ゴールデンカムイアニメ第1話ウェンカムイの感想。杉元とアシリパの出会い。

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ゴールデンカムイアニメ第1話の感想。

一言で言えば、このアニメは良い出来だ。

これから12話観られると思うと楽しみ。

アニメ第1話 ウェンカムイ

戦闘描写

杉元が塹壕のロシア兵と戦うシーン。

小林親弘さんいい声と演技してる。
杉元の叫びも魂が入ってていい。

銃剣を投げて刺すのは当然として、目に指を突っ込むのもアングルを工夫することできちんと描写されていた。

原作通りだとあまりに生々しいのでアニメだとどうなるのかと思っていたけど、省かなかったのは有難い。

杉元の鬼神の如きでたらめな強さを視聴者に伝えるシーンにおいて、目に指を突っ込む攻撃は重要だと思う。



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漫画とテレビアニメでの表現の限界

これはしょうがないかな、と思った点がある。
それは冒頭、ロシア兵に向かって突撃する前の杉元のセリフ。

「いざとなったらぶっ殺した露スケの白いケツをかじってでも俺は生き抜いてやる」

という、原作通りの『露スケ』という単語は、アニメでは無理だったようだ。

アニメでは『露スケ』という単語は『ロシア兵』に修正されている。

当時の日本兵なら憎き相手であるロシア人を侮蔑の意味を込めてそう呼んでいただろうから、『ロシア兵』だと少々リアリティに欠けてしまう。
かなり細かいことではあるけど、こういうのってホント惜しいよなぁ。

つくづく、漫画とアニメとで許される表現の限界が異なるのを実感する。
もちろん、漫画の方がより過激な表現が出来るということだ。

アニメの方が表現に関して厳しいのは、音と動きによってわかりやすいのと、媒体がテレビだからより多くの人に届き影響力がデカくなるからだろうな。

もし原作そのままの表現を行えば、それをきっかけにロシアの方々に面白がってこの言葉を投げかけるような哀しい人が極少数ながらも確実に出て来るであろう危険性を考えると、この処置は当然なのだろう。


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後藤との会話

金塊、刺青脱獄囚に関してを杉元が知る重要シーン。

基本的には酔っぱらって良い気分になった後藤が、金を採ろうと必死に働く杉元に金塊と刺青にまつわる話を展開していく。

原作未読でも分かりやすいんじゃないかと思うんだけどどうだろう。
自分は何度も原作を読んでいるから分かってるけど、金塊と刺青の話はちょっと複雑じゃないかと思う。
後藤が言っていたセリフの内容を誰かに説明してみて、と言われても苦労するだろう。
自分は元々説明が下手だし、上手く説明できる自信はない。

