる。

「見つかった!!」
谷垣が声を出す。

こちらも局面は佳境に。

ヒグマは池の淵で、池の中にいる杉元に向けて手を伸ばして杉元を攻撃しようとしている。

アシリパは落としてしまった矢を見つけて拾うことに成功する。
「矢尻に固定していた毒が水に溶けてしまった!」

杉元はじっと水中で耐えていたが、観念したように銃剣を抜く。
(コイツで戦うしか無いのかッ)

支遁は、ヒグマが杉元に気を取られている内にヒグマの背中の方にこっそりと移動する。

「ぎいやッ 蛇だぁッ」
アシリパが蛇に気づいて叫ぶ。
ゴールデンカムイ112話 アシリパ
しかしヒグマと戦っていることを忘れていないアシリパは気づく。
「ぅいいッ でも…これを投げれば」
「ヒグマは蛇が大嫌いだから…」

息が続かなくなってきた杉元は、水中にいられる限界が近づく

(水面から顔を出した瞬間 ぶっ叩かれて首が折れるかも)

(でも苦しい…)

「杉元を助けないと!! 助けると約束したッ」
アシリパが必死になって蛇と格闘する。
「ぎぃやッ蛇ッ」
「杉元ぎぃッ」
「ぎいいいいいッ」
「ウコチャヌプコロ!!!」
ずっと格闘していたアシリパがついに蛇を投げることに成功する。

「バヒーッ」
叫ぶヒグマ。

アシリパさんの杉元に真剣な表情で言った言葉は本当だった。

なんという健気な覚悟だったのか。

杉元は幸せものだ。


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「ぶはッ」
杉元が、ちょうど潜水の限界によって水面から顔を出す

一方、支遁はヒグマのお〇の〇を見つけて狙う。

(動物が)

(大好きなんだ…!!)
ゴールデンカムイ112話 姉畑支遁
一方は見事、ヒグマとつながること(ウコチャヌプコロ)に成功する。

眼前で繰り広げられる最悪の光景に尾形もアイヌたちも揃って固まる。

「なんてこった」
尾形が嘆く。
「信じられん みんな見てるか?」
バンダナをしたアイヌが引きつれている他のアイヌに声をかける。

「ああ…!!」
答えるアイヌ。
ゴールデンカムイ112話 尾形谷垣アイヌたち
「やりやがった!!」
杉元が驚愕する。
「マジかよあの野郎ッ」
「やりやがったッ!! 姉畑支遁すげえッ」
ゴールデンカムイ112話 杉元

今、変態は伝説になった。

杉元がマジで支遁すごいと思ってる風の反応で笑える。

ファインプレーを行った球児に送る賛辞のように見える(笑)。

だが、これで鹿を犯して惨殺したのが谷垣じゃないことをアイヌも分かってくれただろう。

呆然とする尾形も面白い。

しかし、なんちゅうドンデモ展開を思いつくんだろう。野田サトル先生は(笑)。

アニメ化とか全然考えてない(笑)。

全力で描きたいもの描いてて笑える。

以上、ゴールデンカムイ第112話のネタバレを含む感想と考察でした。

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