目次
ゴールデンカムイ作中で最も愛されるキャラ白石由竹
白石由竹(シライシヨシタケ)は
ゴールデンカムイ作中で最も作者と読者に愛されている
キャラクターかもしれない。
数えてなくても分かる。作中でのイジラれ回数は文句なしの一番だ。
読者からの注目度も高く、ツイッターなどでもゴールデンカムイ作中では
何かと最も話題になるキャラクターと言えるだろう。
白石由竹の外見的特徴など
坊主頭で、頭髪と同様に短く刈り込まれ、
角々としたもみあげとひげが特徴である。
初登場回は6話(1巻)。いきなりアシリパの仕掛けた「くくり罠」にモロに引っかかってる(笑)。
第一声が「ぐあうッ」という悲鳴(笑)。
白石由竹の性格など
戦闘能力はあまり無いが脱獄王の通り名が示すように脱獄のスペシャリストであり、
当然ながら脱獄に必要である自頭の良さや、機を見てそれを逃さず行動する力などは備えている。
その性格は明るく、集団のムードメーカーとなり、集団を大いに盛り上げる。
もともと、それほど戦闘能力はないけど最終的に生き残るタイプを地で行く魅力的なキャラだと感じる。
主人公に近い立ち位置を物語の序盤から獲得したので今後ますます、作中において死からは遠くなった人物だと思う。
悪運というか、生命力が強いタイプと言えるだろう。
戦闘能力は皆無に近いが、胆力はある。
初登場時、杉元と水に落ち、タイミング悪くマイナス30度の寒気に襲われ危うく死にかけるも、白石は共に生き残ることに協力する代わりに身を保証せよと交渉する。
なお、登場当初はアイヌに差別的な一面も見せている。
「そのアイヌはお前さんの飼いイヌか?」(1巻6話「迫害」より)
上記のセリフ自体は杉元に対して、そして内容は白石の体の刺青人皮を描き写しているアシリパに向けられたもの。
まず状況として、くくり罠で杉元たちに捕えられた直後に杉元たちに対して白石が好感を持って接しよというのが無理がある。
しかし、不敵な態度を貫く白石が自然に選択した、アイヌに対する無理解と偏見からくる迫害発言を行っている描写があるのは考えさせられるものがある。
その後仲間となったアシリパとの付き合いの中でアイヌに対する態度は好意的なものになるので心の柔軟性はある。
自在に関節を外して狭い穴からもぬるっと抜け出せる特異体質で、脱獄王としての異名がある。
そんな彼にはモデルがいる。昭和の脱獄王「白鳥由栄」である。
脱獄王白石のモデルとされる白鳥由栄とは
昭和の脱獄王として有名。
生涯において4回もの脱獄を成功させる。
米俵(約60キロ)を片手で水平に上げることができる怪力。
それも両方の腕にそれぞれ持ってである。
手錠の鎖を手で引きちぎったという証言記録も残っており、
そのため、白鳥専用の20キロもの重さの拘束具が使用されたと言われる。
並外れた怪力に加え、体は特異体質を持っている。
体中の関節を自分で自在に外すことができ、
頭が通る大きさの隙間なら通り抜けることが出来るのだ。
これは白石にも付加された能力で、
まさに脱獄のための体質と言える。
白石が白鳥に負けないこと
「そんなものは無い!」と思ったあなたはマジで残酷です。(笑)
確かに白石には白鳥のような強力な腕力は無い。
漫画内の描写を見るに、確かに腕力で言ったら、
せいぜい一般人とどっこいどっこいの力しかない。
普段から全方向でイジラれまくっているし、
ボケも頻繁にかます。
では白石はまるで役に立たないのかと言えばそんなことはない。
杉元と一緒に木に縄で繋がれた時も、
監視者の虚をついて一瞬で拘束を解き
一緒に脱出することに成功している。
それが出来たのも白石は関節を外せる体質に加えて常時、
口の中に刃物や銃弾などを隠し持つ用意の良さを習慣として身に着けているからだ。
捕獲されるような窮地に陥っても逃げ出すための算段を頭の中に思い描いている。
実はクレバーな部分だってたくさんあるのだ。
そうじゃないと脱獄なんてできない。
脱獄のためには身体能力よりもむしろ看守など刑務所内のすべての人間のスケジュールや刑務所の構造の把握はもちろん、人間の性格、心理状態、運動能力なども理解し、加えて気象条件や時節など、細かいことを言えばもっと他にもたくさんのこと全てを考慮し、脱獄を成功させる最適な環境を作り出すために自ら主体的にあらゆる努力を行わなければならない。
頭と直感の両方が高いレベルで必要だ。
つまりセンスあるいは第六感と言い換えることができるかもしれない。
脱獄は、とても難しいことであり、白石はそれを何度も繰り返してきたのだ。
脱獄を繰り返す羽目になったのは、贋作師熊岸長庵によって絵として描かれたシスター宮沢に恋した白石がその影を追って各地の刑務所を探し回った結果である。
何とも壮大な恋だが、何度も収監と脱獄を繰り返した末に会えたのは、絵そのままの容姿のシスター宮沢。
結果、ただ意気消沈するだけという間の抜けた恋の終焉を迎える。
ただ、脱獄王の名を欲しいままに出来、脱獄のスキルが飛躍的に磨かれたのは良かった……のか?