文章は割とさっと読むだけのことが多いので、原作1話を最初に読んだ時は、理解の為に何度か繰り返し後藤の説明を読んだ記憶がある。

でもアニメは、原作未読でも1回、もしくは2回程度で分かると思う。

音と動画は強いよなぁ、と感じた。やはり情報量が違うわ。

今後も説明のシーンは度々出て来るが、ひょっとしたら原作で無意識に理解し損なっていたことがきちんと理解できるかもしれない。

ある意味それを期待して、アニメをきちんとチェックしようと思った。


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ヒグマとの戦い

どうやらヒグマはCGらしい。
どうやって作ってるんだろうなー。リアルですごいわ。

ゴールデンカムイの面白さは金塊争奪戦、グルメ、そして北海道の自然との戦いだと思う。

自分は、熊は動画でちょっと観たことがあるくらいで、最後に動物園で直接観たのは小学生くらいの時だったと思うから生で熊を観た経験がそれほどあるわけではない。

だからこんな表現しても説得力が無いかもしれないけど、動きが熊だと感じた。

第1話におけるヒグマとの死闘は北海道の自然との戦いの幕開けでもある。
今後も熊とは戦うが、それらのシーンがどう描写されるのか楽しみだ。


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アシリパとの出会い

アシリパさん可愛いなー。

原作通り、杉元が頼りにしているアイヌの知恵者としてきちんと表現されている。

キャラデザインもいい。

白石晴香さんの抑揚をおさえた演技はアシリパさんの、感情のブレの少ない凛とした感じがきちんと表現できてると思う。

少なくとも原作第1話、第2話においては、アシリパさんに関しての印象は面白さよりも頼もしさの方が先行している。

話が進むに従いアシリパさんはどんどん面白いキャラになっていくが、この第1話、2話で見せた凛とした頼もしさこそがアシリパさんの本質だと思う。

どうしてもお金が必要だ告白した杉元とのやりとりや、ウェンカムイとの戦いに備えて冷静に杉元に指示して準備を整える様子はかっこいいわ。

今後のアシリパさんの描写が楽しみだ。


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ウェンカムイとの戦い

奇襲してきたヒグマに対する杉元の正拳突き。

自分の強さに自信がないととっさにこの行動はとれないよなー。
原作を読んでた時も思ったけど、アニメで観ると改めて思う。

アシリパさんに指示された通り、きちんとウェンカムイの腹の下にもぐりこんで抱き着けるのも、普通は怖くて出来ない。
杉元が日露戦争で激戦を生き残った理由がこういう点にあるんだろな、というのを感じさせる。
命を投げ出して生を拾うって感じ。

地面で銃床を支え、真上に突き出した銃剣で、のしかかってきたヒグマを倒すのはアイヌの決死の方法だった。
それを知らずに出来るあたり、杉元の優れた戦闘センスの表れだ。

今後も、杉元に限らず戦闘描写に期待したい。

アシリパさんがヒグマの突進に対して自ら後ろに飛んで身を躱すのはアニメオリジナルの描写だ。

原作だとヒグマの突進を躱すといより、ギリギリ後ろに転がって何とか躱す感じで、決してスマートではない。

その後、マキリを抜くのはアニメも原作も同じだけど、アニメの方が強そうに見える。
原作だと焦りが見えるんだけど、アニメだとヒグマに対する静かな闘志のみを感じた。


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そして協力関係へ

ヒグマを倒した杉元とアシリパは、杉元の申し出により協力関係に。

ここらへんは原作通りだ。

原作第二話の終わりとともにアニメ第1話が終了。

第1話まとめ

いよいよ始まったゴールデンカムイのアニメ!

自分は動画の動かし方とか作画の良さ云々はよくわからないが、非常によく出来ていると感じた。
キャラデザインも好きだ。
杉元の格好良さも、アシリパの可愛さと凛とした雰囲気も、後藤の酔っ払い具合も、寅次の無念さも、みんな最高。
声優さんたちの演技も良い。自然で、登場人物たちがみんな生きてる。

SE、BGMに関しても、そもそも自分には評論するような素養が無いけど、違和感もなく、きちんと場面を盛り上げている。

アニメ第1話は、原作の1話、2話分が収録されている。

もちろん何度も繰り返し再生した。

そして、原作のページをめくりながらの視聴をして感じたが、非常にテンポが良い!

原作1話は60ページもあるので、てっきりアニメ1話分使ってやるのかと思っていた。
しかし実際は、原作2話の60ページと合わせて120ページがアニメ第1話になったわけだ。

杉元とアシリパの出会い、手を組むことになったところでアニメ1話終了。
実にキリが良い終わり方だ。
かといって、そのためにムリヤリ1話に詰め込んだ感は全く感じなかった。

どこかのシーンをざっくりと削っているわけではないのにここまでテンポが良いということは、アニメスタッフの優秀さと共に、原作のテンポの良さを証明していると言えるのではないだろうか。

アニメ本編約22分の間に、1話と2話を見事に収めている。
これ、ほんとすごいと思った。

ゴールデンカムイの1話と2話における”ツカミ”の力は半端じゃない。
それをきっちりとアニメで1話にまとめながらも、しっかりと再現されているのでツカミとして機能している。
改めてゴールデンカムイは面白いと思った。

実によく出来た話だ。ワクワクする。

原作も面白いが、アニメのクオリティも素晴らしい。
これが毎週観られるなんて、こんなに喜ばしいことはない。

このペースだと恐らく1期は6巻か7巻くらいまでになると思われる。

どこまでいくか分からないが、各シーンがどのようにアニメ化されるのか考えるだけで楽しみだ。

以上、ゴールデンカムイアニメ第1話の感想でした。

第2話の感想記事に続く。

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