ゴールデンカムイ1巻の簡単な感想とあらすじまとめの記事。
金塊のヒントとなる刺青を入れた24人の囚人を巡る、あらゆる勢力が入り乱れてのバトルロイヤル開幕となる第1巻。
特に約60Pにも渡る1話と約50Pの2話はとても力が入っており、ゴールデンカムイの世界に一気に引き込まれること請け合い。
まず、当然だが主人公とヒロインが登場。
そして、ゴールデンカムイ作中における人気キャラ尾形百之助が早くも4話で登場する。
ヒグマとの一戦を終え、杉元にとっては作中において初の本格的な対人戦となる尾形との殺気に満ちた戦いのシーン。ここ大好きなんだよなぁ……。
リスのチタタプのシーンにおける杉元の変顔といい、ゴールデンカムイの魅力全開の第1巻。
以下、1話ずつあらすじ。ネタバレなのであくまで確認用で。
第1話 不死身の杉元
北海道で砂金採りをしている杉元は、後藤という酔っ払いから刺青人皮と金塊にまつわる情報を得る。
酔いが覚めた後藤に銃をつきつけられた杉元は、後藤のただならぬ様子に金塊の話に急激に真実味を感じ始める。
森の中に逃げた後藤は、ハラワタを食い破られて雪に埋まっていた。
杉元は後藤の上半身の刺青を見て、後藤の金塊の話が本当だと確信する。
刺青を獲る為に後藤を背負ってその場を去ろうとする杉元に、ヒグマが襲い掛かる。
絶体絶命だった杉元は、アイヌの少女アシリパが弓で救われる。
アシリパはヒグマに襲われない為に後藤の死体を捨てろを助言するが、刺青を放っておけない杉元はアシリパに金塊の話をして共闘を持ちかける。
幼なじみの梅子の為にまとまった金が必要なことをアシリパに訴える杉元。
アシリパは、金塊に関して自分の父親も関わっていると言い、杉元の話を信じると答える。
二人はヒグマとの戦いに備えるのだった。
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第2話 ウェンカムイ
刺青人皮を持つ囚人だった後藤を獲物と見做して強く執着しているヒグマと杉元・アシリパの戦い。
夜明けまでの長丁場を覚悟して薪を燃やす杉元だったが、突如現れたヒグマに襲われ、何とかヒグマの腹にしがみつく。
月明かりを光源に、アシリパはヒグマに矢を撃ち込むが頭部に当たってしまい、ヒグマの突進を許してしまう。
ヒグマの爪が迫る中、アシリパを背にヒグマに立ちはだかったのはニホンオオカミのレタラだった。
レタラに注意が向いていうヒグマに杉元は銃弾を撃ち込む。
ヒグマは立ち上がり、杉元に覆いかぶさるようにして襲いかかる。
杉元は倒れて来るヒグマに向けて、地面に銃床を固定して銃剣を突き立て、ヒグマは自重により銃剣に貫かれる。
二人は見事にヒグマとの戦いを切り抜ける。
杉元はアシリパに金塊探索を持ちかける。
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第3話 罠
刺青の男を探す為に小樽にやってきた杉元とアシリパ。
聞き込みを続けるうちに、杉元たちと同様に刺青の入った男について聞き込みをしている男がいるという情報を得る。
聞き込みを終えて森に戻る杉本とアシリパの後をつける男。
それに気付いていた杉元とアシリパは男を罠にかけ、捕獲する。
第4話 のっぺら坊
杉元は拘束した男から他の囚人に関する情報を尋問する。
アシリパに男の刺青を描き写させながら男の話を聞く杉元。男から、刺青を彫ったのは”のっぺら坊”という男だという話を聞いていると突如その男のこめかみが狙撃される。
杉元たちにじりじりと迫る狙撃手。
事前に杉元とアシリパが仕掛けていた罠の一つにより銃を失った襲撃者に杉元が襲いかかる。
生け捕りにしようとしていた杉元だったが、襲撃者の実力に苦戦を覚悟する。
マントをとった襲撃者は、金塊を追う屯田兵部隊の陸軍最強と言われる部隊第七師団の兵隊だった。
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第5話 北鎮部隊
第七師団兵に、さきほどの男の死体を刺青ごと明け渡せと要求された杉元はそれを拒否する。
堰を切ったように始まる戦闘。
杉元は兵隊が突き出してきた銃剣をかわし、その腕をとって投げ飛ばして、その流れで骨を折る。
雪上に伏した兵隊の上をとり銃剣をつきつけて、絶対優位となった杉元。
兵隊はアシリパが呼んだ杉元という名で「不死身の杉元」だと察し、杉元のスキをついてその場から逃げ出す。
兵隊を撃退した杉元はアシリパが獲ったリスの料理を食べて一夜を明かす。
川に落ちた兵隊は、第七師団により救助される。
第6話 迫害
罠に再び男が引っかかる。
男の刺青を書き写している最中、男からアイヌを侮蔑する発言を聞き怒る杉元。
杉元は、そういう扱いには慣れていると涼しい顔のアシリパから、かつて村で家族が結核に伏した際、村中から迫害を受けてついには家に火を点けられた過去を思い出していた。
家族を全て失い村を出ると幼なじみの梅子に宣言した杉元。
連れていってという梅子に、結核にかかっているかもしれないからと断り村を出る。
数年後、杉元が戻ると、村ではちょうど梅子の結婚式が行われていた。
回想終了。杉元がアシリパとウサギを狩ろうとしているスキに、男――脱獄王白石由竹は拘束から抜け出し逃げ出す。
その時、猛烈な寒気が杉元たちに向かってくる。白石と、彼を追いかけていた杉元の二人は、誤って極寒の川に落ちてしまう。
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第7話 脱獄王
極寒の川に落ち、命の危険に陥る杉本と白石。
川から上がって必死に火を起こそうとするも中々それが出来ず、二人に死が忍び寄る。
弾薬で火を起こす方法を思いついた杉元は必死になって、銃弾を落としたと思われる川の中を探す。
その杉元の様子に白石は弾薬を見つける代わりに自分を見逃せと取引を持ちかける。
わかったから探せという杉元の言葉で、白石はあらかじめ備えの為に飲み込んでおいた弾薬を口中から吐き出す。
弾薬で出火に成功した杉元は、白石から”焚火の前で刺青を入れた囚人の数は24人。脱獄を主導したリーダーは土方歳三。金塊を隠したのっぺら坊から「小樽に行け」と指示されていた”という情報を得る。
その頃、意識の回復した尾形から話を聞く為に第七師団の鶴見中尉が動き出していた。
第2巻のレビューや評価の記事に続く。