スポンサードリンク
それに加えて白石には周りを盛り上げる
ムードメーカーとしての役割も期待できる。
これはとても重要なことで、パーティーを組んだ場合各々の役割の意味はその人数が少なければ少ないほど重くなってくる。
白石はパーティーにおける盛り上げ役もできる。
その身を削って盛り上げる様はロウソクだ。
ただしそのロウは一向に減らない。(笑)
漫画を面白くするためには必要不可欠な人物となっている。
ほら、むしろ白鳥由栄より魅力的でしょ?
ってか元々この二人を比べる意味ってなんだ?(笑)
白石が脱獄囚の一人な事を踏まえた裏切りの可能性の考察
個人的には忘れそうになることもあるけど白石もここに含まれているんだなぁ。
今後の展開によっては第七師団や土方グループに寝返ることも考えられるし逆に彼らに殺されて退場も十分あり得るわけで。
白石は脱獄王。
脱獄のためには機を読む力は絶対に必要不可欠だ。
チャンスをうかがい、機と見ればそこを逃さず決め切る。
これができるからこそ脱獄に成功できる。
このセンスは対人間の立ち回りにも大いに影響を与えるだろう。
第七師団、あるいは土方側につくのが自身の生き残る道と思えば
彼らについてもおかしくない。
言いたくはないが裏切りだ。
しかし鶴見中尉にしても土方にしてもプッツン野郎ばかりなので、
白石が杉元らの情報を土産に寝返ろうとしてもあっさり殺されそうだ。
何より、白石自身に杉元、アシリパ、キロランケらに対する愛着が
湧いているように思える。
まぁ、それも白石のコミュニケーション力の高さから言えばあくまで表面上だけの態度だと言っても不思議はないわけだが、もし裏切るとしても簡単には決断しないだろう。
逆に、決断したら変わり身は早そうだ。
ゴールデンカムイは次のページで意外な事が起こり過ぎるので上記のようなことが起こっても全然不思議じゃないのが面白い。
脱線するけど、この、今後の展開の読めなさはつくづく「無限の住人」に似ているなぁと思う。
戦闘描写の勢いも髣髴とさせるものがある。
白石のLINEスタンプ待望論
白石のLINEスタンプは当然あの頻繁に出てくる例の顔だろう。(笑)
まるでマークのように頻繁に使いまわされているあの白石の顔がスタンプになれば
人気が出ることは間違いない。
笑えるし、使いやすいだろう。
出るのを心待ちにしている。
白石由竹を象徴する台詞
「俺は不死身の杉元だ!」
白石由竹のゴールデンカムイ作中における強さのランクは?
戦闘評価:20/100
強さはほぼ一般人並みと言って良いだろう。ただ持ち前の生命力からしぶとい。
サバイバル:70/100
主に脱獄という貴重な特殊スキルの加点。白石のアイデンティティ。
総合評価:90/200
おちゃらけてばかりのムカつく愛されキャラとしての側面が強く、戦闘ではあまり役に立たない。
しかし物語の中でもレアな技能を持っていて、刺青人皮探しの為には貴重な杉元たちの戦力である。
付け加えるなら、作中でも人気のあるキャラであり、作者の野田サトル先生も気に入っているようなのでメタ的な視点から言っても早期退場は無いだろう。