第104話 恐怖の猛毒大死闘!北海道奥地に巨大蛇は存在した!
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負け続けていた客が刺青人皮を差し出し、高値で売るなり、自分で他にもある刺青を全て収集して金塊を探すのも自由と言っていたのを思い出す。
実はその負け続けていた客は月島軍曹なのだが、亀蔵も夏太郎も当然ながら気づいていなかった。
そして、亀蔵と夏太郎は過去の日泥一家における刺青人皮を結びつける。
「行くか? 夏太郎」
「留守番なんぞ犬でもできるぜ」
土方も気づいていない刺青人皮を思わぬ形で先に得る事で土方の期待を良い意味で裏切り、大きな手柄をあげてやろうと、ふたりはさっそく行動を開始する。
動き始めてすぐ、亀蔵と夏太郎はお銀と坂本慶一郎に遭遇!
こういうヤツは動いてもロクなことにならない(笑)。
残念だけど、役どころってあるんだよなぁ。
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お銀がすかさずふたりに目をつける。
「見覚えあるね」
亀蔵と夏太郎は思わぬ遭遇にしばし思考と行動が停止する。
「誰だっけな」すぐにははっきりと思い出せない様子のお銀。
(蝮のお銀…!!)
すぐに気づいて青ざめる夏太郎。
お銀がヤバいことは知ってるわけか。
其の筋には有名なんだろう。
俺の女房とヤッたのかと銃を取り、亀蔵と夏太郎を威嚇する坂本。
ヤッてないと必死に否定する夏太郎。
「なんでヤラねえんだこんないい女と!!」
否定したのにも関わらずものすごい勢いで坂本がキレてふたりに銃をつきつける。
理不尽すぎる……。
ヤッてもヤらなくてもキレるのかよ。
坂本のフィジカルで凄まれたら怖いよなぁ。
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「なんか抗争で賭場を仕切ってた連中は皆殺しになったって聞いたよ」
「ああそうさ まさに死闘だったぜ」と夏太郎。
「馬吉は俺たちでぶっ殺してやったんだ」
「な? 亀蔵」
話を振られた亀蔵がうろたえつつも、そうだなと答える。
「ふ~ん 見かけによらず結構やるみたいだね」
若干感心した様子のお銀。
「油屋を見てたみたいだけど ここの用心棒になったのかい?」
いや、と思わず言葉を継げなくなる夏太郎。
「賭場荒らしだろ」坂本が鋭く亀蔵と夏太郎に詰問する。
「おおかた夜に戻ってきて襲う相談でもしてたな?」
ズバリと指摘され焦った様子の亀蔵と夏太郎。
明らかにお銀と坂本に呑まれてるなぁ。
亀蔵と夏太郎が死にそうな空気漂ってきた……。
亀蔵と夏太郎の実力のほどは知らないが、賭場を襲えるようなタマには見えない。
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「え?」うろたえつつ、聞き返す夏太郎。
「たまには何人かでやるのも良いでしょ?」とお銀。
「お銀がそれで幸せならかまわないぜ」請け負う坂本。
おもむろに濃厚なキスをするふたり。
夏太郎は唐突にその様子を間近で見せられて、思わず顔を赤くする
「賭場荒らしの話ですよね?」
これは戸惑う。夏太郎の戸惑ったような反応はしょうがない(笑)。
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山中をひたすら進んでいる杉本たち。
「痛あッ!!」白石が叫ぶ。
「どうしたシライシ オソマをしようとして肛門に小枝でも刺さったのか?」アシリパが聞く。
相変わらずデリカシーが無くて笑える。
もうそろそろ恥じらいを持って良い頃なんだが……。
「転んでヘビに頭咬まれた」白石が訴える。
「ヘビ!? ギィィ~ッ」とアシリパが呻きだし、ヤバい表情になる。
多分今回の話で一番ヤバい顔(笑)。
なんとかしてくれこのヒロイン。
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その蝮は死んでるのか、と必死に問うアシリパ。
「石でぶっ叩いてやったわ」実は始末していた白石。
雑に蛇を放り投げる。
しかし噛まれた部分に痛みを訴える白石。
毒で死ぬかも、と大げさに訴える。
「アシリパちゃん 吸い出してくれ!!」
いろいろと気持ち悪いから嫌だ!!とメチャクチャ率直に、正直に断るアシリパ。
「蝮の毒ではめったに死なないから我慢しろ」
冷たい。ヒドイけどイヤだわな。
マムシに咬まれた傷が原因の死亡確率は0.1%前後だという。
「お前らでいいから吸い出してくれよぉ!!」
白石が必死に訴える。
「毒をチュッチュと!!」。
「………めったに死なねぇってよ」冷静に答える杉元。
「………」ただただ沈黙する尾形。
杉元も尾形もクールな反応。
仮に一刻を争うような事態だとしても頭は吸わないだろ。
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網走監獄を知り尽くして尚且つ潜入できるキーマンである自分が死んだら困るだろうと訴え、尾形に迫る白石。
「だからホラッ 尾形ちゃん吸ってくれよ」
