ゴールデンカムイの白石由竹のモデルとなった白鳥由栄の超人伝説

スポンサーリンク

ゴールデンカムイの登場人物にはモデルになっているであろう人物がいる。
24人の脱獄死刑囚の一人で強靭な肉体を持つ柔道家の牛山辰馬のモデルは、
柔道の鬼木村政彦の師匠である牛島辰熊

あと、おそらくは物語の開始時点で既に第七師団によって殺害されていて、
作中で姿こそ描かれていないものの脱獄死刑囚24人の中に
33人殺しの津山(ツヤマ)という男がいる。

これは明らかに「津山30人殺し」が参考になっている。

表題通り、脱獄王白石にもモデルはいる。
その名も昭和の脱獄王白鳥由栄(シラトリヨシエ)という。

昭和の脱獄王白鳥由栄はどんな人物だったか

白鳥は28歳の時に2年前に仲間数人と強盗殺人を行った罪を自首して投獄され、
以来26年でなんと4回脱獄に成功しており、
昭和の脱獄王の名を得ている。

白鳥由栄

白鳥由栄


殺人を犯してしまったことから彼の人生は大きく狂う。
調べてみると、特にスポーツの観点から言うと
本当に惜しい人材だったことがわかる

罪状は殺人とかばいようが無いが、
刑務所の環境及び待遇があまりにも劣悪でそれを抗議したら
理不尽な罰を受けたことが白鳥の心に反骨の火を灯したという。

それが彼の脱獄人生の始まりだと言われる。

不屈の闘志を持つ白鳥由栄による4回の脱獄劇は当時の世間を大いに賑わせたという。

良く知られているのは網走刑務所の脱獄である。





スポンサードリンク

特製の手錠をかけられ他の囚人よりも動きがとりにくいなか、
監視口の鉄格子に口中に含ませた味噌汁を継続的に吐きかけ続け、
味噌汁の塩分で鉄を錆びさせて、鉄格子を外して行った脱獄
が有名。

単純に4回の脱獄と言うが、
1回脱獄すれば普通より厳しい監視にさらされることは当然で、
脱獄は難しさを増すばかり、
しかし、白鳥は少なからず警戒されている孤立無援の中で
2回、3回、4回と脱獄を成功させていく。

やられてもやられても立ち上がれる不屈の精神
意思の強さは折り紙つきだったと言って良い。

白鳥由栄の超人伝説

白鳥は体力及び腕力、膂力に優れていた
というよりもあからさまに規格外で並外れており、
1日に100km以上の距離を走破できた。

収監された網走刑務所の中では手錠の鎖を引きちぎったこともあるそうで、
そのフィジカルはもはや人知を超えていると言って良い
投獄されずに普通に人生を歩んでいたなら何かしらの競技で
オリンピックに出てメダルを獲っていた可能性は高い

当時の犯罪者とはいえ、
無駄な運命を背負ってしまったものだなと思う。

脱獄王よりオリンピックメダリストの方が
白鳥にとって得るのに容易い名声だと思うがどうだろうか

それだけの素質があることは確かだ。

白鳥由栄はオリンピックに出ていればメダルを獲れる才能の持ち主

そんなフィジカルモンスター白鳥を逃がさず拘束するために
わざわざ白鳥専用の20kgの重さがある特注の手錠を後ろ手に掛けられていた。
ある意味では本物のVIP待遇で、
政治的な権力があるとかではなく、
間違いなく一個の生命体として大物だったわけだ。

他にも、地に埋められた煙突を素手で引っこ抜いてみたり、
40歳を過ぎても、米俵(約60kgなので大人一人分!)を
なんと両手それぞれに持ち、さほど苦も無く手を水平にする

プッシュアップであれば60キロは比較的簡単に上がる。
しかし、上から掴んで水平に上げるとなると
平均的な成人男性だとその半分の重さも厳しいだろう。

どうも20世紀前半に産まれた日本人の中には
単純にフィジカル面において
伝説的な人間がチラホラいるように思えてならない。

白鳥由栄は間違いなく、そういう類の選ばれし人間ということができる。





スポンサードリンク

白鳥由栄は力だけじゃない。その稀有な特異体質

それに加えて、作中の白石同様、白石のモデルである白鳥もまた
自身の身体の関節を自由自在に、簡単に外せる特異体質を持ち、
頭が入るスペースがあれば、なんと全身の関節を自らバキバキに脱臼させることで、
簡単に突破してしまった
というから驚きだ。

頭が通るなら体を通すことができるというのは
理屈としてはわかるが普通はできない
ことは分かるだろう。

これは、間違いなく才能の分野の特技である。

練習してできることではない。

あらゆる意味で白鳥由栄は伝説的な人物といってよい。

漫画の中のキャラと遜色ないのだから
これをモデルにしたキャラが作られても無理もないだろう。

むしろ実際、並外れた怪力を持つ分だけ
モデルである白鳥の方がすごいかもしれない。

看守に恐れられた恐怖の存在

白鳥由栄の収監中は、看守の間でいかにして白鳥が脱獄するかを苦慮したという。

警備は厳重にし、様々な方法で白鳥の脱獄を防ごうと画策するが結局脱獄されてしまう。

脱獄されると職務怠慢扱いで懲戒処分になってしまう看守の間で、

「脱獄は、自分が当直以外のときであってくれ」

と恐れられたという。

ゴールデンカムイ作中の白石が

「あなたが看守の時に脱獄しますよ」

と言って脅すシーンがあるが、
白鳥由栄もまた看守にとって怖い存在だったようだ。

囚人の脱獄によって自身の待遇が悪くなるのは死活問題だ。

仕事とはいえ白鳥のような化け物相手に注意を払わなければならなかったのはキツかっただろうなぁと思う。

こういう話を聞くと益々その才能が偲ばれる。
殺人という決して犯してはいけない罪を犯した人間にこういうのもなんだけど、
オリンピックに出て欲しかった。

スポンサーリンク
336×280
336×280

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
336×280

コメント

  1. 波田純 より:

    いまの時代だったら、カルトヒーローになりそうですね!
    褒められたものじゃないですけど、ファンもたくさんできそうです。

    • ゴン より:

      間違いなく崇拝されるでしょうね(笑)。

      ハンマー投げの室伏とか女子レスリングの吉田とかと同列になってもおかしくないと思います。

      自分は、もう単純に「強い」ってことに憧れます。