ゴールデンカムイのアニメ第2話視聴完了。
かなりテンポが良い。この第2話でちょうど原作1巻が終了した。
かといって削られた描写が多いわけではない。
ゴールデンカムイは原作自体、かなりテンポが良い作品だと改めて認識した。
戦いが何話にも渡って行われるわけではないし、ダラダラした展開が極端に少ないから切れ目がない。
自分が一度ゴールデンカムイを読み始めると中々止められない理由なんだと思う。
前回第1話の感想記事はこちら。
スポンサードリンク
アニメ第2話 のっぺら坊
尾形との戦い
刺青脱獄囚の情報を求めて小樽の街を回る杉元とアシリパの二人。
女郎の用心棒から、刺青を持つ囚人について聞きまわっている男がいるという情報を聞き、杉元とアシリパは小樽の郊外へと歩いていく。
狙い通り、尾行してきた囚人を罠にはめ、杉元が情報を聞き出す。
尾形とのこの一戦がゴールデンカムイ作中における対人戦の初戦だ。
杉元と尾形の間には後ほど大きな出来事が起こる。
そう思うとこの対決から、杉元と尾形の因縁を感じるなぁ。
原作でもわずか数ページだが、非常に印象深い戦闘だ。
尾形の声の津田健次郎さん、かっこいい!
感情の抑揚をおさえた良い低音。聞いてて心地良い。
原作通り僅かな出番ではあったけど、ゴールデンカムイの原作未読であっても印象に残ると思う。
原作未読の人は、この尾形の動きに期待してて欲しい。
ここでの杉元と尾形の戦いは一瞬で終わる。
原作でも、尾形が銃剣を突き出してから見開き2ページを含めて4ページで杉元が腕を極めて戦いは終結する。
無表情で折られた腕をブラブラさせながら「この状況で『不死身の杉元』は手に負えん 片腕だけに」という尾形のセリフは聞きたかったけど、削られてても違和感は無かったかな。
原作でも思ったけど、あんな落ち方して尾形はよく生きてたよな~(笑)。
これは尾形のしぶとさ、生命力の現れだな。
スポンサードリンク
チタタプとヒンナ
リスの脳ミソを食わされた杉元の変顔は、アニメでは思ったほど変顔ではなかったかな。
杉元を睨むアシリパの顔は原作に近かったけど(笑)。
アニメスタッフには、杉元の変顔でもっと遊んで欲しいと思った。
あと、リスのチタタプのオハウが美味そう。
昨今のグルメアニメは、食べる際のキャラに妙に性を想起させる描写が多いけど、ゴールデンカムイではきちんと原作通り、真っ当に美味そうなグルメ描写だった。
時間的に飯テロで辛いけど、今後のグルメ描写も楽しみ。
ちょっと横道にそれるけど、有料でいいから期間限定でまたゴールデンカムイ軒が出店しないかな~。
それか、ガストあたりのチェーン展開しているファミレスでコラボメニューとしてゴールデンカムイ作中の料理っぽいのを出して欲しい。
東京でフードコラボがあるって公式サイトで見たんだけど、地方民には行くのは辛いんだよね……。
漫画読んでても飢えを感じるのに、アニメ観てたらさらに食べたくなって困る。
近々、つみれ汁を自作しようと思う(笑)。
スポンサードリンク
白石が活き活きと動いてる
クチャで一夜を明かした杉元とアシリパは、今度は坊主頭の脱獄囚、白石を捕まえる。
ふざけた描写が多く、野田先生のおもちゃになっている印象が強い白石だけど、1巻の時点では実はそこそこカッコイイんだよなぁ。
ルックスも悪くないけど、何より個人的には、飄々と、堂々としている態度が好きだ。
罠にかかった時の表情や、川に落ちた低体温症による判断力の低下によって太い木の枝で火を起こそうとしたり、無関心な表情になったりとコメディリリーフとしての描写がきちんとあり、その後、面白キャラになっていく片鱗があるのがわかる。
声をあてている伊藤健太郎さんも尾形の津田健次郎さん同様にきちんとキャラに魂を吹き込んでくれている。
面白いキャラクターだけど、声自体がひょうきんというわけではない。
基本的にはイケメン声で、必要な時にひょうきんな演技が出来る幅の広い演技の出来る声優さんだと期待する。
スポンサードリンク
杉元の回想が削除
ここ、何か足りないなと思ったら、杉元の回想が無かったんだな……。
杉元が何故アシリパに差別的な発言をした白石に対して怒ったのかに関しては、杉元はアシリパを大切な相棒だと思っているからでも良いかもしれない。
しかし、昔、杉元の家族が結核に罹ったことで杉元までもが村八分にされてしまったという暗い過去があるから、誰かを大っぴらに阻害することに関して敏感になるという描写があることで、杉元の人間らしさ、そして主人公らしさがより際立つと思う。
回想を入れたら第2話に収めることは困難だろうし、仕方ないかもしれない。
けど、次回以降の回のどこかで削った杉元の回想を挟んでくれるのを密かに期待したいところ。
スポンサードリンク
そして鶴見中尉で締める
鶴見中尉の声は大塚芳忠さん。
アニメを観る前に、漫画を読みながら鶴見中尉の声を大塚さんで再生していたので、全く違和感がなかった。
やはり大塚さんの悪役は良いわ~。
大塚さんの悪役で自分が好きなのは、フルメタルパニックのゲイツだ。
すごく活き活きと悪役を演じていて、その存在感はピカ一なんだよなー。
今も尚、印象に残る悪役キャラとして心に残っている。
カリスマ性と狂気を併せ持つ鶴見中尉を演じるのに大塚さんはぴったりだと思う。
キャスティングがここまで違和感がないので、この流れであれば他のキャラに関しても心配はいらないだろう。
スポンサードリンク
第2話まとめと第3話について
2話はてっきり尾形との戦いまでかなと思ったら、白石との出会いから氷点下の中のサバイバル、そして白石との別れと、話は非常にテンポ良く進んでいった。
途中、杉元の回想を抜いたとはいえ違和感はなく、ギッシリと詰まった内容で満足だ。
アニメ化が決定した去年の8月頃に、ゴールデンカムイが一体どこまでアニメ化されるかを予想した記事を書いたが、この分だと自分の予想よりも遥かに早く進行していきそうだ。
多分、連載に追いつかないように、間やオリジナル展開を随所に入れることで引き延ばしを図っていたドラゴンボールとか幽遊白書の進み具合の感覚なんだと思う(笑)。
まぁ、期待している作品だからこそじっくりやってもらいたいという気持ちもあるんだよなー。
第3話では早くも谷垣源次郎が登場する。
原作を読んでた時は、まさかメインキャラになるとは思わなかった。
谷垣も主人公みたいなキャラなんだよな。かっこよくて好きだ。
あと、ヒグマと第七師団兵たちとの死闘も楽しみだし、『カムイモシリ』というタイトルから、第12話までカバーするとなると、レタラやフチ、オソマ、もしかしたら土方と牛山も出て来るということか。
ちょっと盛りだくさん過ぎるな……。
ひょっとしたらヒグマと第七師団兵との死闘がカットされるかも……。
色々妄想しつつ、次の第3話を期待したい。