「歯茎とかに毒が入ったら………」
冷静にリスクを考慮した発言をする尾形。
「嫌だから」
そんなことをやってるうちにショウブとヨモギ採取してきているアシリパ。
すり潰して塗るのと、燃やして出た煙を頭にあてることで治療しようとする。
「苦しいッ 頭は無理でしょコレ」
白石はもくもくとひっきりなしに迫りくる煙で大いにむせてしまう
さすがのアシリパさん。
あらゆる事態への対処法には精通している。
家の屋根にヘビが入ってしまい隠れたのをフチがヨモギの煙で追い出してくれたことを思い出すアシリパ。
「フチ 元気にしてるかな?」
フチは今、死装束を作ってる真っ最中だから早く帰ってあげないとなぁ。
とりあえず谷垣たちと合流してくれないかな。
多分話の流れ的にもっと先じゃないかと直感してるけど。
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なんの意味があるのかと杉元に問われたアシリパは、フチから聞いた、人間に害を成した蝮が生き返らないようにするための行為なのだと説明する。
ヨモギを「霊力のあるノヤ」「神のノヤ」と呼んできたのは草として効果があるからだと白石に言い聞かせるアシリパ。
「ほんと? よかった……」
ほっとした様子の白石の頭は噛まれた前頭部を中心に膨張している。
なんか白石の頭がリーゼントっぽくなってる(笑)。
アシリパが、咬み付いたのがマムシではなく『サクソモアイエプ』なら助からなかっただろうとしみじみ言う。
「なんだい? それは」と聞く杉元。
日高の猟師の兄弟が夏に狩りへ行った時、猛烈に漂う悪臭を感じたと思ったら兄の全身が腫れ上がり行動が不可能になったという。
それはサクソモアイエプ、つまり『夏に言われぬもの』と名づけられた大蛇の仕業であるという。
その容貌は、まるで俵の如く太い胴体と、姿を見たものを悪臭が襲い、脱毛して体全体が腫れ上がってしまうという。
「そんな馬鹿な」と白石。
「どんだけ臭いんだよ」とつっこむ杉元。
しかし言ってるそばから白石の頭の膨張は止まらず、加えて杉本の顔までもが膨らみはじめている。
!?
面白くなってきた(笑)。
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夏に名を呼ぶと出没するから恐怖のあまり口に出来ないという意味だという。
「だからアイヌ語の『蛇』を指す言葉を私は絶対言わない」
「同じように夏になると絶対にムックリを鳴らさない」
※ムックリは口元で紐を引っ張ってその振動で鳴らす楽器。
口の形を変えて音階を表現する。
夜に口笛を吹くとヘビが来るみたいな話だと言う白石。
「ぴー♪」遊びで口笛を吹く杉元。
「わぁああ!! やめろッ」アシリパが焦る。
杉元がアシリパをからかうような形になるのは割と珍しい。
よほど怖いんだろうなぁ。
これまで色々やられてきた分まで仕返ししているかのような白石(笑)。
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アシリパが速攻で白石を殴る。
再び口笛を吹く杉元と白石。
やめろと何度言ってもやめない杉元と白石にキレはじめるアシリパ。
大丈夫、迷信だと白石が得意げに言う。
「夜に口笛を吹くと景気が良いと思われて泥棒が寄ってくるからやめなさいって話だよ」
杉元が言う。
しかしその顔はどう見ても先ほどより膨らんでいる。
倒木に腰掛けて休もうとする杉元と白石。
しかしそこに座れるものはなく、転がってしまう。
あれ、と戸惑う杉元。
さきほどまでそこにあって、座れていてた倒木がなぜ?と白石。
「杉元おまえその顏どうした?お前もどこかヘビに咬まれた?」白石が杉元の膨張ぶりを指摘する。
当然心当たりがない杉元は、え?と戸惑うのみ。
しかしもはやその体は完全に腫れあがってしまっている。
これ大丈夫か?
白石の頭はもう完全にリーゼントになってる(笑)。
こんな症状絶対ヤバいと思うんだけど……。
死んじゃうヤツじゃないのか?
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なんとその背後には大蛇がいた。
その場の皆がてっきり倒木かと信じて座っていたのは大蛇だった。
「サクソモアイエプだ」
白石と杉元が叫ぶ。
アイヌの伝承に限らず大蛇の目撃談は場所は北海道全域、時期は昭和中頃まで存在するという。
これは怖い。
実際何があってもおかしくないよなぁ。
「今日は少し暑かったな」
「こっちの夏は短けえよ 盆を過ぎればすぐ寒くなる」
店員がそんな会話をしている様子を見ているお銀と同行している夏太郎たち。
次回強引に乗り込むのか。
お銀と坂本のやり方は基本的に強盗だから派手にドンパチやるんだろうか。
亀蔵と夏太郎の実力のほどは?
賭場荒らしが上手くいったらお銀と坂本は土方らとも組むようになるのか?
楽しみ。
以上、ゴールデンカムイ第104話のネタバレを含む感想と考察でした。
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