ゴールデンカムイは動物のデッサンがとてもうまい。あと動物の反応もいちいちリアルに感じられて面白い。
動物の描写の巧みさから野田サトル先生の観察眼がうかがえる。
ここでは、私の好きなアザラシについてとりあげてみたい。
公式ツイートがインパクトのある画像をツイートした。
涙を捨てた海のパンサー、次に鳴くのは別れの時か…
アシ(リ)パとの邂逅の果てにアザラシが見たものとは?
生けるものたちの咆哮が胸を打つ最新7巻、発売中です!
記念壁紙とあわせてどうぞ♪⇒https://t.co/dVo35PnS4M pic.twitter.com/iHpGBsNBRg— ゴールデンカムイ(公式) (@kamuy_official) 2016年5月10日
これはかわいい。
そしてこれの元画像となったヤングジャンプの扉絵。これを見て欲しい。
海のパンサー
俺は泣かない
何があっても
もしも俺が泣くならば
それは別れの時だろう。
ゴールデンカムイという漫画を知らない人が見たらこの漫画は何の漫画なのか分からないだろう。
というか読者でもはっきりと定義は出来ないかもしれないけど(笑)。
この矢を咥えたアグレッシブなアザラシ。こんなアザラシの様子見たことがないのに不思議な実在感がある。
右上のアザラシの「ビクッ」と音が出そうな反応も、テレビや動画で見る野生のアザラシに近い。
こういう表情、するする。
左上のアシリパの枕、あるいはソファになっている横たわったアザラシも好き。
寝ている顔が幸せそうなんだよなぁ。
アシリパとアザラシは仲いいのね、と思いきや。
ア゛ア゛ア゛ーーー
棒を思いっきり振りかぶってアザラシの横っ面ぶん殴るアシリパさん。
これは可哀想。だけどそれ以上に死ぬほど笑える。
なんかわかるわかる。
アザラシはこうやって狩られる時に、きっと、こんな鳴き声出すんだろうなぁ。
正直、一思いに弓矢で急所を射ってやって欲しいが。
この漫画はきちんと動物の狩りの様子をぼかさずリアルに描くから好きだ。
人によって好き嫌いがあるのは分かるがリアルさはゴールデンカムイの魅力だと思う。
熊も鹿もきちんと解体する様子を見せるし、煮込んだカワウソの頭を杉元に食わせたりする。
アイヌの伝統的猟法とその運用法をきちんと忠実に描いているから面白い。
今後もっとアザラシが出てきてくれるのを密かに期待している。